
多部未華子主演、宮本亜門演出、「サロメ」@WOWOW
主演の多部ちゃん、演出の意向である純粋なドSという役柄をうまく演じている。舞台2作目でこれはすごいのだけど、でももっともっと驚かせてくれるポテンシャルがある気がする。楽しみ。
奥田暎二さん、声が小さくて話し方が平板で威厳や力強さ、感情が全然感じられない。映像作品で観てもっと出来る人だと思っていたんだけど残念。この役、平幹二郎さんを若くしたのが理想だなぁ。
若き預言者ヨカナーンを演じた成河さん、声も話し方も体もキレイだったなぁ~
麻実れいさん、本当に声がステキ。「サド侯爵夫人」の役が強烈過ぎて、もっと出番があって欲しかった。
全般に演出が好みじゃないなぁ。サロメがヨカナーンを欲して褒めるとこもなーんか単調。もっと低い声も使って、たとえば「レバノンのすぎっ♪」じゃなくて「レバノンの・・・杉」として、ちょっと知性高めからの狂気って感じだといいような。衣装もシンプル過ぎて、豪奢でもセクシーでもないのが残念。
王の部屋をみんながうろうろするのもなー いっそ長いテーブルに皆がついて預言者について議論し、テーブルの上をサロメが踊り、そこへ首が運ばれてきて、皆は逃げてサロメ一人となる、とかの演出はどうかなぁ 1.5時間という短い尺の割りに冗長なシーンもありなんかテンポがしっくり来ない。もっと大胆に脚色して良かった気がする~

山田孝之以外のキャストの知識なくなんとなく録画。なんとなく観てるとBGMも抑え目でなんか暗いな~って。いったいどおいう映画なんだろーと量りかねていると、たびたびある非現実的なシーンにえらいオーラのある少女が出てくる。この少女の正体が明かされて、現実での姿で出てくるのだけど、!?というほどの違いっぷり。別人のよう。15歳くらいの少女を演じていたのに25歳くらいにしか見えない!! それがメインキャストに名のない二階堂ふみちゃんなのであった。まだ「ヒミズ」は観てないもの、「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」で演技に関心したあの子なのだった。観てる間は彼女だって気づかなかったのに感じたオーラ。すごいなー。最初から観直し。ストーリーもふみちゃん演じる元カノとの関係がキモとなっていて、今カノ3人に魅力を感じず印象に残らず演じてる女優さんが可哀想なほど。最後、回想シーンでフォローされるけど。3股っていうのも経験ないのでピンと来ないけど、切なくて暖かい、丁寧に作られた映画、山田くんの抑えた演技を安心して観つつ、ふみちゃんのすごさを感じる映画なのであった。
★★★★★
ふみちゃん沖縄出身なのにスケートうまい。相当練習したんだろーなぁ。
あー僕も滑りたいっ!