ロレーヌ地方南部の一角に、日本でも知られたミネラルウオーター、「コントレックス」の水源地、コントレックセヴィル(Contrexeville)があります。ある夏の日、近くに行く用事があったので、ついでに、このコントレックセヴィルを訪れることにしました。
ロレーヌ南部のこのあたりは、ミネラルウォーターの産地で、すぐ近くには、「ヴィテル」でしられる、ヴィテル市(Vittel)があります。
<写真>スーパーに仲良く並んでいる、コントレックスと、ヴィテル。フランスでは、ポピュラーなミネラルウォーターです。
ロレーヌ地方では、ナンシーのような町でも、水道水は飲めるのですが、多くの人は、ミネラルウオーターを、スーパーで買ってきます。わたしも、ミネラルウォーターは、いつも買っているのですが、ナンシーに住んでいたときは、エレベーターのないアパートに住んでいたので、階段を上って、持ってあがるのが、大変だったこと!
さて、コントレックセヴィルから湧き出る水は、18世紀の中ごろ、ポーランド王、そして、のちにロレーヌ公爵となった、レクチンスキー公爵のの侍医、バギャールによって、利尿作用の効果を見出された、といわれています。
その後、ベル・エポックの時代のフランスで、時のフランス国王、ルイ15世の侍医が、水源近くに、水療法センターを建設(1774年)し、ペルシアのツァーや、セルビアの国王など、近隣諸国の貴族や外交官たちがこぞってこの地を訪れました。以後、ここで過ごすことがヨーロッパ中のセレブリティのステイタスとされ、コントレックセヴィルは、リゾート地として発展していった、そんな歴史を持っています。
コントレックセヴィルから湧き出る、「コントレックス」は、1861年、初めて、フランス厚生省が認めた、“公益の水”だったそうです。フランスでも、ナチュラルミネラルウォーターとして、さきがけだったのですね。
コントレックスは、フランス国内ではごく普通に売られていて、多くのミネラルウォーターの中でも、「エビアン」に次ぐ、売り上げを誇っているのだそうです。
コントレックスがなぜ人気が高いのかといえば、ご存知のように、ダイエットに効果があると信じられているからなのですよね?聞くところによると、コントレックスは硬度1500以上という、たいへんな硬水なのだそうです。飛び抜けて、多くのカルシウム、マグネシウムが含まれており、このミネラル成分が、体の新陳代謝を高め、ダイエットに役立つ、と考えられているのだそうです。
コントレックスは、日本にも輸出されているそう。その仕事にかかわっている人に、お話を伺うと、日本向けの輸出は、特に気を使うそうです。なぜなら、例えば、水の量に、少しでも過不足があったら、アウト。日本には、輸出されません。コントレックスをはじめ、水の運搬は、多くは丈夫なビニールを、いくつも重ねたペットボトルに巻きつけて、行うのですが、日本への輸出向けのみは、ダンボールで行われるそうです。
<写真>水療法センター。この建物は、1912年に、この地に住んでいた建築家、Mewes(メウェ)によって設計されたそう。この中に、例の白鳥がほどこされた給水口から、水が流れ出ます。
<写真>白鳥をかたちどった、蛇口。ここから、こんこんと、コントレックスの水がなれだします。ドームの中のお水は、自由に汲んでもよいので、近くに住む、住人達が、この蛇口から湧き出る水を、大きなペットボトルに移しかえていました。
中には、年季の入ったペットボトルなのか、透明なはずの素材が、緑色になっているペットボトルに、コントレックスを入れているおじいさんもいて、ビックリしました。
水を汲みに来ている方の中には、年配の、かなりどっしりしたご婦人もいて、コントレックスの、スリムウォーターとしての効果にも、かなり疑問を持ってしまいました。(実践していらっしゃる方がいたら、ごめんなさい)
夏の暑い日に、この町を、気まぐれに訪れました。太陽がてり付けていたので、歩いた後、白鳥の給水口から飲む、お水のおいしかったこと!残念ながら、一本しか、小さなペットボトルを持っていなかったが、とても残念でした。
さて、このコントレックセヴルは、ちいさな町ですが、とても丁寧に隅まで、手の入った、うつくしい花の街なのです。町は、徹底して、自然観光を、保護する努力をしています。
道路は、事故などでガソリンが土壌にしみこむことのないよう、特殊な舗装がなされているそうです。または、ゴミの回収などにも気を配り、徹底して、自然を保護しようとするところに、コントレックセヴィルのフランスの水の供給場としての、誇りが感じられます。
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<補足>コントレックスとヴィテルの関係。ほんとうに、近いでしょう? 3キロ、あるかないかの距離です。
ロレーヌ南部のこのあたりは、ミネラルウォーターの産地で、すぐ近くには、「ヴィテル」でしられる、ヴィテル市(Vittel)があります。
<写真>スーパーに仲良く並んでいる、コントレックスと、ヴィテル。フランスでは、ポピュラーなミネラルウォーターです。
ロレーヌ地方では、ナンシーのような町でも、水道水は飲めるのですが、多くの人は、ミネラルウオーターを、スーパーで買ってきます。わたしも、ミネラルウォーターは、いつも買っているのですが、ナンシーに住んでいたときは、エレベーターのないアパートに住んでいたので、階段を上って、持ってあがるのが、大変だったこと!
さて、コントレックセヴィルから湧き出る水は、18世紀の中ごろ、ポーランド王、そして、のちにロレーヌ公爵となった、レクチンスキー公爵のの侍医、バギャールによって、利尿作用の効果を見出された、といわれています。
その後、ベル・エポックの時代のフランスで、時のフランス国王、ルイ15世の侍医が、水源近くに、水療法センターを建設(1774年)し、ペルシアのツァーや、セルビアの国王など、近隣諸国の貴族や外交官たちがこぞってこの地を訪れました。以後、ここで過ごすことがヨーロッパ中のセレブリティのステイタスとされ、コントレックセヴィルは、リゾート地として発展していった、そんな歴史を持っています。
コントレックセヴィルから湧き出る、「コントレックス」は、1861年、初めて、フランス厚生省が認めた、“公益の水”だったそうです。フランスでも、ナチュラルミネラルウォーターとして、さきがけだったのですね。
コントレックスは、フランス国内ではごく普通に売られていて、多くのミネラルウォーターの中でも、「エビアン」に次ぐ、売り上げを誇っているのだそうです。
コントレックスがなぜ人気が高いのかといえば、ご存知のように、ダイエットに効果があると信じられているからなのですよね?聞くところによると、コントレックスは硬度1500以上という、たいへんな硬水なのだそうです。飛び抜けて、多くのカルシウム、マグネシウムが含まれており、このミネラル成分が、体の新陳代謝を高め、ダイエットに役立つ、と考えられているのだそうです。
コントレックスは、日本にも輸出されているそう。その仕事にかかわっている人に、お話を伺うと、日本向けの輸出は、特に気を使うそうです。なぜなら、例えば、水の量に、少しでも過不足があったら、アウト。日本には、輸出されません。コントレックスをはじめ、水の運搬は、多くは丈夫なビニールを、いくつも重ねたペットボトルに巻きつけて、行うのですが、日本への輸出向けのみは、ダンボールで行われるそうです。
<写真>水療法センター。この建物は、1912年に、この地に住んでいた建築家、Mewes(メウェ)によって設計されたそう。この中に、例の白鳥がほどこされた給水口から、水が流れ出ます。
<写真>白鳥をかたちどった、蛇口。ここから、こんこんと、コントレックスの水がなれだします。ドームの中のお水は、自由に汲んでもよいので、近くに住む、住人達が、この蛇口から湧き出る水を、大きなペットボトルに移しかえていました。
中には、年季の入ったペットボトルなのか、透明なはずの素材が、緑色になっているペットボトルに、コントレックスを入れているおじいさんもいて、ビックリしました。
水を汲みに来ている方の中には、年配の、かなりどっしりしたご婦人もいて、コントレックスの、スリムウォーターとしての効果にも、かなり疑問を持ってしまいました。(実践していらっしゃる方がいたら、ごめんなさい)
夏の暑い日に、この町を、気まぐれに訪れました。太陽がてり付けていたので、歩いた後、白鳥の給水口から飲む、お水のおいしかったこと!残念ながら、一本しか、小さなペットボトルを持っていなかったが、とても残念でした。
さて、このコントレックセヴルは、ちいさな町ですが、とても丁寧に隅まで、手の入った、うつくしい花の街なのです。町は、徹底して、自然観光を、保護する努力をしています。
道路は、事故などでガソリンが土壌にしみこむことのないよう、特殊な舗装がなされているそうです。または、ゴミの回収などにも気を配り、徹底して、自然を保護しようとするところに、コントレックセヴィルのフランスの水の供給場としての、誇りが感じられます。
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<補足>コントレックスとヴィテルの関係。ほんとうに、近いでしょう? 3キロ、あるかないかの距離です。
昨日読んだ飴菓子とマドレーヌの記述もあわせて今日のも「お気に入り」に入れて、落ち着いた時ゆっくりもう一回読んでみたい、いいフランス便りのエッセイです。
貴女の文章は忙しい人にはなかなか読んで貰えない、つまり、本屋さんで選んで買って家で、その気になったときにゆっくり読む性質の読み物ですね。
せかせかと読んで次にいく、とか言うものではないので、とかくブログなどの読み手は少ないのでしょう、つまり、レベルが高いのです。
もう少し整理、推敲して、いい装丁屋さんに恵まれたりしたら、きっととても美しい本としてかなり売れるのでは?と思いました。がんばってください、
努力はきっと認められます、、フフ 生意気言ってごめんなさい。
キッシュは、簡単な料理なので、ぜひ試してみてくださいね。おいしいですし、見た目もかわいいので、喜ばれます。
中身は、自分なりに工夫して、組み合わせを考えても、たのしいですよ!
こちらのページをお気に入りに入れてくださって、ありがとうございます。
>貴女の文章は忙しい人にはなかなか読んで貰えない、つまり、本屋さんで選んで買って家で、
>その気になったときにゆっくり読む性質の読み物ですね。
すばらしい褒め言葉、ありがとうございます。
たしかに、あまりコメントをいただけなかったり、素通りするだけの方がいたり、そんなときは、落ち込んだり、自信喪失になっていたこともあるのです。やっぱり、書くことが面白くないのかなぁ、と。
でも、真理恵さんのように、思ってくださる方が、一人でもいらっしゃって、こうして言葉をかけてくださって、とても嬉しく、また励まされるおもいです。
自分の納得のいくように、あいまいな記憶も、きちんと調べて裏を取って、文章にも気をつけて、またマイペースで、続けていきますね。
>もう少し整理、推敲して、いい装丁屋さんに恵まれたりしたら、きっととても美しい本としてかなり売
>れるのでは?と思いました。がんばってください
とても嬉しい言葉、ありがとうございます。
また、こうして丁寧に読んでいただいて、ありがとうございます。
そんな日が来ることも、夢みながら、一つ一つ書き溜めていきますね。