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山の辺の道(北行)

2020-02-21 18:46:00 | 日記

春日大社に参詣した後、新薬師寺に行く。和辻哲郎の「古寺巡礼」の最初に出てくる寺だ。

門を入ると正面に本殿が見えるのだが、この本殿、正面は窓も入口もない。



探してみると、左側(西側)に小さな入口があった。入口の前には黒い布が天井から地面まで掛けられている。

回り込むと、中央に薬師如来の座像が鎮座し、その正面を除いて十二神将像がぐるりと周りに囲んでいた。

堂内は薄暗く、天井から僅かなライトが当てられているが、細部まではよく見えない。写真不可だったので掲載できないが、今まで見たこともない不思議な空気を漂わせていた。これはいいものを拝見させて頂いた。


この新薬師寺から山の辺の道が始まる。奈良から桜井までは27kmなので、中間の石上神宮までは約13km。このルートは山の辺の道(北行)と言われる。今日は、この道を歩く予定だ。山道もありそうなので、4時間ぐらいだろうか。


10時半出発。所々にある道標を頼りに進むが、やがて迷った。



案内の場所を何度も行き来したところ、道路に鉄の柵があり、そこを開けて下に降りるとのこと。鹿防止のためらしい。こうした鹿防止または猪防止の柵は何度か見られた。森に入るとスズメバチに注意との看板も見られる。どう注意するのだろうか?



道中は田舎道または畔道が殆どで、この時期、見るべき所も殆どない。暑さに喘ぎながら、何でこの道が当時の主要道路だったのか考えていた。道は狭いところ、急なところも多く、馬は通れない。重い荷物を背負い、何故こんな道を通ったのだろう。平野部を行かないのには何か理由があったのだろうか。



午後1時、途中の目標ポイントである弘仁寺に着いた。



その後再び地図に載っていない道を通って、午後2時半、石上神宮の裏手にたどり着く。



合計4時間、万歩計を見ると2万5千歩なのでやはり13kmぐらいだろう。

途中、トイレは1つだけ、コンビニはゼロ。十分に準備して挑んでほしい。

山の辺の道(北行)は南行に比べてマイナーだという。確かに歩く格好をしてすれ違ったのは、女子大生風女性と50代と思われる男性の2人だけだった。



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