レトロでハードな物語

レトロなゲーム機・マイコン・中古デバイスなどをArduinoやAVRで再活用する方法を模索しています。

レトロアーケードを改造して隠しゲームを遊べるようにする

2020年09月08日 | 電子工作

こちらはかなり前に購入したレトロアーケードのマッピー版です。



名前にアーケードとつくので、てっきりアーケードゲームのマッピーだと思い購入したのですが、自宅に持ち帰り電源を入れてみるとファミコン版のマッピーでした。

ファミコンのマッピーは所有していて、ファミコン互換機で遊ぶことが出来るのでがっかりでした。これならマッピー以外のレトロアーケードを購入したほうがよかった…。
ということで長いこと使わずにしまっておいたのですが、その後このゲーム機のFlash ROMにはマッピー以外のゲームが入っていることを知りました。基板上のジャンパの配線を変えれば「パックマン」、「ギャラガ」、「ディグダグ」、「ギャラクシアン」、「マッピー」、「ローリングサンダー」といったゲームが遊べるとのことです。
ならば、いつか改造しようと思っていたのですが、やる気が起きず長いこと放置したままでした。

最近はPlaystation classicで昔購入したゲームを遊びまくっていたのですが、少し飽きてきて単純なファミコンゲームが恋しくなってきました。
ならば、この機会に思い切ってレトロアーケードの改造を行ってしまいましょう。

改造の手順はネットにたくさんアップされているのですぐに分かります。今回はこちらのサイトを参考にしました。写真で細かく解説してくださっているので分かりやすくて本当に助けになります。ありがとうこざいます。

さて、1つ考えなければいけないのはジャンパ配線の切り替えをどうするかです。ジャンパは3つ、つまり3ビット(0~7)でゲームを切り替えます。
実は3ビットの切り替えにすごく都合のいい、こんなスイッチを持っていました。




ダイヤルを回すと3つの端子のオンオフが3ビットの値に切り替わります。たしか、大昔のSCSIハードディスクのID設定に使われていた物だったと思います。捨てずにとっておいてよかった。
レトロアーケードの裏蓋をくり抜いてはめ込むときれいに収まります。



切り替えスイッチはこれで決まりました。あとはジャンパの配線を引き出すだけです。
基板を取り出してみると、上記のサイトにも記述されていますが、ジャンパ部分がエポキシ樹脂でモールドされているバージョンのものでした。



となると基板のパターンに直に配線をしなければならず、かなり細かい作業になります。気持ちが萎えますがここまで来たらやるしかありません。
まず、配線を引き出す部分の表面をカッターで慎重に削ります。



ここにエナメル線をハンダ付けします。



目視でしっかりハンダ付けされていることを確認して、すぐに固定してしまいます。



レトロアーケード本体にはトリガーボタンは1つしか無いのですが、内臓の「ローリングサンダー」というゲームはボタンを2つ使うようなのでコントローラーの配線も引き出しておきます。コントローラーの接続にArduinoやPICなどを使ってみたいので、5Vも引き出します。



後は筐体を元通りに組み直して終了です。
引き出したコントローラーの端子は背面にきれいに穴を開けて収めるのが面倒だったので、本体上部から引き出しました。




見栄えは良くないですが、邪魔にはならないでしょう。

組み上がったら、動作確認です。背面に付けたスイッチのダイヤルを切り替えて電源を入れると、無事全てのゲームを起動することが出来ました。








続いて引き出したコントローラー端子にジョイスティックをつなげようと思いますが、長くなったのでまた後ほど。



最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sofia809p)
2021-04-08 01:56:55
このページのおかげで
IDスイッチ化、秋葉の千石で
610円+100円(税別)でみつけ
(omron A7D-206)
改造できました
返信する

コメントを投稿