goo blog サービス終了のお知らせ 

「北極星に願いをこめて」 (右脳のひらめき)

I'm your polar star in the journey of life.

器三昧 ~それぞれの好きな器~

2010年08月31日 15時58分37秒 | 「妙」な「見」聞のある朋の不思議話
こんにちは。

私の母方の方は、器が好きだったんですかね。ある程度大きくなった時、家に変なものがあるなと気がついたんですね。そうですね。食器一セットですわ。お金がないと豪語する割に、友達の家では、来たお客さん分全員の同じティカップがない。

けれど、家には、ついでに、ケーキ皿まであったし、カレー皿や、大きな器も皆同じ種類の同じ柄であった。子供が割って、母が割って、父が割って、猫に躓いた母が最後に割って。どうやって手に入れたかを聞いたら、結婚式に贈られたモノだって言うんですね。

しかも、どこか旅行に行くと、父も母も両方とも、器を見に行くんですね。朝の市とか、陶器祭りになると、ほんとよく出歩いて。おかげで、娘は見ただけで、陶磁器は銘柄が言い当てられるように育ったんですが、両親の好みの磁器が苦手で(苦笑)。伊万里から有田から、益子から織部から、美濃からもう、ニッポン全国津々浦々、焼き物の旅(苦笑)でしたわ。

で、割と幼い頃から、母が渋谷に「ブルーダニューブ」ってブランドを見に行くのに、何度も付き合っているんですね。その集め方ですか?凄いですよ。なんせ、鍋敷までありましたからね(苦笑)。蓮華まで揃えたかったらしいんですが、蓮華は必要ないだろうと言う事で終わったらしいんですが、フルセット揃えましたね、家の母。

私が以前親しくさせていただいた商社の奥様がいらっしゃるんですけれど、母より年上なんですね。で、その方に色々お聞きしたんです。その時、何でセットにして皆持つのかとお聞きしたら、

「だって、壊れた時は、そのパーツだけ買えばいいようになっているのよ。結果的に、お得に出来ているの。」

と仰るんですね。ティーポットの蓋が欠けたら、蓋だけ買う。本当に買えるんですね。その奥様の愛用ブランドは、イギリス製でしたけれど、お聞きして帰った時には、「100年も同じ機械を愛用する国民性も、時にはいい事がある」と感心しきりでしたしね。母のブルダニューブもそうでしたね。減った分を補えばいいので、結果的に良かったですね。

しかし、私、実は欧米ブランドを凄く崇拝しているように見えて、実は、和のモノが凄く好きなんです。

だから、和食器が得意なんですよ。和食器を洋食で使う。その技が好きなんですね。一番簡単で誰にでも出来るのは、有田使いですよね。白い磁器だから割と扱いやすいんです。和食器は、同じ銘柄一セットと言う訳には行きませんから、比較的ぜいたくな趣味だとされています。洋食器のようにはいきませんが、一応我が家も、必要な和食器は、有田だけで何からかにまで揃っています。織部とかも好きですね。益子も好きでしたし、九谷も好きでしたね。器なら何でも好きですわね。コレクター魂があちこちに向くので恐縮です。

昨年、伯父が、窯で特別に焼かせたと言う焼きモノがありましてね。手に入れたんですが、前の家で見たら、どうでもいいような焼きモノに見えるんですが、光の加減で、今の家で見ると、やはり箱書きになるような作品だと思いますね。

で、自分は結婚した時に、一枚皿を、家から盗ってたと(苦笑)。

あんまり大きな皿はいいやと。どうせ、正月に刺身を乗せる器だろうと。で、こっちがいいやと思って貰って行った器があって、それに、ついこの間まで、麻婆豆腐なんか気楽によそっていたんですが、ある時生前の父が来た時に、その器を見つけるんですね。

「あぁ、あんなに探したのにないと思っていたら、おまえんちにあったんだな。だけれど、あれ程器に興味がないお前が、一目でこれを持って出たのは、お前は目利きだな。これは、大皿より高いんだぞ。」

うっそー。大皿って、あのお皿、一千万はすると思うんですが、こちらの、この、先日まで、私が、ああ、麻婆豆腐なんか、その、よそっちゃったりした、こちらのお皿でございますか?

父はうなづいた。結婚祝いって事でお前にやるよ。しかし、お前、目が利く。何でも中で一番高いものに、最初に目が行く。

そんな事で、その食器は現在、食器棚にしまわれているんですが、そうですね。私自身、洋食器はそれほどないんですけれど、和食器だと、故人の名作なんか幾つか所有していますね。ただ、それ程、有名になるとは思わなかったんですね。先日、姑が器を見に来て、姑が銘柄を当てた時に、「なんで?これに?銘柄が?」とお尋ねしたら、既に所持して9年以上の間に、それ程値がつり上がって有名になった和食器だそうです。

安くて綺麗な器だったから、買っただけだったので恐縮です。

洋食器と比べて、和食器は、欠けたら補充しようがない。と言う訳で、若い頃、10枚あれば、割らないだろうなと思いながら買った和食器だったんですが、割と銘々皿は割れる頻度が早く、お茶碗も早く割れ、その時、初めて扱い方を知った気がします。長い付き合いになりそうな、食器ですが、和食器は本当に難しいなと思った次第です。

ちなみに、洋食器は何を使っているかと聞かれると、ウェッジウッドです。割れてもいい厚手のお皿なので、食器洗い機OKです。時々・・・、転んで割っていますが、そのシリーズ自体が終わっていて買い足せる事もないので、ちょっとショックです。ちなみに、中華シリーズは中華シリーズでどういう訳か、ラーメン丼からチャーハン皿から、スープ皿まで一式あります。

客人にお茶を出す時は、どうでもいい、変てこな「USSR」製の食器でお茶を出して度肝を抜かせた後、ヘレンドを出したり、リモージュとかで、出しますかね。あぁ、私、スピリチュアルの講師より、フィニッシングスクール講師になった方がよさそうな今日ですね。

最後に、調度品と合わせて、食器は選んだ方が良いです。飾る絵が安いポスターなら、厚手の食器。そして、リトグラフでも高いリトグラフであれば、枠からして変わりますでしょう。その枠や、リトグラフの色と合わせて、食器の色味を変えればよろしい事です。ジノリでも、何でも構いませんが、部屋の色と合わせると上手にお使いになれます。

よろしくどうぞ。


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鳴りやまない電話 (心霊話... | TOP | パワーストンの宝石を休ませ... »
最新の画像もっと見る

post a comment

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 「妙」な「見」聞のある朋の不思議話