16日(土)、母校の北大で、気になる講演会があり、行ってきましたが、これが正解!
大学を卒業すると、最先端の情報や話題、研究の動向などに疎くなります。特に医療関係は日進月歩ですので、あっという間に遅れてしまいます。
北大では、卒業生(同窓生)を中心に、卒後教育と言う名目で、それぞれのトピックスや先端で働いています人をお呼びしてスキルをアップしております。
今回、聖マリアンナ医科大学の薬剤師さんが講師で、アメリカで専門薬剤師の資格を取得してきた若手です。
話を聞いていまして、アメリカでは、薬剤師がスタッフ薬剤師、ジェネラリスト薬剤師、専門薬剤師に分かれるのですが上下の区別が無く、夫々の専門を尊重して医療に関係しています。
それぞれの役割分担を聞きまして、今まで、漠然としておりました私の考えて居ます薬剤師像が見えてきましたし、その為に何をしなければならないのか頭の中はフル回転でした。
久しぶりに大学病院の薬剤部のメンバーからも情報を聞くことができましたし、立ち話でしたが学部長から専門の話を聞けたのも大きな収穫でした。
それと、次の日、農作業をしに一人で今回は行ってきたのですが、その車中で、何気なくダウンロードしておいた東大のウィルス学の講義を聞いていまして、頭の中でひらめく事が!!
アインシュタインと同じく、頭の中で仮想の実験を繰り返し、実際には、どのような実験系を組めば良いか、そしてその実験メンバーは?とフル回転状態でした。
それは、ウィルスには二タイプありまして、真核生物と原核生物に共生(寄生)しないと生存が出来ません。真核生物と原核生物では、その感染の仕方も増殖の仕方も異なります。ウィルスに感染をしていても病原性が無ければ発病もせず、未知のウィルスも多数います。
ウィルスには感染の仕方が二つありまして、粘膜と血液があります。(私の考えて居ますのは、もうひとつの感染ルートです)腸管からパイエル板等を通って行くものと、神経を末端から中枢に移行する物が代表です。
私の思考実験で得られた物は、新しい感染ルートと、そのウィルスが感染する新しい細胞部位です。(私の臨床経験を説明するには、この仮説が正しいと思うのですが・・・)
ウィルス学は、裾野が広く、幅広い知識と経験が無いと理解し難い分野でもありますが、生命科学の根底に位置している学問でもあり、面白いですね。
今回の思考実験を実際に証明できれば、レーベル病を代表とするミトコンドリア病の治療と予防が可能になるかと思います。そして新しい生命科学の糸口が開けそうな予感です。