趣味と写真機  

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流星を写す

2006-09-11 | 天文現象
 2001年11月19日から20日にかけて、しし座流星群が何十年ぶりの、大
出現で、世間を賑わしました。1986年ハレー彗星が接近した年に7*50の双
眼鏡を購入し、それ以来、毎年のように訪れる彗星や、流星群の観察を始めました
ハレー彗星は期待したほど、肉眼では尾が見えませんでしたが、双眼鏡や天体望遠
鏡ではよく観察できました。彗星を見るのは双眼鏡で観察するのが楽です。
特に、大口径で明るいものが適しているようですが、街中では空が明るく、双眼鏡
も少し暗い8*30のほうが観察しやすい場合もあります。
写真の流星は、しし座流星群が大出現した2001年11月19日自宅のすぐ南に
ある神社の駐車場(標高160m)から写した流星です。北の空に向け、左端に北
極星をいれ、北斗七星を右に配置し長時間露光で周回運動を撮影しようと思い、カ
メラをセットしバルブ撮影で20秒くらいたったとき、流星が出現したのが確認で
きたのですぐに、シャッターを閉じました。キャノンF-1N NFD28mm
F2.8開放でフィルムはフジA800ネガカラーです。文章で書くと2行ほどで
すが、実際に流星を写真に写すのは大変です。いつどこに流れるか、予測できませ
んので、フィルムも沢山消費します200枚くらい写して1枚か2枚写ればよいほ
うです。この日は、ある程度構図を決めて待ってましたの思わず「やった」と思い
ました。レンズも明るいに越したことはないのですが、開放で写すと周辺の星は
コマ収差で円くならず、フイルムの感度が低いと流星の光を捉えられず、感度が高
すぎると、流星の色が飛んでしまい、グリーンから黄色、赤、白の変化が写りませ
ん。レンズも超広角では流星が小さく、望遠では画角が小さく、大変非効率で何度
写しても満足のいく写真は難しいです。流星の長さも放射点から離れるほど長く写
りますので、流星を専門に撮影されている方はひとつの三脚や赤道儀に、数台を共
架し、全天をカバーしながら撮影しますので、1枚の写真を写すために大変なコス
トがかかります。わたしは神様に祈る気持ちで偶然に期待しながら写しました。

2枚目の写真は、天頂近くのオリオン座を横切る流星を捕らえました。一眼レフカ
メラのレンズをのぞき、構図を決めるのが一苦労です、真上でしかも星が暗く、明
るい星にあわせて構図をきめ、ある程度勘に頼る部分もあります。周回運動のた
め、少し流れています、40秒間開放で写しました。赤道儀でガイド撮影すれば
星は止って写せます。長時間露光のため高感度フィルムが露光され空が明るく、
しまりのない写真になりますが、露光時間も数十秒以内で流星が飛び込んでくれ
ばばっちり写ります。現像したフイルムに1枚でも写っていれば感激します。それ
までの苦労も吹き飛びますね。
この日はまさに流星雨でした、よく観測できた地域では、しし座附近にある放射点
から1時間に数千個以上の流星が花火のように見えたそうです。
空にはほとんど雲もなく、南の水平線近くには珍しくフォーマルハウトが見え、こ
んな気象条件に恵まれ観察できたことに感激しました。
「フォーマルハウト」

2枚の写真はプリントしたものを、スキャナーで取り込み、リサイズしたものです。



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