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失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「TOKYO JOE」 ブライアン・フェリー 1977年

2005-03-19 | レノンかマッカートニー
オリジナルはフェリー4枚目のソロ・アルバム「In your mind」(1977)の一曲。77年当時もシングル・カットされた。

こういったリバイバルものも8cmシングルの味わいのひとつ。CDシングルの発売は1997年。20年前の曲がなぜシングルとして発売されたかというと、ドラマで使われたから。木村拓哉主演の「ギフト」というTVシリーズだが、現在は不幸な事件のため視聴困難なソフトになっているようだ。ゴールデンのドラマの主題歌としては極めて渋い選曲、と言ってよいだろう。

フェリーの歴史から見るとロキシー・ミュージックの活動休止期に作られたソロ作品で、このままロキシー解散もアリかな、という雰囲気で作られたと思われる。タイトルどおり東洋を意識したアレンジに、フニャフニャしたフェリーのヴォーカルがのっかる。
①TOKYO JOE(TV EDIT)
②MORE THAN THIS 同時期に発売されたフェリー&ロキシーのベスト盤のプロモーションを兼ねて、名作「AVALON」からのヒット・ナンバーを収録。最近もCMに使われてた。
③TOKYO JOE(ALBUM VERSION)
④TOKYO JOE(KARAOKE)
コレクター的には①と④がレア・トラック。きっと海外のマニアは欲しがってるはず。Amazon見たら1円(!)で売られてたけど。4曲入り定価1020円、レンタル落ちで100円。ちなみにオリジナル・アナログ・シングルのB面は「She's Leaving Home」(もちろんBeatlesの)だったようだ。どうせならこれ入れてくれればよかったのに。
ドラマ放送当時、あまり気合を入れずに見ていた。フェリーがちょろっとゲストで出た記憶がある。


ついでだからフェリーとロキシーの輸入盤8cmを2枚紹介。

「HE'LL HAVE TO GO」BRYAN FERRY 1989年 オーストリア盤
①He'll have to go
②Take me to the river
③Broken wings
④Carrickfergus
4曲入り。全体にスロー・ナンバーでまとめられているが、唯一の例外②はアル・グリーンの名曲のカヴァー。Talking Headsもこの曲を演っていた。デビッド・バーンのへろへろヴォーカルはフェリーと通じるものあり、カヴァー兄弟と言えよう。

「JEALOUS GUY a tribute」ROXY MUSIC 1988年 これもオーストリア盤
①Jealous guy
②Lover
③South downs
ジョン・レノン追悼盤として1980年にリリースされヒットした①を中心としたコンピレーション。
②はシングル「The Same Old Scene」のB面に収められていた隠れた名曲。このなんとも言えぬ寂寥感がフェリーの真骨頂だと思う。③(インスト)への流れもいい感じ。

初めてプリンス関連でない洋楽8cmだったかも。しかし1円はないよな…。
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