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元に戻す?高松塚古墳

2020-03-19 08:01:00 | 日記
高松塚古墳に向かう。
以前は農道の脇の、竹蒸した崩れた丘だったのだが、1972年、極彩色の壁画で有名になった。
今の高松塚古墳は、綺麗な円墳になっていた。2段にしているところも忠実だ。周りは国立の公園として整備されている。だがここにあの壁画はない。


痛んだ壁画を修復するため、2007年に石室が解体され、公園内の施設で作業が進められている。2017年完成予定で、完成後は塚に戻される予定だが、2020年3月現在も実現されてはいない。
遅れているのは問題ない。日本の復原技術は世界的に定評があるし、じっくりやってもらいたい。それはいいが、元に戻すべきなんだろうか?
気になったので、近くのキトラ古墳に行ってみた。大陸風の壁画がある古墳は、今のところこの2基だけだ。
キトラ古墳の周りも芝生公園として整備されており、古墳自体も円墳として復原されている。


ここでも石室は取り出され、修復されていたが、違うのは元に戻さず、近くの展示館で展示されているらしい。


その方がいいよね?
尤もコロナ対策でしばらく休館とのこと。実物を見ることは出来なかった。
【追記】
4月26日、高松塚の壁画の修復が終わったとの報道があった。今後は公園敷地内に保管・展示施設の建設を検討するという。うん、絶対その方がいいよね。
【更に追記】
再度キトラ古墳に行って、大きな思い違いに気付いた。キトラの石室は凝灰岩でできており、その上に漆喰を塗り、絵が書かれていた。壁画修復ではこの漆喰を剥ぎ取り、再度ジグゾーパズルのように平面上に再現させた。
そして壁画本体は四神館の1階に保管し、石棺は古墳の元の場所に埋め戻してあるという。高松塚も恐らく同じやり方になると思われる。


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