デンカの宝刀(一男二女の父、元政府系金融機関職員の資格八冠王)

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武田惣角・三船久蔵・植芝盛平の3人に勝った男

2010年07月16日 | 武道・武術

実は、古武道に

詳しい人なら、

タイトルを見た

だけで

「 あ-、あの本に

 書いてある、

 あの人のことね 」

とすぐに分かって

しまう

有名な話なん

だが ---------

       

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「 大武田を首締で

 落す 」

 大武田とは、

 大東流中興の祖

 である武田惣角翁。

 武田惣角翁を

 絞め技で

 気絶させちゃった

 のだ。

       

 

    

 

  

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「 三船氏参る 」

 三船氏とは、

 空気投げで有名な

 三船久蔵講道館十段

 のこと。

 全盛期の三船師範を、

 これまた、

 絞め技で降参させて

 しまった。

 

 

 

 

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「 植芝氏逃げる 」

 植芝氏とは、

 合気道開祖の

 植芝盛平翁のこと。   

 牛込の植芝道場に

 「一と手ご指南を」と

 出向いたが、

 植芝翁が

 「 大家と試合なぞは 」

 と敬遠して、

 旺んに歓待して

 必死に試合を回避した

 というのだ。

  

武田惣角翁を締め落とし、

三船久蔵師範を降参させ、

植芝盛平翁に試合を回避

させた人物は、

北海道の柔道王と言われ、

後に八光流師範となった

村井顕八師範。

  

で、これらの話が

載っているのがコレ

    ↓  

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「 奥山龍峰旅日記 」

 奥山龍峰 著 

(八光塾本部発行)

 (570ページ

  以上ある大著)

    

 

この記事について、

古武道家の中には

八光流の宣伝のために、

 いいかげんな話を掲載

 している」

と言う人がいる。

   

しかし、

村井師範の

武田三船植芝武勇伝は

八光流に入門する前の

柔道家時代の話として

書かれているから

必ずしも八光流の宣伝に

なっていない。

  

また、本書には、

佐藤金兵衛師範が

柳生心眼流を継承した話や

円心流の小橋日感宗家の

神業の話や

少林寺拳法開祖の宗道臣師が

八光流を習いに来た話など、

武道界の裏話が赤裸々に

綴られていることからして

村井師範の話だけ、

いいかげんなことを

書いたとは思えない。

  

さらに、

名前を明らかにすると

まずいと思われる

師範に対しては、

神伝流の大家だとか

棒術の大家といった

ボカシ方をして、

あいまいにしている。

  

そして、

これが決定的なことだが、

    

かつて、

大東流の佐川幸義師範は、

奥山龍峰師範が

いいかげんな大東流を

教えているという噂を

聞いたため

これをこらしめようと

奥山師範を訪ねたことが

あった。

そのときには、

たまたま奥山師範は

留守であったのだが、

後に、奥山師範が

ちゃんとした大東流を

教えているのを確認して

最終的にはトラブルには

ならなかった。

( この話は、

 佐川師範の高弟である

 木村達雄師範の著書で

 ある「 透明な力 」にも

 書いてある )

             

その佐川師範の耳に

奥山龍峰師範が

「 奥山龍峰旅日記 」

中で

武田惣角翁が締め落とされた

ことを書いている

という話が届かないわけは

なく、

佐川師範は、

これを知った上で、

あえて放置していたのは

明らかだ。

  

武田惣角翁が気絶させられた

というウソを

奥山師範が著書に書いていた

なら、

いいかげんな大東流を

教えているというだけで

奥山師範を

こらしめようとした佐川師範が、

これを放置しておくはずがない。

放置していたということは、

佐川師範も武田惣角翁が

負けたことを

知っていたのではないか。

  

そんなこんなで、

色々と物議を醸す

「 奥山龍峰旅日記 」 だが、

当然のことながら

大東流関係者も

合気道関係者も

この書のことに触れようとは

しない 

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 武田惣角が絞め技で負けた話が、鬼の首でも取っ... (池月映)
2010-07-24 17:30:58
 ところが、惣角が道路工事人夫と格闘した場所が白川郷(実際は福島)とか、藩主松平容保が特別弁護人として証言した話は荒唐無稽としか思えない部分で、西郷派大東流の話に書いてありました。このことが本に書いてあるとしたら、信憑性は低いといわれてもしかたがないと思います。
 首を絞められても、外すことができる技も大東流にあることは、昭和5年の東京朝日新聞の記事に紹介されておりました。
 合気は相手の力を抜いてしまう技術で、合気が利かない体質の人がいるのか、惣角の体調が悪かったのかは分かりません。
 現在、武田惣角の新作を書いておりますが、瞑想の四神足、ヨガ密教を修行して、七人の「胴上げ潰し」の秘術を会得した高度な技術があります。
 絞め技が、柔術として誰にもできない最高の技なのかどうかはわかりませんが、合気の最高難度の技「綿よりも軽く、大地よりも重く」が、ヨガ密教(真言宗)の中にあり、瞑想で脳下垂体を鍛錬すれば可能であると書かれております。合気のルーツは空海かもしれませんね。惣角の神通力は門人からも、奥山龍峰からも語られていないことは確かなようです。
大東流には、 (デンカの宝刀)
2010-07-24 20:18:28
秘伝目録118箇条をはじめとして
絞め技に対応する技がくどいくらいあるのは事実で
興味深いところではあります。
  
はじめまして。 (むー)
2010-09-17 07:40:25
大東流で検索していまして、こちらを発見しました。
全く記事とは関係ないのですが、今は大東流は教授しておられないのですか?
以前に書き込みしたのですが、うまくいかなかった... (むー)
2010-09-17 09:29:44
記事とあまり関係ないのですが、今は大東流は教授しておられないのですか?
今は全く教授していません。 (デンカの宝刀)
2010-09-17 12:23:10
今は全く教授していません。
はじめまして。 (けむだし)
2011-04-12 07:22:25
リンクさせていただきました。
楽しく拝見させていただいております。

西郷派大東流では、武田惣角が負けたことを認めてるようですね。
http://www2.ocn.ne.jp/~saigouha/essay/essay13.html
コメントありがとうございます。 (デンカの宝刀(「けむだし」様へ))
2011-04-12 13:12:49
今後ともよろしくお願いいたします。