アメリカは国防長官の議会への年次報告など公文書で
イラン、イラク、北朝鮮との戦争は
「小規模紛争」
と明記していた。
「大規模な戦争」
は中国、ロシアとの戦争のみであった。
しかし911テロに動揺したアメリカはアフガニスタンで対テロ戦争を始めた。
片手間の「小規模紛争」以下の対テロ戦争に手こずるアメリカ。
アフガニスタンを平定できなかったアメリカ。
さらに「小規模紛争」イラク戦争を始めるが戦死者4500人を超え片手間がいつまでたっても終わらず、イラクを日本のように従属させることはできなかった。
イラク、アフガニスタンの片手間の戦争のせいで
本丸の中国、ロシアの暴走に手を打てないアメリカ。
イラク、アフガニスタンという三流未満の雑魚軍事勢力に合わせた戦術ばかりに力を入れたアメリカ。
イラクとアフガニスタンぐらいでしか使えないMRAP、M-ATVという制式化もできない急場しのぎの軽装甲車両を大量に購入し、どうせ他の戦場では使えないので現地で放棄していった。
中国、ロシアは、宇宙における戦い、電子戦、電磁パルスなど高度な戦術を準備していった。
アメリカは、ウクライナでロシアの最新・高度な電子戦能力を思い知り、遅れを痛感した。
コンドリーザ・ライス国務長官は親中派ヘンリー・キッシンジャーの指示に従い
中国、北朝鮮に夢を見た。
コンドリーザ・ライス国務長官が率いるアメリカ外交は中国と北朝鮮に媚びまくり、中国と北朝鮮はやりたい放題になった。
バラク・オバマ政権も中国に媚びまく、中国はさらに増長した。
ロバート・ゲイツ国防長官は
「F-22戦闘機はイラクやアフガニスタンでは役に立たない」
と言い、187機で調達を打ち切ってしまう近視眼的行動しかとれなかった。
アフガニスタンとイラクという片手間の戦争で惰眠をむさぼったせいで中国はアメリカにとっての本当の脅威になってしまった。
15年前の中国は、日本にとっては脅威であったがアメリカなら抑えられた。
イラク、アフガニスタンの3流、4流未満の雑魚武装集団の相手ばかりしていたので、アメリカの実力は落ちてしまった。
中国、ロシアには惰眠20年の戦い方は通用しない。
巻き返す方針だが、先行き不透明である。
トマホーク巡航ミサイルは巡航速度マッハ0,7しかでないので、中国、ロシアにはもう通用しない。
中国は巡航ミサイル、弾道ミサイルを急増させ、極超音速滑空弾の開発も進めている。
AGM-84/RGM-84/UGM844ハープーン対艦は巡航速度マッハ0,9でステルス性もなく射程距離もせいぜい200kmぐらいである。
中国は超音速対艦ミサイルの配備、対艦弾道ミサイルの開発を進めアメリカの空母打撃群を狙う。
アメリカは半径500kmの全航空機・ミサイルを監視できるE-3セントリー空中警戒管制システム機AWACSによって圧倒的な航空戦力をさらに完璧なものにしてきた。しかしアメリカはAWACSが中国の長距離射程の空対空ミサイルによって撃墜されることも覚悟し始めた。目を失って戦わないといけないかもしれない。