Nの目線

箏弾き菊地奈緒子の360°に向けられた眼差し

春に向けて

2010-03-09 18:58:20 | Weblog
フランクフルトでは空が冬の灰色から青空になって、春が近いかな。。と思いきや、まだ風は冷たくて、油断していると(?)雪が降ったり。。
でも、気持ちは春に向っています。

2月18日の朗読の伴奏は会場となった本屋さんに沢山の人が来て下さり、好評に終わりました。
箏が、様々な音色や音の種類を出して、朗読の世界に深みを与える事が出来たとの評を頂き、即興的に演奏している間も、この楽器を演奏する喜びを感じる事が出来ました。この企画、もっと進化していくと良いな。。と思っています。

28日には、フランクフルト近郊のゲルンハウゼンという町のカフェで、書道家、早川美恵さんの展覧会のオープニングで演奏してきました。美恵さんの文字は伸びやかでしっかりとしていて、本人とお話すると飾らない正直な印象が正に字に表れている様な気がしました。
演奏もしかり、やはり性格って表れますよね。それだけに、正直に、でも”より良い自分”と言うのを探して行きたいと思います。

そして、一息つく間もなく、3月3日にはミュンヘンの教会でパイプオルガンと演奏をしてきました。
2週間前に急に”演奏してくれないか”との依頼があり、楽譜が2日後に送られてから、何とか間に合うかな。。と返事をして。。気分的にはかなり慌ただしかったです。
パイプオルガンとの演奏は初めてで、”普通パイプオルガンは教会の後方の上階にあるはずだから、私はどこで演奏するのだろうか。。”、”この曲の場合は近くにいないと心配だけれど、音響的に大丈夫だろうか。。”と他の心配も尽きず、前日の2日にミュンヘン入りをして、確認をして。。。でも、心配も吹き飛ぶほど、楽しく演奏が出来ました。
やはり、私も二階にあがり、パイプオルガンの側で演奏をしました。お客様からは見えない場所で演奏するのは初めての事です。箏の音も、パイプオルガンにかき消される事も無く、きちんと鳴っているとのこと。さすが教会、自分で弾いていてもとても気持ち良い響きでした。ただ箏が見えないのはもったいないので、最初はお客様の前で一曲弾いて、それから二階に持っていこうと言う事になりました。
私はパイプオルガンとの二重奏、パイプオルガンとフルートとの三重奏の2曲だったのですが、自分が演奏していないときに、パイプオルガンを凝視!!手はもちろん、足も、音質を変えるスイッチと、身体の機能を全部使って演奏している様な。。とても興味深いものでした。
パイプオルガン奏者で今回の企画者のグリルさん、フルート奏者のバーバラさんはじめ、教会の方たちにも暖かく迎えてもらえて、無事に演奏を終えられて本当に良かったです。

そして今は少し一段落。。この間にやっておきたい事もあり、4月の準備もすすめようと思っています。

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It become blue sky from dark winter gray. when I feel it is near for Spring, but air is still cool and suddenly it snow...
Well, but my mind is ”Spring is getting closer".

Dante Project, accampany for reading "inferno V", was succesful.
There are many audience in the book store "Land in Sicht" which has many history with many cultural wave.
People said "because of koto`s many kinds of sound, filled Dante`s world." It made me so happy.
I hope this project will be more develop.

End of March I played at exhibition for Japanese calligraphy by Mie Hayakawa who is living in Munich.
Her art is very clear and stedy, I felt. Since I talk with her personaly, I felt also this feeling from her honest and uneffected charactar.
Performance is also reflect own charactar. so I need to be honest and also try to develop my self.

And 3rd March, I played at Erloeser church in Munich.
It was first experience for me to play with Pipe organ.
from the beginning I wondered "where I play with pipe organ?".
Well, I played same floor with Pipe organ, at the second floor.. that means audience can not see me.
It is also first experience "invisible performance for concert".
but acoustic was really good, and it could clearly listen koto sound.
And also it is very interesting for me to watch Pipe organ`s performance.
Mr. Grill played with hand and leg not just key boad also switch for changing sound.. very interenting!

Mr.Grill, Ms Wagner who is flutist and concerned with church were very warm hospitality and I had very good time in Munich.


Now, I prepair next project...