「北極星に願いをこめて」 (右脳のひらめき)

I'm your polar star in the journey of life.

ザ・お受験 その1  ~慶応義塾幼稚舎を受けてみて~

2010年12月16日 16時57分33秒 | 「妙」な「見」聞のある朋の不思議話
こんにちは。

これからお受験で真剣な方に失礼ですが、こういう事情だったと言うことで、潜入レポ書かせていただきます。もう受験料3万円でしたけれどね、今回の試験は子供をワクワクさせるような試験内容じゃありませんでしたけれど、子供より、親が楽しんじゃったって事で、冷静な目から見ると言う事でご了承ください。

実際、今、慶應、経営が過日のリーマンショックもありますが、経営を失敗し、多額の資本を損に抱えたことから、今、求めているニーズは、ちゃんとした出自であること(つまりコネと言うのではない以上に、歴代、母の家族も父の家族も幼稚舎、しかも兄弟は既に幼稚舎で、既に学校では知れている間柄)と、イベントの度に、きちんと2億円でも寄付できるご家庭がふさわしく思います。

実際、慶應大学は実は今、就職に関して実績が伴わず、不評です。就職に有利なのは、東京大学、京都大学、がんばって、一ツ橋大、東工大程度までです。そこまで私学が振るわなくなったんですね。けれど、既に先ほどの出自正しいご家庭は、既に、こういう方が多いと思ってください。

あなたが、良く行くスーパーの総経営者の孫、とか、好きな食品の会社の御曹司等。定番商品が出ている人程、安定した資金力があります。今回、ちょっと小金持ちになったんだけれど、というのでは、全く行く意味がありません。

元々、日本の会社も外資もですね。ある程度、TOPは、知り合い同士で出来ているんですよ。縁故社会ってのがあるのかと聞かれると、根深くございます。ユダヤ系は特に根深いです。幾らベンチャービジネスで成金になっても、安定した職ではない限り(おりぐちさんなんかそうですね)、プライベートチャーター機を持っても、海外駐在経験があろうと、ご子息の入学に関係ございません。必要なのは、今後も付き合えるかどうか。学校にはむかわず、言いなりで精神を理解できてお金が出せるかどうか。一回の2億円くらいじゃ駄目です。大学は、資金集めにシビアです。故に、今年は出来レースと呼ばれています。

景気がよかった時は、やはり、利発そうな子をと思う事があったらしいのですが、今では、そうですねぇ、受験したクラス見たんですけれど、おいおい、受かったら支払えるんかなと思う人多かったです。そういう意味で記念受験ですか。

巷の迷信には、エルメスのバッグを持って行ってはいけないとか、ヒールはどれ位でとか、待ち時間に編み物をしていると評判が高く、手編みのセーターやベストは得点が高いと言う、確証ない噂があります。皆、揃いも揃った、うわさの出所は同じなのか、同じようなゲージでの毛糸の太さで、待ち時間に、一生懸命アピールして編みます。

マフラーが多いです。それまでの間は、手編みのセーターをアピールすべく、学校内で歩けるところは何処にでも連れ歩く方が多いのですが、残念ながら、守衛さんと事務方さんしかいらっしゃいません。暑い状態で受ける前に、体操服に着替えますから、それまでにアピールをと、あちこち歩いていい場所を連れ歩き、挨拶して歩きます。

元々裕福な学校ですから、ヒーターなどはふんだんにあります。けれど、子供が汗をかいても、母親が見せびらかしたいのは、手編みのベスト。

そういう突っ走り系が多いかと思いきや、子供の運動着など、前日に試着しなかったのか、きつきつで来る子が多かったです。皆の前で一斉お着替えになるのですが、一言だけ申し上げてよろしいですか。

パンツくらい、当日用にそろえて差し上げましょうよ。

トーマスのパンツに、オーガニックを使っているパンツなどないので、生成りではなく、その黄色さは、黄ばみだと思われます。最低、グンゼ等で、ブリーフを買ってあげましょう。周囲に恥をかくのは子供ではなく、親のあなたです。ボクサータイプにして、きっちきっちの体操ズボンからはみ出たハミパンを直しに母親が、近寄っても、いけません。どの道、はみ出るのは、運動すればはみ出ます。

中には、子供に真っ赤なTシャツを着せる人もいました。運動着の上に重ねてです。お子さん、きっちきちなので、腹までたくしあがっています。そういうお母さん等、一番最初の決まりごと、「持ち物へ記名しない」これを守っていないです。恐らく、故意に、守っていないんだと思います。じぶんですよぉぉぉってアピールですか。赤は周りの子供が興奮しちゃうんですね。他のクラスでは、ある子が共同制作を壊して他の子を泣かせて、物凄いことになっちゃっているクラスもありましたね。

かと言って、付き添いのお父さんも凄い緊張の所為か、テンション超アップです。親の受験票と子供の受験票を取り違える方から、なんと、勢い余って椅子に座って、後ろに椅子毎ひっくり返ったお父さん。気合はいりすぎて、片方の靴が飛んだお父さん。お父さんも、いいですねぇ。いい線行っています。専門書を広げておきながら、ちっとも読みすすめられない事にも驚愕いたしました。見栄を張る前に、文庫の方が、カバーがあってよろしくないですか?あの、難しい専門書のおつもりなんでしょうけれど・・・・。付け焼刃って言うんですかね。そりゃ、難しくない専門書ですよ。

そして、受験の前に、5枚も素敵な絵をお嬢さんに描かせて、尚且つ描写が足りないと、喫茶店で娘を叩いた父親がいたそうです。試験当日ですよ?そんな、お題通り出るわきゃないでしょう。必要なのは、柔軟性のある発想力ですよ。そんな5枚も書かせて、あれが足りないこれが足りないじゃ、子供は萎縮します。というか、主人はそこで内職をしながら待っていたんですが、次の時間の子たちへの親の対応に、ドン引きしていました。叩く、罵る、わめく、子供を否定し続ける。子供は良く、今まで耐えてきたもんだと思いますよ。

出来レースの為に。

さて、私が何もやっていないとでもお思いですか?思いませんよねー(笑)。ちゃんと、実は、ここのトイレはウォシュレットであると聞いていたので、待合室時間トイレ視察に立ちました。そうですねぇ、ウォシュレットに感動して、子供サイズの便器であること忘れていましてね。うっかり腰掛けたら、えらい位置が低いじゃありませんか。すっぽり嵌ってしまいまして、腰を打ち、改めて、そこで便座の温かみを感じました(苦笑)。手を洗うときは、手を差し出せば水が出ます。きっと、ここの小学校の子は、蛇口をひねること、退化すると思います。いいんです。末が社長なら、蛇口の退化くらいどうってことないです。

我が家、今、用を足して立つと勝手に流れるんです。流しボタンを出先で忘れそうになります。こういうの、あんまり発明はよろしくないかと。

さて、そんなんで、トイレも楽しんできた。幾つかの教室では、悲壮なまでに、編み物伝説を信じて編みまくるお母さん、勘違いして、専門書を広げるお父さんやっぱり、どのクラスの待合にもいましたね。ヒールは、7cmの細いヒールを履いた人もいましたし、お受験服でも、最高峰のお受験服を購入されてた人も多かったです。ちょっと、かなりセクシーでした。お高い女性の前に、ホットカーラーでセットされた髪も、あんまりセクシーさを追求すると、富裕層感から、セレブ感に激落ちです。

まぁ、これで3万円は、安い経験ですよ。今まで、色々なところに、こうしたらいいとか、ああしたらいいとか、迷信レベルを書いている人が多かったんですけれど、自分が見てきて、あれら、迷信レベルですわね。まぁ、最も、願書の意見欄には、細かい字でびっしりと志望動機から感想文まで自己表現を表すのですが、そうですねぇ。代書屋さんがいらっしゃるんですね。びっくりですわ。

まぁ、そんなんなんで、結局は、選ばれた華麗なる一族と、そして、華麗なる一族になった人たちと、安定した収入、安定した寄付金を納めることが大前提で、昔のような、子供が受けて、興奮して楽しくなるようなテストは、なかったそうです。そういう点では、ちょっと次男にはご足労かけちゃったかな。

次男の幼稚園からは、多数入学合格者がいます。つまり、自他共に認める華麗なる人たちです。私、きっと一生の間に、こんな日本レベルの超富裕層とは中々話せる機会がないかと思いますが(嘘)、(長男の公立にも結構いる)それはそれで、私にとって、慶応義塾幼稚舎は、何のためにあるのかという事を再確認してこられて、大変に楽しかったです。

コネを育て、次期経営者を育てる。既に生まれた時から決まっているんじゃなくて、そういう人はそういう人同士で結婚し、学校へ入学が出来る前提で、計画出産。どう育てようとどう頑張ろうと、軽井沢や葉山に別荘を持つような家庭で、海外旅行は年に2回から3回は、ビジネスクラスでも出来る人ってのが、好ましい像なんでしょうね。そういう人、見たことないですか?私、仕事してた頃、そういう人、よく見かけましたよ。ついでに、昔から、普通に周りにいましたが、私は自分の両親の実家がそれぞれ財産家であり、しかし、完全に没落しているので、何とも言われぬ感じを受けています。

婚家ですか?没落する前に、普通の家ですもん。私はそういう人が好きになったんです。だから、結果的に慶應に入学は叶いませんでしたが、そうですね。天才的なひらめきを持った子供に囲まれて、時々逆に突っ込まれて息子らにジャブを喰らう人生の方が遥かに幸せかと今は思っています。そういう意味で、私は息子を誇りに思っています。






そもそも、長男のときなど、受けもしませんでしたし(苦笑)。今回は、ほとんど潜入ルポ並み、好奇心で(苦笑)。
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ビジネスクラスゥ? (ガセネッタ)
2010-12-17 16:11:55
お宅、チャーターではないプライベートジェットお持ちじゃないですか奥様。ほら、ホッとAIRとか。

KOは日本国内&日本人コミュニティ以外のグローバルでみたらJPY 10K billの人が創立者、程度の話題にしかなりませんわ。

ひらめきホッとファミリーの方がプライスレス、かつ最強だと思います。

このエントリは上質なアンカーになってくれました。感謝です!

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ちょっと奥さん(笑) ()
2010-12-17 16:25:35
lak de la ガセネッタ女史さま

やっぱ、改名きたわね。じゃ、私、シモネッタで(大笑)皆へ、凍るほどのネタ連発で、冬の冷え性に加速度をつけます。

HOTAIR航空を確かに所持しておりますが、HOTAIRってのは、元々「ほら吹き」って意味ですのよ(大笑)。そんな、成層圏突き抜けるような飛行機、宅では怖くて乗れませんことよ(笑)。あれは、人をお乗せするためにあるんですわ(大笑)。

KOの良さも悪さもあると思いますが、あの・・・所詮日本の華麗さは、カレールー程度な訳で、ずば抜けた海外の富裕層程度の金持ちではないんですよね。当の創設者のお孫さんの孫は公立と言う、事実がございますので、あぁ、いと不思議かな。

しかしながら、ひらめきファミリー、ほんと、不始末さを仕出かして大きくなるんですわね。私、もう、涙チョチョギレ、チョレギサラダですわ。

ところで、あるお母さんが仰るんです。「大学さえ良ければそれでいいのよ。」そのお母さんに納得したんですが、他のお母さんは、「どんだけ自分に自信があるのよ。」と言い返したんですね。

つまり、幼少時の受験戦争は、親に自信がない人の外壁塗りであると言うことですかね。

ありがとう ガセネッタさま
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