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札幌市 漢方相談薬局(有)中村薬局~地域医療・医薬品・漢方・サプリ・調剤・AGE測定~

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グラノーラに豆乳

2013年12月27日 | 漢方

 美味しい身体に良い食品を考えていました。

普通、頭に思い浮かぶのは美味しいけど身体に悪い食品と、不味いけど身体に良い食品のイメージ・・・・

でも、どうなんでしょう? 野生動物や赤ちゃんは少なくとも身体にとって害になる物を避けて栄養になるものを摂っています。それは頭で考えているのではなく五観(特に匂いと味)で判断をしていると思います。

 そうなると、味と匂いの意味は・・・・

ずーっと疑問に思って調べていました。味には甘味、酸味、苦味、塩味、うま味の5つがあります。それぞれに意味があります。

  • 甘味  糖のシグナル
  • うま味 タンパク質・核酸のシグナル
  • 塩味  ミネラルのシグナル
  • 酸味  腐敗物のシグナル
  • 苦味  毒物のシグナル

なんです。つまり、味覚や匂いで生命維持に必要な栄養を摂れるようになっています。もちろん、身体に害になるものを避けるシステムもです。

でも、生命の進化の過程で、脂質と糖質、塩は、摂り過ぎシステムは働かない様になっています。これらの成分は昔は食事で摂るには貴重すぎるものだからです。ですから、脂質、甘い物、塩味は、過食の原因になります。

ところが、和食のエッセンスでありますうま味成分は、口の中だけではなく胃や腸でも感じるようになっています。これは生命の起源に関係するのではと思うのですが、栄養の基本中の基本を身体全体で感じとれるシステムだと思うからです。うま味成分を消化器で感じる事で、生命維持システムのスイッチが入り、脳に情報が伝わり、食欲から血中のアミノ酸濃度、解毒、記憶までコントロールされます。

 和食が健康に良い食品と言われている理由に思います。

舌だけで美味しいと感じるのではなく、身体が美味しいと感じる和食(うま味)が理想の食ではと思います。

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そこで、うま味成分が多く含まれる「豆乳」と、食物繊維とミネラルが豊富なグラノーラが手軽に摂れる食品としておすすめしております。美味しくって身体に良いメニューの提案です。


目の黄斑部の出血

2013年12月19日 | 漢方

 先日、急に視力が落ちて慌てて眼科さんに行き、黄斑部の出血と診断され、薬などでの治療はほとんど期待が出来ないと言われ相談に来られた50代の女性。

 処方されました薬を拝見すると、ビタミン剤と止血剤(アドナ)でした。

出血をした物が黄斑部にかかり、それで見えない状態です。

そこで、血管を丈夫にし、血管外に出てます血液を少しでも血管の中に戻すお手伝いの漢方薬をお薦めいたしました。

今日、報告を受けまして、黄斑部の出血した痕跡は見られない状態まで治っています。との事。念の為に、目の黄斑の研究で有名な近畿大学の先生が来られるので診てもらうと良いですよと言われたと喜んでいました。

 視力が落ちて、見難いと日常生活が大変ですよね。特に女性は、家事(料理)で火を扱いますので・・・


農業と漢方

2013年08月16日 | 漢方

 お盆のお墓参りをしました後、母と余市の薬草園でプラムの収穫をしてきました。 早生の大石プラムは、完熟して真紅を通り越し黒味がかっています。ちょっと触っただけで枝からポロリと落ちてしまい柔らか過ぎの状態。

もちろん、口に入れた瞬間に口いっぱい破裂する位に広がる甘さと果汁です。

でも、一番の贅沢な食べ方なんですよね。母が感動していました。(母は初めての食べ方なんです)

到底、人様にさし上げられる状態ではないので、現地消化に専念~~~。

ついでと言ってはなんですが、薬草園の近所にお住いの農家さん。半年以上前から皮膚病で色々な病院に行ったのですが治るところか逆に悪化。担当医は、「仕方ないね・・・・」。でも本人は真剣に悩んで痛みにも苦しんでいました。以前に奥さんが私の漢方で膝の痛みが治ったことを思い出し、ご連絡を頂き、先日に薬を持って行きました。 そう致しましたら、なんと数日で改善をしましたとご連絡を頂き、追加のお薬を持参いたしました。

 農家さんは、こんなに良くなりましたと見せてくれました。満面の笑顔で本人も嬉しいですし、もちろん私もです。お礼にと、その農家さんが精魂込めて作られた特産品、「ささげ」を手提げ袋一杯に頂き感謝です。その様子を母が見ていました。私は、お薬を買って戴いたのに、感謝されお礼まで頂き恐縮です。 他の農家さんからも色々と母に農作物を頂き、帰宅いたしまして仏壇に頂きました沢山のお供えをしていました。

 

 母が夜に一言

 「こんなに楽しく、美味しい物を頂き、人に親切にしていただき良いお盆でした。」

 

 私は人の苦しみを軽減するお手伝いが出来る医療と、人が健康で元気に生きていくうえで大切な食(農業)の仕事が出来て、その結果を母や亡くなった先祖に見せられる事に誇りと感謝のお盆でした。


漢方の基礎は「生薬」の質

2013年06月20日 | 漢方

基礎からの漢方薬―医療用漢方製剤・構成生薬解説

基礎からの漢方薬―医療用漢方製剤・構成生薬解説
価格:¥ 5,250(税込)
発売日:2012-09-01

漢方薬は、一つ一つずつの生薬から成り立っています。

その生薬ひとつずつの質によって漢方薬自体の効き目が決まります。

病院で頂く顆粒になったエキスタイプの漢方薬もですが、やはり構成しています生薬の質によって効き方も変わります。その変わり方がものすごい変わり方にもなります。一応、薬局方と言う質の基準になる物があるのですが、基準に幅がありますので上等から基準ギリギリの駄目なものまでの差として現れます。

 本来は、薬剤師がその確認とアドバイスをしなければなりませんが、そこまで出来る、やろうとしている薬剤師は皆無に近い状態で、ようやくこの本にたどり着きました。

 表題は、「基礎から」と書かれていますが、中身の濃い大切な基礎が書かれています。