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来訪者〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ロアルド ダール
早川書房
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葛飾区青戸の松林歯科が午前の診療開始15分前に 突然の来訪者が！
スーツを着た方が いらっしゃって 私はこういう者ですと
右手に、黒い手のひらサイズのケースを開いて、かざしかしました
そこには、金色にかがやく警視庁のマークが、まるで助さんの
印籠のようで 思わず「旦那 オイラがやりました」と。。。
っうか何もやってませんから 当医院には年に 1度ぐらい
身元不明の変死体の歯型の検証に、いらっしゃるのです。今回は
堀切駅近くの荒川河川敷に 黒いポリ袋がかぶせられた状態で
見つかった死体で着衣はなく 時間がたっているので腐乱しており
顔の判別は、むずかしく歯型が唯一の手がかりと、なっているのです
見せられた歯型は、これといった特徴のある治療痕もみられず 治療も
松林歯科では使わない 詰め物がしてありました。残念ですが
当医院の患者様では、ないですねと、お答えしか出来ませんでした
刑事さんは 今じゃコンビにより多い歯科医院を、1軒1軒地道に
聞き込みをしているのには、頭が下がります。さらに半月後 今度は
静岡県御殿場警察署から 文書で管轄の山中で見つかった
変死体の身元の照会に関する歯型の書かれたデンタルチャートが。
今回も松林歯科の患者様には該当せず お役にたてませんでした
コメ閉鎖
