むじゅんどうちゃく:二つの事柄が論理的に食い違って、つじつまが合わないこと。
介護関係の事務所でお手伝いを始めてはや3年近く。
そして自身の親の認知度・介護度も上がってきて、
重度障碍者の子どもがいて、
更には10歳超えた猫まであちこち衰えてきて、
いやはやなんと「介護」が身近なことか。
実家父は背骨の圧迫骨折をして、病院で介護度認定を受けて、現在かなり重い認定が出ています。
要介護4。
最初その話を聞いたとき、えええ、それって寝たきりじゃん、って大慌てしたのですが
退院後、体力のほうは順調に回復して、きっと次の認定だと介護1がでればいいほう、かも。
方や母は、腰部脊柱管狭窄症があって一人で歩行はできないのですが、
歩行器使ったら歩けるし、トイレもお風呂も自立、頭もしっかりしているので、要支援と判定されています。
とはいえ、母は一人で近所のスーパーまでの距離は歩いて行けません。
食材の宅配をお願いして、自分で調理すれば問題なく自立生活できるのですが、
自分ひとりで電車・バスを使って通院することなどは絶対に無理です。
自宅内でもお掃除・洗濯はかなり大変そう。
重いモノを持ちながら、安定しない歩行をすると転倒リスクだって高くなります。
こんな状態の我が実家ですが、
介護保険でヘルパーが、使えません
理由は実兄が同居しているから、です。
とはいえ、実兄はまだ現役バリバリで社会人をしていて、朝早くに出かけて夜に戻ってくる生活なわけです。
なのに、ヘルパーは使えない。
兄が同居していなければ、ヘルパーは(父の介護度であれば間違いなく)利用できるはずなのに。
この決まりを作った方々は
「子世代の同居人がいる=同居人の援助あって当たり前」
って考えているのでしょうね。
まぁそりゃ、掃除・洗濯は夜でもできますし、普段であれば週末にまとめて、もできない訳ではないから、
家事労働がそれだけなら就業と両立はできますよ。
兄は平日がお休みの企業で、運よく母の通院日はその休業日と曜日が重なっていたので、通院介助も会社を休まずにできていますし、
週末は私が手伝いにいけばよいのだし。
そして現在のところ、父は順調に回復していて、トイレも食事も入浴も、自立できているからなんとかなっております。
が、
もしもこの先どちらかの介護度が上がり、オムツの生活になったら?
入浴は毎日でなくてもよいけれど、食事は日中3回するわけで、その介助は誰が?
父は認知が進んでいて、母の介護なんてもうできない。
頭はしっかりしていても、体が思うように動かない母に、オムツ交換・食事介助なんて体力仕事はぜったいムリ。
でも、ヘルパーが使えない(あ、もちろん有料なら使えます)。
だからなのかもしれない。
そのくせ
介護離職はさせない、なんて政治スローガンあったよね?
そのうえ
在宅介護推進、っていう方針もあったよね?
無茶苦茶矛盾しまくってますよねぇ?
在宅介護でヘルパーなし、お昼ご飯食べさせないと衰弱しちゃう、同居の子どもは仕事を放り出して介護しないと親世代は生活が無理ってことですけれども?
毎日昼、仕事を放り出す人を雇ってくれる雇用先ってそうそうないよね?
そのための「介護保険」だと思っていたのに。。。
とここまでの件、もしかすると「身体介助」扱いなら使えるのかもしれません。もう少し調べて書くべきでした。ケースによる、という話のようです。
母の、最近夫君を見送られたお友だちのところでは、実際はご子息が同居し、両親の介護の介助をしておられるのですが、
ご子息には別宅(というかもともとはそちらにお住まいだった)があり、住民票はそのままだったため
ヘルパーはしっかりと枠内利用なさった、とのことです。
「ねこって母さん、立ちゆかなくなるわよ、結構頻繁だし自費だとお金大変よ」
ほんと、その通りです。
母のお友だちはお元気な方ですが、寝付かれたご夫君は体格のよい方だったから、お大変だったことは想像に難くない。
ヘルパーがなければ、息子さん共々倒れるか、本人・家族の希望に反して施設でのお見送りになったかもしれない。
市井の、ごくごく普通の市民に、お手伝いさん雇えるお金があるわけもなく。
新しく家を借りるとなると大変なことですが、別に名義上うちの住所使ってくれても、世帯が別であれば今のところ私の側に問題はないハズ。
問題、何かあるかしら?
役所関係の通知が我が家住所に届くこと、現役の会社員だから会社関係の届出もあるのか・・・。
ちなみに我が家。
去年就職した子どもたちはそれぞれ別の会社近くに下宿がありますが、内一人は住民票は我が家のままとなっています。
今のところは毎週末はこちらで過ごしており、たとえば選挙の投票はこっちでするほうが便利なんだよねー、なんて言っています。
ただ、税制の問題がありそうだったので、世帯分離は対応しました。
ああ、そうか。
もしも将来、私が病に倒れて身動きとれなくなりそうなら、速攻で住民票は下宿に変えないとダメだわ。
ちゃんと伝えておかなくては。
介護保険って誰もが気軽に使えるものだと思っていましたが、あらま!現実はなかなか使い難いものですね。なんだか無理やり使い難いようにされているような気持ちになりますね。私は母をホームで面倒見てもらっていましたが、それでもなんやかんやと出番がありました。お金もかかりましたし。実は母は私と同居したいと思っていたようなんですが、みんなが反対したのでホームに。なんだか私は母を見捨てたような気分が今でも消えません。なんだか皆さん色々な状況でそれぞれ頭を抱える事がありますね。
我が家は息子夫婦と、一つ屋根の下に。
実際は、買い物、通院は頼ってますが、後は、すべて81歳の支援1の「私」がします。
小柄な主人でしたが、椅子から起き上がらせる時は、苦労しました。
私がだんだん弱ってきたら…。
恐ろしいことです。
うちはたまたま父が早くに亡くなって母がずっと一人暮らしで、最初に認知症の診断がついたので手厚かったです。各家庭の聞き取りをして、必要なサービスを提供すべきと思いますが、なかなかそうは行かないんですよね。
もしも、まるこさんがお母様と同居なさっていたら、我が実家と同様、ヘルパーは使えない、ということになっていたかも。
そしてまるこさんはきっとお母様のために他人にやってもらうくらいなら自分が、って頑張り過ぎちゃっていたかも。
一番怖いのは、共倒れになることです。
だから、福祉に頼ることを選んだことは正解だったと私は思います。
まるこさんのあり方で「見捨てた」なんてことだと、世の中そうでない人のほうが超少数になりますよ、間違いなく。
アミさま
実は・・・この実家の現実と向き合いながら、アミさん方のことに想いを馳せておりました。
ご主人はまだ介護認定ついておられないのでしたっけ?
癌で在宅療養なさっている利用者さん何人かおられますが、
中には訪問看護・訪問診療で長期小康状態の方もおられます。
人それぞれなのでなんとも言えないですが、間違いなくいえることは
身体介護はどんなに慣れてきたとしても、力業であることは変わりがないので
「家族だから家族がみないと」という強迫観念は頭から追っ払ってくださいませ。
究極まで我慢しないで、ちょっと危ういかも、と思ったら即座に、
ケアマネさんや息子さんに相談して、福祉の手を借りる方向を探してくださいね。
ありす先輩
そうなんですよねぇ・・・ためいきでそうです。
実家、担当のケアマネに相談したら「ヘルパー使えない」ってにべもなく言われたとのことなのですよ。
確かに調べてみたら、同居人がいると使えない制度が結構あってビックリします。
同居人が健康体だからといって具合が悪い日だってあるわけで、
そんなときだけ使える制度があれば勝手がよいだろうけれども、
そうなると、ヘルパー事業所のほうのスケジュールの立てようがないので、実現がなかなか難しいみたいです。
・・・これって、高齢者福祉だけではなくて、障碍者福祉でもまったく一緒の状況です。