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クスリ、食品、ハーブが効くメカニズム

2015年06月17日 | 日記
新しい薬をどう創るか―創薬研究の最前線 (ブルーバックス)
クリエーター情報なし
講談社

クスリが何故効くのか。その研究は、食品はハーブなどが如何身体に作用して健康になるのかともつながります。

その中で気になった個所がいくつか

P128

微生物が産生する抗生物質などについて書かれた箇所です。

「微生物はその生存する環境によって産生する成分が異なるために・・・」 これは植物や農作物にも言える事で、漢方の原料を見極めるポイントにもなります。

P280

「1994年のアメリカの統計によりますと、「全米で約30億の処方箋に対し約200万人が副作用で入院し、約10万人が死亡している。これはその年の全米死因の第四位であり、クスリの副作用事象により派生した医療費は約8.4兆円にもなる」と報告されています。この一因として、今日の医薬品は、その開発の段階で、個人差を無視した集団に対する(古典的な平均を目指した)統計的情報を、(多様性に富む)個人個人に適応して居る事によると言われています。」

これは、漢方などで個々の体調、症状に応じてクスリや食を提案して行くベースになるコンセプトになります。

その他に

Gタンパク質共役型受容体(GPCR)のオーファンGPCRに、GPR120があります。

このGPR120は腸管に多く存在していて、遊離脂肪酸のオレイン酸やリノレン酸によって腸管からインスリン分泌促進性ペプチドホルモン(GLP-1)を制御しています。

長鎖遊離脂肪酸が、GPR120のリガンドとして作用し、GLP-1を分泌して、インスリン分泌が促進されます。また、GLP-1ホルモンは、「食欲抑制作用」がありますので、肥満治療の可能性もあります。

 

 


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