ここ数日いろんなことを考えていました。
16年前の阪神淡路大震災のときのようなあの絶望的な景色が、ニュージーランドの美しい街に広がっている。。
今も苦しんでいる方々がたくさんいる。。
家の下敷きになって亡くなってしまった友達のこととか失った景色やいろんなことを思い出して、
あのとき、帰る家も失って、倒れた高速道路を横目に余震に震えながら運動場で過ごした寒かったあの日を思い出し、とても人事に思えなくて、昨夜は眠れませんでした。
故郷で家族で避難所でも怖かったのに、外国で留学先での災害はどんなに心細いだろう。
ニュージーランドに現地入りしたご家族のかたがたは、あの崩れた建物の前で、一瞬でもマイクを使ったりして声がけできたのかな…
きっと昼も夜もわからないような暗い瓦礫の中で、怖くて不安だろうから
聞き慣れた懐かしい家族の声で自分の名前を呼ばれるだけでも、きっと大きなパワーをもらって、どんなに辛くても気力が溢れて生きる力をもらえると思う。
危ないから規制もあってなかなか入れない場所だと思うし、サイレントタイムとかもあって重機以外にむやみに音を出すことは大変なことだと思うけど、
録音した声でもいいから家族の声や、懐かしい音楽を一瞬でもいいから流してあげてほしい。
たとえ体力は限界にきていても、耳は最後まで聞こえているらしいから
その耳から意識と気力を呼び起こすような光を吹き込めたら、きっとまだまだたくさんの命が助かると思うから。
イランの地震の時は12日後に助けられたかたもいたらしくて、
そのかたは寒い中でも手の指などを動かして血液を巡らせていたらしい。
どんなときも信じてあきらめない気持ちが何より大切だと思う。
そんなときふと思い出したのが、音楽療法のこと。
こんなときに音楽なんて…と思われるかもしれないけど、音楽には不思議な力や奇跡をおこす力が本当にある。
前にも何度かこのブログで書いたことがあるけど、懐かしい曲を聴くと当時の想いが蘇ったり、音楽をきくことで自然に身体が反応したり、不安が和らいで呼吸が楽になったり、
音楽がかかっていることで長い時間も短く感じて辛いことを乗り越えられたりもする。
私の祖父も主人方の祖父も危篤状態でも 音楽を聴かせたら意識を取り戻して起き上がろうとまでしてくれたことを思い出して、
今、大切な命のために一刻を争う現地のかたがたにどうにか伝えられないか…といてもたってもいられなくなった。
レスキューのかたがたが電磁波人命探査装置や、地中音響探知機など最新の機械と、最新の医療を合わせて頑張って作業されている中で、
ずっとは流せなくてももしも少しの時間でも(例えば一時間や30分ごとに3分間だけとかでも)音楽を流して音楽療法も取り入れたらまだまだ多くの命が助かるのではないか…
もしももう取り入れられているならいいのだけど、
なぜだか胸騒ぎがして天国の友達が伝えにきてくれているのかと思うくらい、何かに導かれるかのような勢いで、
深夜だったけど思い切って富山の外国語専門学校に電話をしました。
お忙しい中、耳をかしてくださり、「助かった後の心のケアにもなりますね」
と言ってくださました。安否に変化のない現地の現状をきいて、急いでデータで音楽を送らせていただきました。
年齢も様々な留学中のみなさんにきっと日本のみんなからのメッセージだと感じるような『キセキ』、『負けないで』、『ふるさと』をピアノでメドレーにし、
日本以外の皆さんはそれぞれにどんな曲が耳なじみあるかわからなかったので、
現地で苦しむすべての方々の無事を願いながら、心を込めて急遽 即興演奏した曲と
震災復興の為に作り、これまで何度もありがたい奇跡が起こった不思議な曲『Twinkle memory & Bright future』の3曲を送信しました。
ニュージーランドではインターネットがまだ使えるかわからないらしいので
瓦礫のなかの方々にいつちゃんと届くかわかりませんが、レスキューのかたがたと連絡がとれたら伝えてくださるらしく無事を祈るばかりです。
今の私は体調のこともあってこんなことしかできないけれど、
きっと一人一人の祈りも大きな力となって届いていると思います。
みんなの力で、どうか、大切な命が助かりますように。