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発動機愛好会のイベントに行ってみました

2007-03-06 | お出かけ
 3月4日、岡山市西大寺のカネボウ跡地で、「岡山石油發動機愛好会」のイベントが開催されていました。
私も、会社勤務がありますが兼業農家をしていますので、父から、昔の農業の話を良く聞かされていました。発動機には多少興味がありましたが、当時は石油発動機がほとんどで、見るからに年式を感じます。2馬力くらいから8馬力程度のものがほとんどです。大きなプーリーを手で廻し、始動させる方式で、独特の音がします。軽油ディーゼルエンジンなどと違い比較的のどかな吸排気音であまりうるさくありません。クランクケースカバーをあけている機械を見ると、回転数も500回転/分くらいの機械が多いようで、最高でも1200回転/分だったようです。スパークプラグ、マグネット、気化器など古典的でメカニカルな生き物のようで愛好家は満足そうに横に座ってくつろいでいました。
最近まで我が家も、籾摺り用にディーゼル発動機のお世話になっていましたが、音もうるさく、話し声も聞けなかったのと比べ静かです。さすがに今はもう使っていません。

「発動機王国岡山」

岡山市下石井あたりには農機具の工場や関連会社が数十社ひしめいていたそうです。昭和13年には全国に22の耕うん機製造所があったが、うち17が岡山県にあったようです。大正13年~15年には、発動機メーカーによる全国生産は、月産500台程度で岡山県が40%を占め、販売台数は県内80%、県外20%でした。
 昭和10年より県内製造メーカーが増加し生産台数も上昇した。また昭和11、12年頃は、岡山市を中心に年産17,000余台(最盛期年間25,000台)で全国生産の60%を占めた。一方輸出は昭和7年朝鮮をはじめとし年間6000台程度輸出されていたようです。




       「カナミツエンジン内燃機部製」の発動機



  手前は「ヤンマー」大変貴重な機械だそうです  奥は「ダイヤ」ヂーゼル



今回会場に展示されている「カナミツ」「ストロング」「スピー」などの地元メーカーや、「ダイキン」「ヤンマー」「ダイヤ」「ダイハツ」など今では大企業になっている会社も当時は発動機から技術を磨いていったのがよくわかります。



   「ダイキン」大阪金属工業製の発動機





同じ敷地には、この場所で毎月第一日曜日に開催されているフリーマーケットもあり、大勢の人で賑わっていました。ここでの開催は今回で終了し、次回からは観音院の北にある公園に会場を移すようです。骨董や、年代物のおもちゃや、カメラなど多種多様なものが並べられ、賑わっています。珍しいものも見かけることがありますので、古いものに興味がある方はぜひのぞいてみてはいかがでしょうか。

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