さて、何からどう書いたものか。
先の記事でも言ったとおり、アタマの中が上手く整理できません。
私の「オフコース歴」についてはこれまで散々に書いてきたのでここでは触れませんが、このライブは私のような、いや私以上にオフコースを聴いてきたファンにとって、いろんな意味でエポックメイキングなものでした。やはりこれはできるだけ詳細に書いておかなければ。ライブから一週間を経て、そう思うようになりました。なので、先に断っておきますが、どうやらとても長い記事になりそうです。
とりあえずセットリストを。
1.ドライヴ
2.それぞれの黄昏
3.神様がくれた恋~第1章
4.神様がくれた恋~第2章
5.生まれ来る子供たちのために(with 佐藤竹善)
6.雨のリグレット(with 佐藤竹善)
7.エゴンシーレの夜(with 佐藤竹善)
8.There's No Sholder
9.でももう花はいらない(with 鈴木康博)
10.ロンド (with 鈴木康博)
11.最後の手紙(with 鈴木康博)
12.微光
13.きっと彼女には秘密がある
14.Bye Bye Baby
一曲目は『ドライヴ』
松尾さんのモニターから音が出ていないというハプニングでライブは始まりました。
『神様がくれた恋~第1章』と同『~第2章』を2曲連続披露するところ、『第2章』の出だしの歌詞を思い切り間違えてやり直し。 メモリアルなライブに、みるからに緊張してる風な松尾さんです。
記念ライブの最初のゲストは佐藤竹善さん。
デビュー間もない竹善さんに、松尾さんがプロデュースする森川由加里さんのアルバムにコーラスを頼んだのがつき合いの始まりだとか。
『生まれ来る子供たちのために』は、竹善さんをゲストに迎えるにあたって松尾さんがリクエストした曲。
それも「小田さんのキーで唄って欲しい」と。
さすがの竹善さんでも小田さんのキーでこの曲を歌うとなると、顔を真っ赤にしていっぱいいっぱいな感じではありました。それでもファルセットを使わずに、ほぼ地声で歌い切ったのはお見事
よくよく考えれば。
オフコースバージョンのこの曲をライブで聴くのは生まれて初めてかも(4人時代のツアーで聴いたかどうか・・・)。
小田さんのライブではいつもLBバージョンだから、こんな風に『Three and Two』の音をそのままポンと差し出されたら、もうどうしたらよいものやら。じっと座ってはいましたが、気持ちは右往左往してました。
そしてなによりも、松尾さんのハーモニカが圧巻で。 ふくよかで、心に深く沁み入る音でした。竹善さんも言ってましたが、本当に永年CDで聴いてきた音が、そのまま生で聴こえる感動。
松尾さんが稲垣潤一さんに書いた『雨のリグレット』
大学生だった竹善さんはラジオでかかったこの曲を聴き、速攻で稲垣さんのライブに行ったそう。松尾さん本来の持ち味が良く出ている名曲です。竹善さんが歌うとパワフル過ぎる感はありますが(笑)
竹善さんとはもう一曲、『エゴンシーレの夜』を。
・・・そして、もう一人のゲスト。
ステージにあらわれたヤスさんが松尾さんと握手をします。あの6.30武道館ライブ以来、32年ぶりに同じステージに並ぶ二人。会場のどよめきの大きさが時の流れを物語っています。
【その2】へ続きます。
「小田さんのキー」で歌わざるを得なかったのは、松尾さんが吹くハーモニカのキーを下げれないから。
竹善さん、大変そうでしたけれどさすがでした。
松尾さんも、「彼なら大丈夫だと思って」リクエストしたとのこと。
それにしても、いまだにオリジナルのキーで歌い続ける小田さんはスゴイなとあらためて思いましたよ。
豪華とも言えるゲストたち。竹善さんも美声の持ち主ですね。でも小田さんのキーのすさまじさは言うまでもないですよね。
多分普通、女性のキーは男性よりずっと高いので、私はカラオケで男性歌手の曲を歌う時、いつも伴奏のキーを上げなければならないんです。でも、小田さんの曲だけは、そのままでちょっといいです。本当にびっくりしましたよ。