直木三十五記念館の日々

直木賞にその名を残す直木三十五の記念館は市民参加型のミュージアム。運営の悪戦苦闘をストレートにお伝えします。

ケーブルテレビの取材終わる

2006年01月23日 | Weblog
 昨日は前にも書いたケーブルテレビの取材で11時から記念館で撮影であった。
ベーカムで撮影でちゃんとデレクターとカメラマン、音声というクルーで来たので少し驚く。最近は機材が良くなったためかデジタルハンディーカムでデレクターだけで来るとかせいぜいあと1名くらいといったことが多かったので、失礼ながら本格的であったことに驚いた。
 直木役のタレントの方が直木のイメージとほど遠いのはお愛嬌。まあ、まじめな感じの方であったのでそれも仕方のないことかと。私とのツーショットだとずんぐりむっくり同志で少し滑稽である。直木に扮して直木を紹介していくという狙いはわかるがかなり難しい方法であるように感じた。
 しかしながら興味を持っていただくだけでもありがたい。大阪にはあまたの文人がいる中で忘れ去られているのは直木に限ったことではない。これが地方の小都市ならば(東京から見れば大阪も一地方ではあるが)たった一人の文人でも大切に扱い、行政が有り余る予算で勇んでハコものをつくるところではある。たとえば梶井基次郎でも庄野潤三でも。
 結局は私達がアホなことであっても声をあげて記念館をやっていればのことである。文化を育むなどと大上段に構えているが、基本は自分たちが興味を持って関わったことがすべてである。しかしながらお金がない。資金不足ははじめからわかっていたが、それにしてもあまりにもお金が集まらない。「芸術は短く、貧乏は長し」

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