レディース鍼灸さいとう名古屋

名古屋市中区上前津にある女性専門鍼灸院

緩和ケアでがんと共に生きる

2020-11-09 17:39:13 | ホスピス・緩和ケア

みなさん こんにちは

 

名古屋市中区上前津にある

 

女性小児専門鍼灸院

 

レディース鍼灸さいとう名古屋です

 

 

10月4日(日)~10日(土)は

 

日本ホスピス緩和ケア協会による

 

世界ホスピス緩和ケアデー

 

を最終日とした

 

「ホスピス緩和ケア週間」

 

となっていました

 

 

この活動は2006年より始まり

 

全国のホスピス・緩和ケアにかかわる

 

医療施設や市民団体などが

 

ポスターの掲示やセミナー開催

 

見学会の実施などを通して

 

緩和ケアの普及啓発活動に

 

取り組んでいます

 

 

今年は

 

新型コロナウィルスの影響により

 

各地でのイベント等の開催ではなく

 

ホスピスに関連した動画での

 

開催となりました

 

 

当院が以前から

 

勉強会や家族会ボランティアなど

 

お世話になっている

 

豊橋医療センターでも

 

ホスピス緩和ケア週間にちなみ

 

豊橋医療センターでの活動が

 

動画となって

 

みなさまの目に

 

触れていただけるようになりました

 

 

ホスピスや緩和ケアというと

 

みなさんは

 

どのようなイメージを

 

お持ちでしょうか

 

「一度入ったら出られない」

「最後にいくところ」

「モルヒネでおかしくなる」

 

といった声がいまだ多く聞こえます

 

 

WHO(世界保健機構)は
 
 
緩和ケアを次のように定義しています
(2002年)

 

「緩和ケアとは
生命を脅かす疾患による問題に
直面している患者とその家族に対して
疾患の早期より
痛み
身体的問題
心理社会的問題
スピリチュアルな問題に関して
きちんとした評価をおこない
それが障害とならないように
予防したり対処したりすることで
クオリティー・オブ・ライフを
改善するためのアプローチである」

 

 

現在の日本では

 

主に終末期を迎えた

 

がん患者さんに対して

 

緩和ケアがおこなわれることが

 

多くなっています

 

「悪くなったらいくところ」

 

というイメージもいまだ強くありますが

 

緩和ケアは

 

がんと分かったその日から

 

受けることができるものです

 

 

ここ近年では

 

「人生会議」

(アドバンス・ケア・プランニング)

 

という

 

終末期を迎える前に

 

どのような治療を受けるのか

 

どのようなケアをしてほしいのか

 

人生の最期をどう生きるのかを

 

事前に家族や医療従事者と

 

相談し

 

最期まで自分らしく

 

希望をもって生きていくための

 

ケアプランを立てていく

 

取り組みもおこなわれており

 

今後ますます

 

緩和ケアの必要性が

 

高まってくることが伺えます

 

 

先日の中日新聞にも

 

「がん終末期患者 4割が「痛み」

遺族調査 緩和ケア不十分

 

という記事が掲載されていました

 

2020.10.31 中日新聞掲載

 

国立がん研究センターによると

 

「亡くなるまでの1ヶ月間に痛みを

感じることが少なく過ごせたか」

 

との質問に40.4%が

 

痛みがあったと答えたそうです

 

しかしながら

 

その中でも

 

緩和ケア病棟では

 

痛みを訴える人の割合は少なく

 

適切なケアがなされていた

 

とのことです

 

 

終末期に患者さんが訴える苦痛とは

 

体に起こる痛みや不調という

 

身体的な苦痛

 

だけではありません

 

 

患者さんは

 

いのちが脅かされているという

 

心理的苦痛

 

思うように動けなくなることでの

 

社会的苦痛

 

自分自身の価値への不安などからくる

 

スピリチュアルな苦痛

 

といった

 

様々な苦痛と戦っています

 

 

ホスピス緩和ケアとは

 

単に体の痛みや不調を取り除くために

 

あるものではなく

 

そういった様々な苦痛に対して

 

どのような支援ができるのか

 

考え おこなうケアです

 

 

だからこそ

 

病状が悪くなってからよりも

 

がんと分かったその日から

 

頼れる医療者と

 

支えてくれる家族とともに

 

最期まで

 

ともに歩んでいけるように

 

生きるための積極的な治療と

 

苦痛を和らげるための緩和ケアを

 

受けていけることが

 

理想的といわれています

 

 

私たち鍼灸師は

 

がんにかかわる積極的な治療は

 

おこなうことができませんが

 

患者さんとともに

 

苦痛と向き合い

 

体を少しでも楽に過ごせるよう

 

心が少しでも和らぐよう

 

寄り添った治療をおこなっています

 

それぞれの立場で

 

患者さんにとっての

 

より良い人生の支えとなれるよう

 

ホスピスの心を胸に

 

向き合い続けたいと思います

 

 

それでは

 

豊橋医療センター緩和ケア病棟の

 

取り組みをご覧ください

 

緩和ケアでがんと共に生きる


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「がん」とともに生きる治療

2018-10-03 18:39:16 | ホスピス・緩和ケア
みなさん こんにちは

名古屋市中区上前津にある

女性小児専門鍼灸院

レディース鍼灸さいとう名古屋です


昨日の中日新聞に

愛知県がんセンター中央病院の

緩和ケアについての記事が

掲載されていました


(以下 抜粋)

「緩和ケア」と聞くと

治療手段がなくなった後の

痛みの管理やホスピスケアを

想像する人も多いが

それだけではない

診断されるときから

患者や家族の

さまざまな苦痛を軽減し

「その人らしい人生」を保つため

取り組むことこそが

本来の意味で

患者の安心が

治療にプラスになることも多い


とありました


愛知県がんセンターでは

「生きるための緩和ケア」への

取り組みをされているのだそうです


取材記事では

小さな子供を持つ母親が

子供に「がん」と伝えられぬ

悩みに向き合う

医師との関わりが掲載されていました



がん治療といえば

現在

大きな話題となっている

ノーベル賞獲得となった

「オプジーボ」のように

がんを治していく

治療法が

新たに発見・開発されていくことも

とても大切なことだと思います

新しい治療法は

新しい希望の道

とも言えます



しかし

がんが発覚したとき

末期ではなくても

心に起こる苦痛は

計り知れないものです


そんな想いに向き合い

体だけではなく

心の苦痛をも

救っていくのが

「緩和ケア」といえるのです


まだまだ

緩和ケアのイメージは

「死が近づいたらかかるところ」

という認識をされがちですが

がんとわかった時点で

緩和ケアを始めていく

というのが

現在最も勧められている

治療の選択肢です



がんとわかったとき

どのような選択を

していったらよいのか

自分がどうなってしまうのか

大きな不安が押し寄せてきます

そんなときこそ

「緩和ケア」なのです




鍼灸院も同じなのです


例えばがんであっても

「がんに鍼灸院?」

「いつ行くところなのかわからない」

「どうにかなってしまうのでは?」

そんな風に思われるかもしれません


確かに

鍼灸院では

がんに対して手術をしたり

投薬することはできません


しかし

がんによって起こる

さまざまな

体の苦痛

心の苦痛を

ケアしていくことはできます


さまざまな苦痛が軽減することで

やりたかったことができたり

行きたかったところへ行けたり

生活の質が向上します


ときには

家族一緒に治療したり

家族で

ツボ押しやお灸をしあえるように

説明することもあります


今の生活が

患者さんにとって家族にとって

より良いものになるよう

寄り添い支えていくこと

私たちは

日々考えて

治療に臨んでいます


何気ないこと

小さな悩みも大きな不安も

どうぞ気軽に相談してください

私たちにできることを

精一杯

治療していきます



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

地下鉄上前津駅から徒歩5分

頭痛、逆子、不妊治療専門鍼灸院

レディース鍼灸さいとう名古屋
名古屋市中区上前津2-14-7
上前津ハイネス1F
TEL/FAX:052-331-3389

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残された遺族へのケア

2018-08-01 00:12:24 | ホスピス・緩和ケア
みなさん こんにちは

名古屋市中区上前津にある

女性小児専門鍼灸院

レディース鍼灸さいとうです



今朝の中日新聞に

気になる記事が掲載されていました。



『死別の悲しみ 軽く
遺族支援 専門家が連携、発信
グリーフケア学会 来年2月に初総会』


グリーフとは

喪失に対する感情的

認知的

行動的

身体的反応の総称


最も深刻な喪失体験のひとつが

ビリーブメント

すなわち

死によって重要な他者を亡くす

という

いわゆる死別体験であると

日本グリーフ&ビリーブメント学会

ではいわれています


グリーフケアとは

伴侶や親との死別が引き起こす

悲嘆を緩和するケア

つまり

遺族となった方へのケア

のことをいいます



死別とは

誰もがいつか

経験しうるものではないかと

思います


時には病で

時には事故で

時には天災で


別れは急にかもしれません


残された遺族は

その悲しみを

どう受け止めたら

よいのでしょうか



新聞には

ご主人をがんで亡くされた

女性の思いが

掲載されていました


延命治療の選択を

迫られたとき

その選択は

はたして正しいのか?

何年経っても

苦悩されている様が

伺えました


そのような人のために

専門家が多方面から

支援する活動が

広まってきています




グリーフケアは

実は

鍼灸院でもおこなわれている

ことです



私たちは

普段の診療中から

終末期の患者さんやそのご家族も

一緒に治療しており

ご家族の容態が良くない

余命間もなくて・・・

といった

苦悩を口にできる場

ともなっています


亡くなられる前から

お話しに耳を傾け

死別された後には

生前を振り返りながら

悲しみを心の中に留めず

悲しみを共有する場

表現して良い場

思い出を語る場

となっています


そうやって

少しずつ

心の中を整理されていくのに

私たち鍼灸師は

ずっと寄り添っています

それが

鍼灸院でできる

グリーフケアのひとつ

ではないかと

考えています



そんな私たちが

ケアする身として

学ぶ機会が

9月9日(日)に

名古屋市で

予定されています


(一社)全国鍼灸マッサージ協会
第一回 学術大会


残された家族の思い

死が間近に迫った人の思い

そうした思いに

看護師として寄り添い続けた

北海道医療大学 名誉教授

石垣靖子先生の

講演です

グリーフケアや

緩和ケアに

ご興味のある方

ぜひ足を運ばれては

いかがでしょうか


*当日は混雑が予想されます

事前のご予約をオススメします




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地下鉄上前津駅から徒歩5分

頭痛、逆子、不妊治療専門鍼灸院

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自宅で最期を迎えるために

2018-03-19 17:21:28 | ホスピス・緩和ケア
名古屋市のみなさん

こんにちは

名古屋市中区上前津にある

女性・小児専門鍼灸院

レディース鍼灸さいとう名古屋です


名古屋市内でも

桜の開花が伝えられ

春の訪れに

こころ浮き立つ時期

となりました


そんななか

3月18日(日)に

三重県津市でおこなわれた

日本ホスピス・在宅ケア研究会

2017年度第2回教育セミナー㏌三重

『地域における
  看取りのための研修会』

に参加してきました



第一部では


北斗病院在宅緩和療養センター長
蘆野 吉和 先生

だいちナーシングホームもも四日市
施設長
中村 いお美 さん



加古川市西村医院 副院長
谷田 憲俊 先生


3名の講師による


看取りについての知識

事例から学ぶ看取り

歴史・文化から見た看取り


など

盛りだくさんの内容でした



第二部では

グループに分かれて


身近な人が末期がんになったら
自分自身が進行がんになったら


と仮定して


どのような支援ができるのか

何をしたいか

どういう支えが欲しいのか


など

それぞれ意見を出し合い

学びの場となりました


さまざまな職種

さまざまな年齢

入り混じってのグループワークは


自分では気づかない視点

医療者から見れば当然が

市民目線では当然ではないなど

新しい気づきを

得られました


私たち鍼灸師が

看取りの場に立つことは

ありません



しかし

亡くなるまでの時間を

ともに過ごし

体や心をケアし

寄り添うこと


患者さんを看取られるご家族に

寄り添い支えること


そうすることはできます


私たちが鍼灸師だからこそ

できることが

たくさんあると思います


患者さんのため

さまざまな場での学びを

活かしていきたいと思います



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ストレスをセルフケアする

2018-03-03 00:08:33 | ホスピス・緩和ケア
名古屋市のみなさん

こんにちは

名古屋市中区上前津にある

女性小児専門鍼灸院

レディース鍼灸さいとう名古屋です


桃の節句も近づき

少しずつ朗らかな春の気配を

感じられるようになってきました

厳しい冬を越えて

暖かな陽射しを感じられるのは

とても清々しいですね



春といえば

新学期
新社会人
転勤
引越し

など

環境の変化がある時期です


そんなとき

知らず知らずのうちに

ストレスを溜めてしまい

どう対処したらよいか

悩めることも

あるのではないでしょうか



自分自身を支える

セルフケアとして

『マインドフルネス』

ご存知でしょうか?

詳しく学ぶため


2月25日(日)

伊勢市でおこなわれた

日本死の臨床研究会中部支部研修会

『医療者自身の心のケア
〜whole person care〜と
    マインドフルネス』

に参加してきました


今回の講師は

昭和大学医学部 医学教育学

高宮有介先生



土屋静馬先生



のお二人です


ひとの苦悩や悩みというのは

氷山の一角のようなもので

表面に見えているのは

小さな

ほんの一部分に過ぎないそうです


患者さんに

日々向き合う中で

医療者自身が

疲弊していては

誰かを心からケアすることが

難しくなってしまう


自分自身にもケアの目を向けて

より一層

患者さんに向き合える

エネルギーを蓄えられるように

「マインドフルネス」が

良いのだそうです


マインドフルネスとは

「今ここに集中する」こと

過去の失敗や

起こっていない未来への不安

を見るのではなく

今現在の自分自身が

どうであるのかを意識すること

「あるがままに受け止めるあり方」

なのだそうです


医療者に関わらず

現代社会は

様々な情報にあふれており

私たちは日々

不安
恐怖
評価
悩み
過去
未来

など

雑多なものごとにとらわれ

マインドフルとは

かけ離れた状態でいます





では

マインドフルネスは

どのようにしたら

おこなえるのでしょうか



ヨガや瞑想などは

有名ですが

普段の日常の中にも

多くの気づきがあり

いつでもどこでも誰でも

何も特別なものはいらず

簡単におこなうことができるのです


例えば


歩くこと
食べること
スポーツ
音楽
呼吸

など

何でも良いのです


考え事をしながら

スマホを見ながら

歩いたり食べたりするのではなく

歩いている自分に集中

食べているものの味に集中

吐く息吸う息に集中


そうすることで


雑念を持たず

リラックスして

ただ今だけに集中して

心が研ぎ澄まされていきます


過去にとらわれていた自分

まだ来ぬ未来に不安な自分を

客観的に感じられ

失敗した自分や

心配事のある自分を

認められ

心に静寂が訪れ

ストレスをマネジメント

することに

つながっていくそうです



日々の生活のほんの一瞬

自分の今に集中し

心をクリアにして

改めて

ひとりひとりの患者さんに

しっかりと向き合える

エネルギーに

変えていきたいと思います




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