山に癒されて…♪

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大峰奥駈道支脈の孤峰 勝負塚山の帰り道 3

2016年09月15日 | 山登り 近畿 大峰山系
2016年9月11日(日) 大峰山系 勝負塚山


勝負塚山からのつづきです



下りだからお山は終わり! そうではなく
下りが始まりと思うようなお山でした



来た道を引きかえすだけのコース
されど…侮る事なかれ!
油断すると痛い目に遭います!


そんなお山の帰り道…


勝負塚山からは 
再び シャクナゲのブッシュの中に身を投じ
藪漕ぎから始まります♪


 シャクナゲのブッシュ 
 ドッコラショ! 枝が邪魔します




シャクナゲの枝は まことしなやかなの如く
バシッ!と顔面目掛けて 飛び込んできます
それは 容赦ない動きです

声も出ぬほど… グッと飲み込みます…
そしてそのブッシュから抜き出ると


ありゃ…


一層の事 転がった方が早く降りれそう…
…と思える斜面…


ここを登って来たのですよね…


急勾配の登りは復路には、急勾配の下りに変わります
なのに…まるで記憶の無い私…

違う道のように思えるのです…






こちら…見た目以上に歩きづらい斜面です
根性の無い斜面は 足を置くと 一緒に崩れてくれます…






へっぴり腰の私 
石を落さない様に下るのに必死です

チチ~石を落したら ゆるしてね

あっ! 私 落ちたら 拾ってね




チチは無視して下っていきます…



無視しないで



 アセビのブッシュ  チチ 



今度はアセビブッシュ!
藪漕ぎのオンパレードです

漸く 藪漕ぎ終えて 抜けてみると
樹林帯の向こうに小さく見えるチチ…


やっぱり無視してる…?



早う 来いよ~

は~い





植林側に設けられたヤブを避ける踏み跡を下る


来た道と少し違う事に気が付きます

往路の時には尾根沿いに歩いて 
アセビのブッシュを直登した形でした

復路の時は 藪を避けるように踏み跡があり
自然とそちらを回って下る形になります

しかし やはり踏み跡が複数見られたり
途中でなくなっていたりで
地形を頭に入れながら下らなければ
全く違う方向に向かってしまいそうになります

を巻くように道はあるはずですが
一つではなく複数の選択があります ただ…
選び方によっては 難易度が変わり 窮地に追い込まれる所も…


チチから 離れてはまずいと 必死になる私です



 七合目からの景色 

目印の大木


下りは 何やカンやと言いながらも意外に早く歩けるようです 
目の前に奥駆方面の景色が覗けると そこはもう7合目です


 尾根道終了 右から山腹へ下ります



勝負塚山東稜の終わりで
これから山腹の道を下っていく事に

まだ尾根上であるだけに
よく見れば それなりに道を見つける事はできますが
この山腹の道は…手強い記憶が…







樹林帯の中は やはり道らしき道が見つからず
票布を確認しながら 往路の道を思い出しながら下ります

一番緊張していたのはチチでしょう…

顔に出さないチチですが、
ルートファンティングに集中している様子が伝わります

少しでも外れたとわかると足を止めて
周囲を見まわし 地図方向 地形を確認しています


植林帯の中は 踏み跡らしき道があるようでなく
無数の道に見えてくるところも…


地図に載っていない小さなヒダがあり 迷わせます


チチが一言

往路をしっかりと覚えておかないといけないよ…と



記憶力の乏しい私は

はい…と答えますが

その場に立つと 歩いたかどうかはわかるのですが…
その先の記憶が繋がりません…

断片的な記憶が繋がない私は チチの後を歩くだけ…



 五合目




慎重に5合目までは良いペースで下ってきています

見上げるとお日様の日差しがこぼれて 優しく撫でられた気持ちです

あと半分…ふぁいと~でございます♪



 相変わらず 道は不明瞭…




土砂で埋まった道は歩きにくい…




 トラロープあるけど…    分かりにくい道 
 相変わらず 急斜面!   崩れ落ちている…


だけど 歩かねば 帰られない…



土砂の塊



崩壊跡はじっとしていると
どんどん崩れていきます


人生そのもの…


足元から崩壊…


その前に サッサと渡って行きましょう!



 掛小屋跡 


掛小屋跡が見えてきました♪

この取り付きの所は 倒木でつくった通行止めの目印が無ければ
そのまま進んでしまいそうです…


 掛小屋跡にある案内板




取り付きの掛小屋跡に着くと 
本当にホッとしてしまい 少し気が緩みます


まだ先には 気を緩められない箇所があるのに
ここでなぜか 箍が外れてしまった感じです…


上から下へと下る道が 道らしく見えて 安全に思えるのです









感じのいい苔の壁のトラバース

しかし…歩くのには 足元は不安定で 歩きにくいです

次第に 現実に引き戻されていくのを覚えます



 例の階段がやってきました…



今度こそ…無事に…通れますように…
壊れないでね…


木の階段は…
鈍い音と 嫌な撓りを見せてくれます
苔は 滑りをよくしてくれます


オズオズ下る私は このチョッとだけの階段
どれだけ時間をかけて下るのでしょう…


先に下ったチチの顔…呆れていますか?
内心 ヒヤヒヤものだったようです



 まだありました この悪路!  例の小滝
 
小滝



小滝が見えてきました

こうしてみると 滝の中間を渡って来たのですが…
足を滑らせていたら…と
今さらながら 背筋が冷たくなります…






今度は 滝の上部の方を渡る事にします
往路の時と比べると 少し広く渉りやすいです

ただ そこを渡り終えてから右岸の道は
不明瞭の上 急斜面のトラバースが待っています
足跡は分かりにくく 
歩けそうな所を見つけて歩かねばなりません… 
かなり嫌らしい…所です

滑れば へ落ちて行くだけ…




往路のときはそれを避けるため
下部の 本来のコース箇所を渉ってきましたが…
滑り易く狭い滝の中腹は 油断ができません…
一度ズルッと滑ってしまうと…

先程見た滝壺へと落ちていくだけ…


さぁ…どちらを選ぶかは…あなた次第…?


難所を過ぎたからと ホッとしてはいられません
まだまだ ルートファンティングを怠っては飛んでもない事に…



  ガレた崩壊部  ロープがある土砂崩れ 



土砂の埋まった道をただ只管歩きます


 漸く道らしくそのまま歩くと…



ここはどこだ…!?
こんな所 歩いていないぞ!

そのすぐ手前までは票布を確認していますが…

道を 十数歩ほどの少しの距離でも外れると
山腹は 小さなヒダを作っており
自分の居場所が分からなくなります

ルートを外れた事に気付くと
チチはすぐにルートの修正をします


あれ…?
チチの驚きや行動とは別に
私は 殺風景な土砂の中にあるおを見つけます♪


 何の花?



私は…
名前の分からないお花に釘付け


…と 
崩れやすい足元から 蛭の軍団が鎌首あげて 
蛭ダンスをしている姿が視野の中に入ってきました!


ひえ~


慌ててチチの後を追いかけます…が

足元が崩れて 土砂と一緒に流されます



あれ~


それを見ていたチチが


どこかで止まるよ~


至って冷静…


いや~~ 崩れて立てない… 
流される~



焦ります!


しかし…

窮地に置かれると 考えるよりも先に身体が動く私…
身体の向きを変えて 一旦 来た道に戻り
立て直します


その様子を見ていたチチは 余裕あり気に…
笑っていた…?


だから大丈夫だって言っただろ


不安げに見つめる私を見て 更に…


それに、流されて落ちても 止まる所あるから…


私には 崖にしか見えませんが…


あはは 大丈夫だって♪
だからそこにいるだろ






足がガクガク震えているんだから~!



行くよ…



えっ!… 待ってよ~






  簡易水源施設(取水口)上部の階段

簡易水源施設(取水口




簡易水源施設の階段を見ると もうすぐだと感じます







道のある所を歩くと
今までの 険しさを忘れさせてくれます


そう言えば…今回3匹ほど退治しました

厚かましくも 私の足を這って上がってきておりましたので…
お仕置きです

根性のあるものは スパッツのジッパーの隙間から
無理クソ中に入ろうとしていました
これもお仕置きです

もう一匹は どこからどうやってきたのやら
帽子のツバサの先でブラブラと蛭ダンスを見せており
思わず 遠くに振り飛ばしました

昼下がりのジョニーをつけている時の効果を思い知らされた時です
これからは絶対忘れないわ…と胸に刻む私です






伊壺谷出合が見えてきました♪
もう安心です





出合の橋はだらけ






出口の階段もだらけ

人の気配を感じさせない
そんな佇まいがどこか無法で神秘的です



楽しかったね

楽しかったよ


楽しい時間が終わりました…








ここは…時が止まっているかのよう…





オッと…
最後に確認 確認

のお持ち帰りだけは 御免被りたい所です



 シギンカラマツ


道端に一輪のお花…
漸くお会いできた清楚なシギンカラマツ…
もう秋も深まりを見せ始めますね…



チチが言う


バリゴヤの頭以来だね♪ 
大峰らしいお山だったよ
久々に愉しめたな~♪



二人とも 道中の出来事など 関係なかったかのように…



本当に♪ 楽しかった~
いいお山だったわ~♪




ほど良い疲れだけが残っています♪





 コース図


最後にコース状況をまとめて見ます


★登山ポストは道の駅「杉の湯 川上」にあります。


伊壺谷出合から掛小屋跡

赤い橋を渡り伊壺谷右岸を進み、簡易水道施設の上流にある堰堤を越えてから
トラバース気味に上部に上がりますが、崩落の砂礫により 道は埋まっています。
ここからは、標布テープを探しながらの登高となります。

杣道に合流してからは問題もなく、滝の徒渉箇所に辿り着きます。

滝の徒渉は 本来のルートは古いワイヤーのある箇所です
水量の多い時は細心の注意が必要です。
また、もう一つのルートは滝の上部を徒渉しますが、
上部への高巻きは少し嫌らしいです。
それ以降は、旧木馬道を歩きますが問題なく掛小屋跡に着きます。


掛小屋跡から勝負塚山東稜

東稜の側面は、基本的に急登が連続する植林帯の踏み跡を辿りますが、
剪定の枝や落ち葉、崩落による土砂の流出により
ルートが埋まって締まっていますので不明瞭となっています 
そのため標布頼りになりますが 土砂は足元が崩れやすく注意が必要です。


勝負塚山東稜から頂上

稜線に出てからは、アセビのヤブや大峰特有の嵓の通過があり、
最後にはシャクナゲの中を泳ぐ事になりますが、植林側に巻き道が所々あります。


総括

このコースは、あまり利用する人がいないようです
標布も 古く色褪せたものや 劣化して朽ちたものが多数見られました。
標布が無くなるとかなり辛いことになるコースになります。

急登の連続のルートを登った通り忠実に辿れば下山できますが、
地図には表現されない小さな尾根や嵓が所々あり、思案しながらの下山となりました。

ルートファンティング力が求められるルートでもあり、
生半可では大怪我の元と思われます。
出来る事であれば 熟練者の同行を望みます。



立寄りの湯道の駅「杉の湯 川上」併設のホテル杉の湯 大人700円







本当に長々と綴ってまいりました
最後までお付き合いして頂きありがとうございます
心より感謝申し上げます

ありがとうございました♪





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2 コメント

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お早うございます (延岡の山歩人K)
2016-09-16 06:33:01
勝負塚山
ユニークな山名ですね
登山道も結構荒れ模様?で 厳しそうですね
登山事故の大半は下山中に起きているそうですから
急下りや急斜面のトラバースは本当に怖いです
ご無事に下山出来て良かったです
自分は 下りが苦手ですが・・
誰かに付こうとはせずあくまで慎重にマイペースを守ります

最近登山から遠ざかってますから
お天気をみて
また山登りに行きたくなりました。
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延岡の山歩人K様 (nanekobi5963)
2016-09-16 07:56:42
おはようございます

お元気そうなお声?を聞くことができて
嬉しく思います
本当にお帰りなさいませです♪

同じ道でも 登りと下りは全く違う感じを受けます
下りは 本当に難しいです

体調が戻られて また、お山に復帰されましたら
その紀行を楽しみにしております

いつもコメントをありがとうございます
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