写真は、フランス、アルザス・ロレーヌ地方にある、W家の門に絡みつくスイカズラ。なんど、この花の下をくぐったかしら・・・・。立派なスイカズラの木。夏になると、たっぷりと花をつける。
アルザス・ロレーヌ地方は、短い夏だけ、すてきにきれい。なんといっても、花の量。ストラスブール、メッス、ナンシー、コルマール、白ワイン街道の小さな村々、ミュールーズ、どこの町も、街頭は、色とりどりの花で飾られている。まるで御伽噺の世界のよう。
長い冬の後、パステルカラーに染められた町々、そして、なによりもなだらかな丘の続く田舎の風景、濃い緑に染まったヴォージュ山脈。森は、深くて、そして、とても豊か。きのこや野生の鹿をとることができる秋まで、この地方の夏は、きれいな花々で囲まれて、まるで夢の世界のよう。
W家の庭も、花で一杯になる。夏に、この家の門をくぐるのが好きだった。花が、咲き乱れている、小さな前庭。ヨーロッパの町の家は、裏庭が巨大なのに、前の庭は道路から、5メートルもなかったりすることが多い。正面からでは、家の敷地の大きさは、分からない。
日本の実家でも、母が丹精込めて、スイカズラを育て始めたけれど、こんなに大きくない。以前は、こんな種類の、これ見よがしの花は、好きじゃなかった。南国のどぎつい色の花も、好きだったことはなかったのに、最近、どんな花を見ても、いとおしさを感じてしまう。
一生懸命に、命を振り絞って咲いているから?過ぎ去った、華やかな(私自身が派手だったわけじゃありません)20代を懐かしむから?年を取っていく両親を想うから?
「祇園精舎ノ鐘ノ声、諸行無常ノ響アリ。沙羅双樹ノ
花ノ色、盛者必衰ノ理ヲ顕ス。驕レル人モ不久。春ノ夜ノ夢尚
長シ。猛キ者モ終ニ滅ヌ。偏ヘニ風ノ前ノ塵ト不留。(・・・・)(平家物語)」
花を見ていると、こころが和む。花と人生を重ねた唄も多い。きっと、多くの人が、同じように感じているのだろうな。
川は流れて どこどこ行くの
人も流れて どこどこ行くの
そんな流れが つくころには
花として 花として 咲かせてあげたい
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ(・・・)
(「花」、沖縄の喜納昌吉氏の、作詞・作曲)
植物は、自分の命を燃やして、一生懸命に花をつける。色とりどりに着飾って、蜂を呼び、風にゆれ、子孫を残すために、命を絞って花を咲かせている。だからこそ、美しさを感じるのかもしれない。
日本の我が家も、W家も、庭に、花があふれている。いつか、そんな風に花を育てられる人になれるかしら。
電話があるたびに、かえって来いといわれるけれど、あの夏の花を思えば、懐かしくなってしまうアルザス・ロレーヌ地方。(冬は寒い(「シベリアの始まり」と呼ばれていたりする地方だもの)から、すこし辛いけれど、冬はそれで、別の楽しみがあったりする。)
今日は、疲れている。週末から、調子が悪く、今朝は病院に行ってきた。もうすこし、ゆっくりしてもいいと思うのに、油断すると、体のどこかが、ざわざわする感じ。こりゃ、ちょっとヤバイかも?
アルザス・ロレーヌ地方は、短い夏だけ、すてきにきれい。なんといっても、花の量。ストラスブール、メッス、ナンシー、コルマール、白ワイン街道の小さな村々、ミュールーズ、どこの町も、街頭は、色とりどりの花で飾られている。まるで御伽噺の世界のよう。
長い冬の後、パステルカラーに染められた町々、そして、なによりもなだらかな丘の続く田舎の風景、濃い緑に染まったヴォージュ山脈。森は、深くて、そして、とても豊か。きのこや野生の鹿をとることができる秋まで、この地方の夏は、きれいな花々で囲まれて、まるで夢の世界のよう。
W家の庭も、花で一杯になる。夏に、この家の門をくぐるのが好きだった。花が、咲き乱れている、小さな前庭。ヨーロッパの町の家は、裏庭が巨大なのに、前の庭は道路から、5メートルもなかったりすることが多い。正面からでは、家の敷地の大きさは、分からない。
日本の実家でも、母が丹精込めて、スイカズラを育て始めたけれど、こんなに大きくない。以前は、こんな種類の、これ見よがしの花は、好きじゃなかった。南国のどぎつい色の花も、好きだったことはなかったのに、最近、どんな花を見ても、いとおしさを感じてしまう。
一生懸命に、命を振り絞って咲いているから?過ぎ去った、華やかな(私自身が派手だったわけじゃありません)20代を懐かしむから?年を取っていく両親を想うから?
「祇園精舎ノ鐘ノ声、諸行無常ノ響アリ。沙羅双樹ノ
花ノ色、盛者必衰ノ理ヲ顕ス。驕レル人モ不久。春ノ夜ノ夢尚
長シ。猛キ者モ終ニ滅ヌ。偏ヘニ風ノ前ノ塵ト不留。(・・・・)(平家物語)」
花を見ていると、こころが和む。花と人生を重ねた唄も多い。きっと、多くの人が、同じように感じているのだろうな。
川は流れて どこどこ行くの
人も流れて どこどこ行くの
そんな流れが つくころには
花として 花として 咲かせてあげたい
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ(・・・)
(「花」、沖縄の喜納昌吉氏の、作詞・作曲)
植物は、自分の命を燃やして、一生懸命に花をつける。色とりどりに着飾って、蜂を呼び、風にゆれ、子孫を残すために、命を絞って花を咲かせている。だからこそ、美しさを感じるのかもしれない。
日本の我が家も、W家も、庭に、花があふれている。いつか、そんな風に花を育てられる人になれるかしら。
電話があるたびに、かえって来いといわれるけれど、あの夏の花を思えば、懐かしくなってしまうアルザス・ロレーヌ地方。(冬は寒い(「シベリアの始まり」と呼ばれていたりする地方だもの)から、すこし辛いけれど、冬はそれで、別の楽しみがあったりする。)
今日は、疲れている。週末から、調子が悪く、今朝は病院に行ってきた。もうすこし、ゆっくりしてもいいと思うのに、油断すると、体のどこかが、ざわざわする感じ。こりゃ、ちょっとヤバイかも?