山に癒されて…♪

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大峰奥駈道支脈の孤峰 勝負塚山 2

2016年09月14日 | 山登り 近畿 大峰山系
2016年9月11日(日) 大峰山系 勝負塚山



不遇の孤峰と言われたお山の取付き からの続きです



もう入山していると思い込んでいた所で
ここが取付きだよと言われ…
唖然としてしまう私…
もう一度 気合を入れ直して
旧の木馬道終点の掛小屋跡を左にまがり
山道を登って行く事に…



今から登ろうとする 勝負塚山は 
上多古谷の上に聳える大峯の前衛峰で 
大峰奥駈道の支脈にある孤峰のお山として 知る人ぞ知る 隠れ名山です
吉野郡川上村天川村の境に位置し、点名・鳴川山の三等三角点を持ちます

勝負塚山の山名は 元々は聖宝塚と呼ばれ 理源大師聖宝が 
毒蛇や獣をこの地に閉じ込めたのが由来とされているそうです

また 別の所では 昔… 
このお山を巡って 川上村天川村の間で 
30年に及ぶ境界争いがあったそうですが
その争いが このお山の名前に由来したかどうかは 
定かではありませんが…













コースタイム


7:35 上多古川沿い路駐場 7:48 → 7:53 伊壺谷出合(橋) 7:55 → 8:03 簡易水源施設(取水口) → 
8:24 小滝 8:30 → 8:50 掛小屋跡 → 9:40 5合目 9:50 → 10:06 勝負塚山東稜に出る → 
11:14 勝負塚山 1245.8m 11:35 → 12:20 勝負塚山東稜終点 → 12:35 5合目 12:40 → 
13:17 掛小屋跡 → 13:30 小滝 13:35 → 14:00 伊壺谷出合~路駐場



山行時間:5時間50分
所要時間:6時間12分
歩行距離:5.22km








植林の中を歩きます
道はしっかりとしていると思うのも束の間…








倒木 落ち枝 苔岩




 必死の私   荒れた急斜面へと変貌します…





落ち枝が足に絡んで引っかかり バランスを崩しそうになって
咄嗟に掴んだ木が 根っこから抜けて一緒に倒れそうになる事も

その時 グッと踏ん張った足元が崩れ 
必死に掴んだ岩が ポロっ!

ひえ~と 横を見ると 急な斜面を
土砂が崩れて落ちていく…

そこを何とか体勢保って
間一髪で滑落を避け ホッとするのですが…


ルートが土砂で埋もれています


少し気を緩めて歩いたりすると
間違えやすそうな所の罠に嵌ってしまいそうになります





 倒木の印が無ければ そのまま直進してしまいそう…

 色あせた標布を確認して歩く必要があります



それでも 急な樹林帯を九十九折りに登って行きます!

悪路といえども まだ標布を確認しつつ登れば
何とか、踏み跡らしきものを見つける事が出来ます




五合目




樹林帯の中にハッキリと分かる標識を見つけると
そこは丁度五合目に当たるようです

伊壺谷出合から 約2時間弱ほど歩いた所です
少し休憩を取りたい所ですが…蛭が気になって仕方ありません

しかし、チチが少し休んだ方が良いと
座れそうなところを見つけてくれます 
周りを気にしながらも 休憩を取る事にします



 登ってきた斜面… 道が分かりにくい…




五合目からの道もまた…厳しさを増して行きます

険しさというより
道がわかりにくい所が多くなります…




 踏み跡は分かりにくく 傾斜も増して行きます




山腹の道は何処に…
不明瞭な道が続きます…
ルートファンティングに神経を使います

しかし…これはまだ序の口
後から振り返れば この時はまだ
登る過程での道としては 分かりやすい方だったと…



   色あせた標識は見落としやすいが大切!



塞き止められた道を左に曲がって
急な斜面を2~3分登ると 尾根に出る事ができます
ここから 勝負塚山東稜を歩く事になります




 「山は楽しい」の看板  山腹の出口を振り返る

勝負塚山東稜





山は楽しいと書かれた看板が
木の枝にぶら下がって迎えてくれます

本当に山は楽しいです
…ですが ここは チョッと
しんどいです…



さてさて…
尾根道に出たからと 安心できるものではありません



 尾根道とて楽ではなし



今までとなんら変わらず…な道は 続きます


 道らしき道の無い痩せ尾根




今度は岩が目立つようになります…

ここから アセビのトンネル…いえ
藪漕ぎが待っておりました…


アセビに阻まれ 視写体のチチの姿を
よく見失う事になります…


私の専属のモデルさ~ん 
ちと…ゆっくりと登ってくれませんか~





 アセビの繁る狭い尾根

木々の隙間からの奥駆道



アセビが所狭しと覆う様に繁る尾根を
手で払いながら登って行くと 
樹間から山上ヶ岳方面の景色が開けます

ここが七合目辺りでしょうか…
勝負塚山の姿も近くに見えてきます





七合目から見る勝負塚山



見るからに急な斜面が迎えてくれそうなお山…







チチが見上げながら言います




あそこまで行くんだよ♪

はいはい…
あそこまでですね…



勝負塚山をチラ見して 急な登りを想像してしまい 
少々ゲンナリする私でした…


アセビのブッシュの中 一旦下って
勝負塚山へと登り直すことになります



近くて遠い 勝負塚山
どこまで険しく寄せ付けぬ…
バリゴヤの頭とダブります…

ファイト ファイトでございます~





 チチの姿がアセビに隠れます… 足元も見えません




漸くブッシュから抜けだしたものの
急な斜面は変わらず待ち構えております



 痩せ尾根  嵓の弱点  嵓を巻くように登る

大壁が阻む





を巻くように進みますが
道はハッキリとはせず 腐葉土の地面は軟らかく
足元が不安定な感じです…

ふ~っとため息ついて
もうひと踏ん張りです…




 




腐葉土
痩せ尾根が続きます…







再び樹林のトンネルから再びブッシュ帯になり
少し身をかがめる感じで登って行きます




 シャクナゲのブッシュ 

森の精の集まる所



藪漕ぎから一瞬出てきた小さなピーク
ここはどこの世界?
俗世とは違う世界がそこにあります


 大木の通り道


通り道を塞ぐように倒れている大木
苔生して 年季すら感じますが
道はどうも この倒木の上を歩くようになっています

所々腐敗しており 足場に注意が必要です
案の定…ボギッ!ズボッ!

やっぱり…また…

倒木を踏みぬきました
一瞬 苔むした匂いが漂い 崩れた部分が痛ましい…

チチに見られたら 何言われるか 分かりません
ここは静かに 何事もなかったかの様に って通り過ぎる事にします



心の中では…
倒木さんごめんね…
ちょっと通して下さいね





人の気の無い 森の中


土の匂い
木々の匂い

湿気た空気が漂う森の中
そこに 人の存在を示すものはありません…



 シャクナゲの群生地  標識  三等三角点

勝負塚山 1245.9m




シャクナゲの間を抜けると
そこが勝負塚山の頂でした

展望は望めません
静かな 静かな佇まいの自然の温床 

木につけられた標識が唯一
人とのつながりを示してくれます

ここまでの道中もまた 大峰らしい雰囲気が漂い
楽しいお山です♪
展望は無いのに 何故か満足感がじんわり湧きでます


そして 暫し山頂で休憩をとり
自然の中に身をゆだねます



人の気配は無く 誰にも会う事はありません
貸し切り状態で満喫しますが
ずっとここにいるわけにもいかず… 




さて…

そろそろ 帰らなければなりません…


来た道を戻らねばなりません…


違うルートで下る事はできません…


同じ道だからとて 安心できるものではなく
登りと下りではまた違ったものになります…

それを嫌というほど経験しているだけに…
下山となると 一気に テンションが下がります…


行くぞ~


チチの声に重い体を動かします



下りの道の方が 迷いやすいかも…
チチから離れず歩かねば…




ブツブツ言いながら チチの背を追って下っていきます









シャクナゲやアセビらの木々が
ただ、黙って見送ってくれます…





つづく












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