稽古生有志による「稽古日誌」のブログを発足しましたので、このブログでは稽古内容ではなく、指導者目線で見た稽古の様子を中心に発信していきたいと考えています。
この日の日曜日の後半は、一般部。
ジュニア選手クラスに参加している中学2年生以上の子達から、高校生、大学生などの若手も参加していますが、シニアクラスから続けて参加している稽古生の他、一般部として参加されている20代から50代までの稽古生が参加しています。
この日の一般部の稽古は、14名の参加。
ジュニア選手クラスの中高生のレベルがアップしている中、少年部上がりの大学生あたりの実力が高く、先輩としていい見本、目標になってくれています。
高校の部活でレスリングに取り組んでいた高校生が、部活の卒業に伴い、秋の関東大会にU19のクラスで出場することになりました。
体幹がとても強くなり、組技には自信をつけてきていますが、打撃の勘を早く取り戻すことが望まれます。
因みに、関東地区では高校生クラスの層がとても薄く、いわゆる選手自体がほとんどいません。
大人の選手は全国的には関東地区が一番多いようですが、小中学生や高校生、大学生クラスでの選手層の薄さはいかんともしがたいものがあります。
この武道文化の中で、大道塾が持つ総合武道としての価値を、青少年に伝えるためには保護者の方々の理解を含めた教育的な仕組みづくりが急務だと思われます。
大道塾という団体は、青少年の育成に関しては各支部の責任者に一任されており、各支部ごとに独自の稽古体系や指導体制を設けています。
子供達には、
「技量の向上に伴い、子供達にはよりよく生きていける精神性を涵養すること」
もっと簡単に表現すれば、
「強くていい子に育ってもらいたい」
とした最終的に目指すところは同じ方向を向いているはずですので、子供たちの育成に関するしっかりとした理念を持たれた支部の責任者が一人でも増える事、そしてそうした支部同士の交流を行えるようになることが望まれます。
ところで、先に紹介したU19の選手は、他に大会へのエントリーがなく、一般部の無差別のクラスに編入されることになりました。そうはいっても、体力的、技量劇に難しいところもありますので、無差別の関東地区予選と言いながら、軽量級のブロックに編入し、もし勝ち上がって対格差の大きい選手との対戦になった場合は、「支部長判断で試合を行うかかどうかを判断する」ということで、話は決着しました。
そのうえで、本人の実力を見て頂き、U19クラスの全国大会に出場できる実力があるかどうかを判断して頂くことになります。
今回、初めて受験をする一般部の白帯の方もおられますが、比較的技量の高い方が多く、後半は組手を多く行いました。
このクラスでは、実力のある中学生のジュニアクラスの選手の子達も参加していますが、そういう中学生には高校生が対応し、体格が大きくなってきた高校生には大学生が対応し、実力がしっかりとついてきた大学生には社会人の上級者の方々が対応するという階段がしっかりと出来上がりつつあります。
また年齢が高い方は、一般社会人同士で稽古をしたり、厳しくなってきたころには、日曜日前半のシニアクラスの稽古がありますので、そちらで稽古をしたりと、それぞれの稽古生の居場所があることが大切であり、そうした稽古生一人一人の居場所作り、稽古のしやすい環境づくりをより良いものにするべく、これからも力を入れていきたいと思います。
皆さん、がんばって行きましょう!
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