地下鉄で 殺人事件！？

夕方の地下鉄の車内は、ギュウギュウの満員ではなく　まあ、人とぶつからず本とか
　読める程の乗車率でした。

ある駅に着くと　小がらで、かなり体格の良い　おじさんが乗り込んでくるなり　自分の
　左胸を指さして、大声で　”オイラの心臓にはペースメーカーが入っているんだかんね”
　”ケータイが近くにあると、死んじゃうんだからね”と言ったかと思うと

目につくケータイを広げている人に　片っぱしから指をさして、
　”ハイ！電源を切って、しまってね！”と、なかば強制的に指示して回りました。

中には絶対ケータイを、やめないだろうと思える　若いオニイちゃんもケータイで、ゲームを
　していただけで、殺人犯として次の日の新聞には、載りたくないので素直にしまいました。

あっ！という間に印籠を出した　水戸黄門のように、自分の半径3メートル以内は無風
状態にし、なにもそこまでは、ペースメーカーの影響がないだろうと思える所にいた
サラリーマンにも、大声で、しまうように指示して

3つ先の駅で、勝ちほこったように満足げに、おじさんは降りていきました。見ていると
　反対側のホームの電車に乗る様子　別の電車でもやるんだろうなァ！！

それからすぐ緊張が、解けた車内ではケータイの開く音が　あちこちでパタパタ
　その間、私はどうしていたって？

はい、私は　３番目に、”しまってね”と言われてました！