Nの目線

箏弾き菊地奈緒子の360°に向けられた眼差し

糸締めマイスター 来欧

2009-02-07 21:18:26 | Weblog
昨日、夕方良知さんこと、お箏の楽器屋さん、高橋良知さんが日本からフランクフルトに到着しました.
1月に日本に帰った時に一面はきちんとメンテナンスをして、糸を新しく締め直してきたのですが、ヨーロッパにいらっしゃるとの事、この時に締めてもらおうと言う事で、二番手を新糸にしてもらいました.
疲れているでしょうに、到着早々に作業に入ってもらって、身体は勝手に動くとの事、あっという間にリニューアル、きれいになって戻って来ました.
その後、一緒にお食事に。。
"考えてみると25時間起きたままの状態"と聞いて、ただただ"お疲れさま"です。
今日からデュッセルドルフ、オランダと廻るとのこと、何面糸締をしてくるのでしょう。。。
お気をつけて!!

新たな気持ちで。。

2009-02-07 20:32:59 | Weblog
すみません。。1ヶ月以上ブログを書くのをお休みしてしまいました.
1月19日にはフランクフルトに戻って来たのですが、落ち着かない日々を過ごしていました。
昨年でアカデミーでの在外研修を終え、ドイツで学生という名目の滞在から、こちらで演奏活動が出来る演奏家(芸術家)ビザを申請していましたが、申請する人自身の内容に加え、それぞれの地域、担当される人によって違うとの事で、どのような書類を揃えたらよいのか、何が必要なのかなど、その度に質問しつつ、手探りで昨年10月から進めて来ました。やはりなかなかスムーズに行かず、私の様な、自由(つまり不定)な職業の心もとなさを思い知らされました。私自身の存在を否定されている様な気持ちになり、やる事だけやってあとは考えないように..と思っても、気が滅入ってしまう事もあり、2月の頭には、かなり崖っぷちで“もう帰国するしかないかな。。”とまで思ったのですが、最後の最後にまとめた書類が通過して2年分のビザを確保出来るに至りました.本当に良かったです.
日本人が自分の国以外にいるとこんなに足下が不安なのですね.
でも、たくさんの方々に助けて頂いて、アドヴァイスをもらって、心配してもらって。。。私一人だけでやり遂げる事は無理でした.本当に感謝の限りです.

やっと、こちらでも演奏活動ができる第一歩をもらったので、出来るだけ充実した活動が送れるように頑張ります!
とにかく、今こちらで出来る事は、一人でも多くの人に箏という楽器を知ってもらう事、そして、いろいろな音楽家、芸術家に出会っていく事だと思っています.

さらに、日本での活動も再び開始します.
5月でコンサートがある予定ですので、詳細が分かり次第、お知らせしますのでお楽しみに..

8月にはイタリアでの音楽祭などのオファーもあり、これも楽しみです.

という訳で今年は様々な所を駆け巡る予感ですが、演奏は丑年らしく、ゆったりと着実に準備していこうと思います.

皆様にも良き年であります事を。。。