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第2回の舌診勉強会が終了しました

潰瘍性大腸炎の経過を舌診でフォローしました。

舌の変化は体の中の変化を表していることがとてもよくわかりました。(是非勉強会に参加して勉強して下さい)

最近は口のなかを清潔にするのが良いとして、病院(特にICU)では舌磨きが常識になっています。「舌苔(舌の表面についた苔)は菌(カビ)がいるから舌磨きをするのが良い」と歯科の先生が言い出してから、一般人の中でも舌磨きが流行っています。

舌は体の内部情報を示しています。舌磨きは重要な体の情報を消してしまいますので、お勧めできません。

安保理論を理解している方はわかると思いますが、健康診断で白血球の分画は(多くの場合)省略されています。これも勿体無い話で、毎年安定した時期に白血球の動きをチェックしていれば健康状態の把握ができることを医療側が知らないからです。

舌も同じことが言えます。舌が正常なら東洋医学的に見て、体内に異常がない証拠になり、舌に異常な所見があれば体内に異常があるとわかります。

舌磨きはこの貴重な情報を自分で消しているのですから、勿体無い限りです。

舌に異常がある時は、「体内に異常がありますよ、治しなさい」という体のサインだと思う事でしょう。

もう一つ、「舌についた苔には菌がいるからこれを取らないと感染の原因になる」という考えはチョット待ってと言いたいです。歯周病などがあれば、雑菌は無くなりっこないです。どんなに清潔にしようとしても口の中は雑菌がたくさんいます。この雑菌は常に色々なものについて入ってきますから体はこれに対応する必要があります。つまり、雑菌に対応するために免疫力が高まるという事です。

雑菌は体の免疫能を高めるトレーナーと考えるのが良いと思います。最近の清潔癖は免疫は低下すると考えるべきでしょう。(とくに子供には言えると思います)

口腔内の菌を減らしすぎると免疫力が下がると考えた方が良いと思います。

「適当に清潔にしておく」くらいで十分だと思います。

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