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三室戸寺から源氏物語ミュージアムへ

2020-06-15 17:46:00 | 日記
テレビのニュース番組で三室戸寺の紫陽花のレポートがあったので、次の日の日曜、行って見ることにした。
コロナ騒ぎで、梅、さくら、牡丹、藤の見頃を逃しており、今回が初の旬の植物に出会うことになる。
三室戸寺は、宇治橋を越えてすぐのところにあった。300台収容の駐車場はほぼ満席状態で、辺りは人で溢れていた。やはり皆も引き篭もり疲れなのだろうか。


手水には紫陽花が浮かべられている。



境内に入ると、お詣りのための行列で身動きが取りづらい。


所々変わった石像があり、その触った場所によってご利益があるらしく、参拝客はキャッキャと笑いながら触れていたが、これは大丈夫なのだろうか。


さて寺の横は緩やかな谷になっており、そこに紫陽花が群生していた。テレビによれば約2万株らしい。


ここの紫陽花は、西洋アジサイよりもガクアジサイが目立つ。それも見たことのない品種が多数見られた。中には真っ赤な花もある。


谷の反対側は一面のツツジだった。既に花はないが、先月は恐らく圧巻の景色だったろう。


帰りに、源氏物語ミュージアムを覗くことにした。前回平等院に行った時も立ち寄ったのだが、無期限の休館中だった。
今回は運良く開いていた。最初の部屋には巨大なディスプレイがあり、物語の概要を説明してくれる。出色なのは六条院の模型だった。250m四方の敷地を4分割し、それぞれ春夏秋冬の名を冠した御殿を作り、妻や愛人を住まわせている。


最初に読んだ時はイメージが付きにくかったが、こうすると良く分かる。
次の部屋は宇治十帖の部屋だった。宇治十帖は物語の最終章で、源氏は既になく、主人公は子の薫と孫の匂の君の鞘当ての話になる。その二人の間で翻弄される姫君たち。やがてその一人浮舟は投身自殺を図るも僧都にたすけられて出家することになる。


何故このような終わり方にしたのだろうか。

館内ではこの他、香の匂い体験など、中々ユニークで見所が多かった。
ところで観客の中にはブロンドの少女3人組もいた。英語の説明がほとんどなかったが、楽しめただろうか。
外に出ると入口には人が列を作っていた。入場者が多すぎるため制限をしているとのことだった。