猫と本、ときどき手仕事

猫3匹+白猫ブラザーズ4匹+キジトラ家族4匹+人馴れ修行中の仔猫と亀に好きな本や手仕事のブログです

待ってましたの三島屋百物語

2020-07-17 05:51:00 | 読書日和
本屋に久しぶりに行くと
待ちわびていた本の続きがでてました。

三島屋変調百物語伍之続 あやかし草子

宮部みゆき
角川文庫




「もうシリーズも五冊目かぁ~」と
感慨深いです。

映画とかドラマとか怖い話は苦手なのですが
宮部みゆきさんの本で時代物なら読めるんです。

現代ものの怖い話だと
自分の身近で起こりそうで思い出しては
眠れなくなりそうで、手は出ませんが

江戸時代の怪談話と妖怪は好きなんです。

今回も袋物屋の三島屋の〈黒白の間〉で
語り手が語る不思議な話や
ちょっと背筋が寒くなる話を

三島屋の主人・伊兵衛の姪である、
おちかとともに聞いているような
気分になります。

どんな事が語られているかは
ココでは書けません。

なぜかといえば、三島屋の百物語は
一度に一人の語り手しか招かず
黒白の間からはきいた話を
けっして外には出さない、

小説の文章を引用しますと

「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」なのです。


人の業の深さのせいか、
ちょっとした気の緩みか
なんでこんなに悲しい出来事がまき起こるのか

宮部みゆきさんの小説を読み終わると
自分の居ずまいを正したくなります。

三島屋シリーズを読んだことがない方は
ぜひ最初の《おそろし》を読んでいただければ
おちかがなぜ、三島屋の黒白の間で
百物語を聞くようになったかがわかりますよ📚️


三島屋の百物語もまだ27話目
まだ先があるかと思うと楽しみです✨