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彗星を写す

2006-09-13 | 天文現象
 1996年3月25日の夜、この日の空には星がよく見え、天空のちょうど真上
に長い尾を引く彗星が現れました。今まで見たこともない長さの尾でした。肉眼で
も空の端から端まで、はっきりと尾が観測できました。二人の息子と近所のこども
を車に乗せて、自宅のすぐ南にある神社(いつもの観測場所)に行きました。岡山
市内より空が澄んでいて星も良く見えます。息子たちは今でも時々、あのときに見
た「百武彗星」は本当にすごかったと言います。中学生2年、と小学6年でしたの
で、すこしは星に興味を持ってくれたかなと思います。
百武彗星は1996年1月31日(JST)に日本のアマチュア天文家百武裕司氏によって
発見されました。3月にはだんだん明るくなり、3月下旬には青緑色の尾が伸び
て、近年観測できた彗星の中でも一番美しく、巨大な彗星でした。そのわずか6年
後の2002年4月10日百武氏は51歳の若さで急逝されましたが、その名の付
いた彗星の記録は永遠に残ります。
 撮影データ カメラ ニコンFM AIニッコール50mmF1.4
        絞り開放 25秒露光 1996年3月26日 0:48JST
        瀬戸内市 フィルムAGFA XRG400


 もうひとつの写真は、1997年3月18日撮影のヘール・ボップ彗星です。
この彗星は、尾に特徴がありました。青色のイオンテール、と白色のダストテール
の二つの尾ががはっきり観測できました。3月下旬にはー1,8等級まで明るくな
り、20世紀最大の彗星になりました。肉眼でも良く見え、車で走行中でも見るこ
とが出来ました。
 撮影データ カメラ ニコンF2A AFマイクロニッコール60mmF2.8
        絞り開放 20秒露光 1997年3月18日 5:31JST
        瀬戸内市 フィルム フジカラー A-800


 3月30日、彗星もだんだん遠ざかるので最後のチャンスと思い、近くのお寺の
多宝塔をシルエットに彗星を入れて写しました。ISO1600の高感度フィルム
で撮影しました。高感度フィルム独特の粒子が出ていますが、今までと少し違う
雰囲気の写真になりました。夕暮れ時のため、都市の明かりの影響もありましたが
長時間観察できました。もう十年近く経ちましたが、苦労して重い三脚を担ぎ撮影
して歩いたことを思いだします。当時デジタルカメラもなく、フイルムを現像する
まで、わくわくどきどきしましたが、今はデジタルカメラでも写せるようになり、
すぐその場で撮影結果が見られますので便利になりました。
 撮影データ カメラ ニコンF2A AFマイクロニッコール60mmF2.8
        絞り開放 10秒露光 1997年3月30日 19:18JST
        瀬戸内市横尾山静円寺 フィルム フジカラー HG1600

 写真はすべて、プリントした写真をスキャナーで取り込みリサイズしました。
 
     




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