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日本のレトリック

2014年10月09日 | 研究
西欧においてはレトリックは人を説得するための政治上の技術として発展してきた。日本にはレトリックの伝統はないと思われがちだが、日本のレトリックは恋愛の技術、異性をくどく技術として、和歌の中に息づいてきた。歌が巧みでなければ恋愛は成就しなかった。

花の色はうつりにけりないたづらに
わが身よにふるながめせしまに       小野小町

煮え切らない相手からの返歌の内容は上首尾であったことだろう。

国会論争を、和歌でやりとりできたらすばらしい。ロジックの応酬と違って論争の勝ち負けもはっきりするだろう。平安貴族はそのような表現で政(まつりごと)を司っていたのかも知れない。
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