
斉藤由貴の16thシングル。
シングルとしては1992年の「いつか」から2年10か月ぶりのリリース。このあと17thシングル「こむぎいろの天使」までは5年の時が流れるので、シンガー斉藤由貴としての大きなピリオドといえるシングルだ。
①なぜ
作詞:斉藤由貴、作曲:筒美京平、編曲:澤近泰輔
キーボード+アコギ主体のアレンジをバックに、しっとりつぶやくように歌を紡ぐ由貴さま。声には初々しさも感じられるものの、歌唱はデビュー当時とは比べものにならない安定感あり。ちょっと音域が高いかなとも思うが、諦めまじりのウィスパー「なぜ?」の切なさを最大限に引き出す設定なのだろう。1番をドラムレスで歌いきり、2番からは控えめにドラムが入ってくる。まこりんのわがままなご意見でも指摘されているように2番の歌詞は明らかに「卒業」を意識している。「なぜなぜ ホームで ガラスの向こう 手をふった私に気付かないように 目を伏せたの」結果的にはこれが最後ではなかったけれど、斉藤由貴は音楽活動の区切りを意識してこの歌詞を書いたはず。デビュー作と同じ筒美京平の曲で、ふたたび駅のホーム設定をもってくるのが嬉しいじゃないか。
2番以降はダブルヴォーカルで切なさ倍増。3番ではバックのサウンドもクレッシェンドしていく。歌の最後、すべての音が止んで裸のまま放り投げられるかすれ声の「…なぜ?」にグッとくる。名作。
②ふり向けばただの一日
作詞:鮎川めぐみ、作曲:筒美京平、編曲:澤近泰輔
カップリングのほうはいつもの斉藤由貴の声(音域)が楽しめるポップス。ユーミン「消息」(1982)にちょっと似た、突き放したようなサビが美しい。「どんなに傷ついても日々は続いてく」「せめてあなた悩ますほど さり気なくいつものままで別れましょう」こちらは自作ではないが、当時の斉藤由貴のいろいろあった感を踏まえると重みのあるライン。完成度高いのにアルバム『moi』(1994)には未収録だった。2007年の『斉藤由貴 SINGLESコンプリート』に収録。
③④カラオケ
定価1000円、中古で100円。
斉藤由貴、28歳。初々しさの塊だった18歳でのビュー曲から約10年。すっかり貫禄のある魔性の女になった由貴さま。
シングルとしては1992年の「いつか」から2年10か月ぶりのリリース。このあと17thシングル「こむぎいろの天使」までは5年の時が流れるので、シンガー斉藤由貴としての大きなピリオドといえるシングルだ。
①なぜ
作詞:斉藤由貴、作曲:筒美京平、編曲:澤近泰輔
キーボード+アコギ主体のアレンジをバックに、しっとりつぶやくように歌を紡ぐ由貴さま。声には初々しさも感じられるものの、歌唱はデビュー当時とは比べものにならない安定感あり。ちょっと音域が高いかなとも思うが、諦めまじりのウィスパー「なぜ?」の切なさを最大限に引き出す設定なのだろう。1番をドラムレスで歌いきり、2番からは控えめにドラムが入ってくる。まこりんのわがままなご意見でも指摘されているように2番の歌詞は明らかに「卒業」を意識している。「なぜなぜ ホームで ガラスの向こう 手をふった私に気付かないように 目を伏せたの」結果的にはこれが最後ではなかったけれど、斉藤由貴は音楽活動の区切りを意識してこの歌詞を書いたはず。デビュー作と同じ筒美京平の曲で、ふたたび駅のホーム設定をもってくるのが嬉しいじゃないか。
2番以降はダブルヴォーカルで切なさ倍増。3番ではバックのサウンドもクレッシェンドしていく。歌の最後、すべての音が止んで裸のまま放り投げられるかすれ声の「…なぜ?」にグッとくる。名作。
②ふり向けばただの一日
作詞:鮎川めぐみ、作曲:筒美京平、編曲:澤近泰輔
カップリングのほうはいつもの斉藤由貴の声(音域)が楽しめるポップス。ユーミン「消息」(1982)にちょっと似た、突き放したようなサビが美しい。「どんなに傷ついても日々は続いてく」「せめてあなた悩ますほど さり気なくいつものままで別れましょう」こちらは自作ではないが、当時の斉藤由貴のいろいろあった感を踏まえると重みのあるライン。完成度高いのにアルバム『moi』(1994)には未収録だった。2007年の『斉藤由貴 SINGLESコンプリート』に収録。
③④カラオケ
定価1000円、中古で100円。
斉藤由貴、28歳。初々しさの塊だった18歳でのビュー曲から約10年。すっかり貫禄のある魔性の女になった由貴さま。
それでも、その数年後には結婚して3児をもうけ、現在も女優として活躍する斉藤さんに対して、あっさりと惨めに夭折してしまった相手の事を考えると、やはり「女性は強し」と思えてなりません。
作詞家としての斉藤由貴の代表作なのではないでしょうか。
「なぜ」のシングルカット決定したのは誰なのか、不思議に思ってます。その前の「いつか」は判りますが、「なぜ」はそんなにシングル向きとは思えない曲調なので。
まあ、この当時真面目にシングルヒットを狙っていたとは思えないので、スタッフ投票で選ばれたくらいの感じでしょうか。