デンマーク映画。スサンネ・ビア監督。全く情報なく観たけど、コントラストの強い画面から北欧感ひしひし。舞台がアフリカになったり、なんだか「バベル」みたいな感じはする。派手な映像があるわけではないけど、先が全然読めなくって、冒頭から引き込まれる。もう作り話に泣けるほど若くないし能天気でもない。映画を観て涙が出ることはめったにないし、必ず現実とリンクしているのだけれど、中盤涙出た。モラルっていうのとはちょっと違う気がする。「赦す」って単なるルサンチマンじゃね?という子供の素朴な疑問。それに対して向き合う主人公の強さ、それでも力の及ばないことへの悲しみ、深い悩みが、苦しい。文句なし。
★★★★★
原題は「Haevnen」(復讐)。アカデミー賞外国語映画賞受賞だそう。