その日は前日の雨が嘘のようによく晴れた日で、そして風がとても強い日でありました。
ふと空を見上げると、キレイな青空に沢山の雲が強風にあおられて流れていきました。
キレイだなぁ…。
運転中、空をついつい見てしまい、危険なことこの上なかったですが、そこはさすが田舎。対向車はありませんでした。
(いや、それでもやるな!)
もっと広い空が見たい…。
そうだ!海に行こう!!
海だ~~!!
ちょっと季節を先取りです。
先取りしすぎで寒かったですが…。
コンタクトレンズを入れたまま、強風吹き荒れる海に来るとはなんと無謀な…。と密かに思ったりはしていましたが…。
しかし、来て良かった!
思った通り、広々とした空。
海の先には地平線。
何とも優雅で壮大です。
周りには人っ子一人おらず、この景色は独り占めです。
海には周りに建物も無く、電柱や電線もありません。
何者にも邪魔されること無く、何者にも空を切り取られることはありません。
そのままぼ~っと眺めていようと思いました。
が、
あまりの風の強さに立っていることが出来ない!!
周りに建物が無いということは、風をさえぎるものが無いということであり、この強風をダイレクトに自らが受けるということなのです。
下手したら、この満潮の海に真っ逆さまにダイブ!!という、危険かつ寒々しいことに…!!
とりあえずその場に座り込んむことで、この事態を解決することにしました。
ホントに見事な空でした。
近い雲と遠い雲がキレイな遠近法に!
グラデのトーン貼って、こう削って重ね貼りしたら表現出来るかしら?
(↑この辺が漫画描きの職業病)
風が強いので雲の形が次々と変わり、ずっと見てても飽きません。
バックミュージックは波の音。
優雅です。
ちょうどその時、大きな雲が太陽を隠しました。
自分がいるところは影に。
でも海の向こうの方は太陽の光。
何だか不思議な気分です。
そんな太陽を隠した雲を激写!
キレイです。
いつまでもぼ~っとしていたかったのですが、お腹も空いてきたので帰ることにしました。
こうして磯臭くなった私は家路へとついたのでした。