昨日にエンジンがかからないトラブル発生のクラウンワゴン君です。
その時の様子については昨日のブログを見てください。
我が家のクラゴン君は、地方都市特有の道路事情による生活手段、特に日常の買い物手段として必要です。
かつ、お仕事で荷物運搬が必要になったときの頼もしい相棒です。
ついては、クラゴン君を復旧させることが最優先事項となりました。
昨晩から徹夜モードで仕事をしまして、午前中で本日の仕事をクリヤーです。
午後からクラウン弄り開始です。
私の作業時間は4時間ほどでしたが、そのほとんどは、「本当にセルモーターなの?」って状況確認と、「どうやって外すの?」と知恵の輪で悪戦苦闘、外した部品の確認とか、代替えボルトの発掘とか、そんなことに時間がとられます。
そうそう、ついで仕事でタイヤローテーションと、足回りのポールジョイントグリスアップもしたので、本当にセルモーター交換に費やした時間は1時間ほどではないかと思います。
では、その作業内容です。
まずは、本当にセルモーターなのかの確認をします。
エンジンルームの奥のめんどうなところの隙間にセルモーターが鎮座しているのです。
その隙間を上から覗き込むと、かろうじてセルモーターの半分ぐらいが見えるという感じです。
まずは、セルモーター診断の定番作業です。
長いメガネレンチを持ち出しまして、「元気ですか―」とセルモーター君をやさしくコンコンと叩きます。
そして、エンジン始動。
「ウーンンンンンンンン」と燃料ポンプの唸り音だけで、セルモーターからは音の気配がありません。
これを追加で3回やってみました。もちろんコンコンとこつく位置を微妙に変えてます。
次は、セルモーターへ電気来ているの?と確認です。
エンジンルーム内のヒューズボックスを見たら「スターター」の表記無し。
では、運転席足元かな?
ここに「スターター」のヒューズがあるのね。
検電テスターを突っ込んでみようとするが、ちょうど見えない手前側だし。
というこで、内貼りも剥がしちゃいました。
キーを捻ってエンジン始動のタイミングにて「スターター」のヒューズへ電気が流れるのを確認。もちろんヒューズ切れ無しです。
と、なると次はセルモーターに接続している端子にテスターを当てろということでしょうけど、室内のキーを捻ってくれる他人様がいないと、車体下から運転席のキーを捻れないのでできません。
きっとセルモーターがダメなんだろう。と決めつけて進めます。
4年ぐらい前にヤフオクで入手しておいたセルモーターを持ち出します。
もちろん激貧が競り落とした値段なので、送料がほとんどの物体です。
よーく外観チェックをします。
マグネットスイッチからの線が剥きだしなのが気になります。
これが正解なのかどうかわからないので、今車体に付いているセルモーターと比較して裸線をなにか対策する必要があるのか考えることにします。
セルモーターには常時バッテリーのプラスから電気が来てますよ。
ついては、バッテリーのアースはもちろんですが、プラスのターミナルも外す必要があります。
私はド素人なのでつまらないショート事故をしないように、念のためにプラス端子の上へウエスを被せて、ターミナルが動いて当ったりして通電しないようにしておきます。
車体をジャッキで上げまして、ウマをかまします。
寝板に転がって車体下からエンジンを見上げます。
すると、ちょっと奥の場所にセルモーターがばっちり目視できました。
取付ネジについては手前側の1個は目視できます。
もう一つは見えない向こう側に存在です。
手を突っ込んでまさぐればボルトの頭を撫でることができます。
はっきりいって、「どうやって外せと」という状態ですよね。
だって工具が入らなそうですよ。
でもね、以前に乗っていたクラウンバンを父親(当時はまだ痴呆になりかけで自動車整備工場をしてました)と一緒にセルモーター交換したときの記憶をたどります。
ミッションの後ろ側にずっと下がって、プロペラシャフトに顔を近づけてセルモーターの方を見たらちょうどボルトまで一直線の空間があったのです。
同じように、クラウンワゴンでも確認します。
あれれ。どのように覗き込んでもセルモーターの固定ネジどころかエンジン後ろ面すら見えません。
なんでー、クラウンバンとクラウンワゴンでこんな部分の車体設計が違うのか?とか思いますが...
「ハッ」と気づくのです。ミッションが違う。
クラウンバンは5速ミッションでした。クラウンワゴンはコラムシフトの4速ミッションです。
どうも、4速ミッションが、オデブさんのようで真っ直ぐ見通せるような隙間がないということです。
となると、ボティーとミッションの手の平がなんとか入る隙間に斜めに工具を突っ込んで回してやれということです。
こんな道具を持ち出します。
14mmのソケット、長いエクステンション、ユニバーサルソケットです。
激貧の工具です。すべてフリーマーケットで見つけたもので各100円ぐらいだった代物です。
ASAHIとか、HEROとか、よくわからないブランドものです。ノーブランドではなく国産ものなので期待しましょう。
で、この道具をどのように差し込むかと写真を見せたいのですが、車体下に潜りこんで両手を使っているので写真撮影なんてできません。
ともかく斜めに突っ込んで、インパクトレンチで「ガツン」として緩めることに成功です。
インパクトレンチは緩めるだけに用います。
こんな隙間のものをインパクトレンチでくるくる回し続けたら、真っ直ぐにボルトへ力が伝わっているわけではないのでボルトへの変な負荷がかかりますよ。
インパクトレンチのトリガーを、ちょっと引いて「ガツン」としただけで緩んだのですが...
目視で見えている下側のネジは指の腹でスルスルと回ります。
しかし、目視できない上側のボルトが指で回そうとしても回る気配がないのです。インパクトレンチで緩めたはずなのに。
先のエクステンション+ユニバーサルジョイント+ソケットの君合わせを突っ込んでラチェットレンチで緩めていくと、結構な力がいるのですが回ります。
下側がスルスルと回るのに上は凄く硬いことに違和感です。
上側を緩めていくと急に軽くなりました。この段階ですきまに手を突っ込んで指で回すとスルスルと回るのです。
そして、セルモーターをエンジンから切り離すことに成功です。
って、エンジンから外れたセルモーターを知恵の輪ですり抜けて車体外へ取り出すのも大変でした。
外したセルモーターと、取付する中古セルモーターを比較です。(もちろん真っ黒に汚れているのが外したセルモーターです)
目視確認にて形状一緒。取付に関しても一緒なのを確認です。
あの裸線剥き出しも同様でした。
ついては、こういう仕様のセルモーターと判断して、とくに裸線の対策をしないでそのまま使うことにします。
取り外したボルトと、ケーブルを束ねてあった再利用可能なタイラップです。
写真のボルトを見て気付きました?
1本のボルトが、かじり有り、微妙に曲がっているのです。
もちろん、そのボルトが上側の緩めたのに手で回せなかったボルトです。
回していて途中で軽くなったのは、曲がっている部分を抜けて真っ直ぐな部分だけがナットに残ったときということです。
つまり、私が曲げたのではないですよ。以前に交換作業された人がボルトを曲げているのです。
つまり、前オーナーの時にセルモーターを交換した人ですよ。前オーナーはトヨタディラーにかかっていたみたいなのでディラーの仕事なのかなー。それともオイル交換はガススタでされているみたいだったからガススタの仕事かなー。
ともかくボルトが曲がってました。きっと、エクステンション+ユニバーサルジョイント+ボックスの構成で一気に最後までインパクトレンチでボルトを抜き取ったとか、締めるときに手で締めずに最初からインパクトレンチで一気に締めこんだとか。そんな仕事したのとちゃうかなー。
さらに....
ボルトにスプリングワッシャーが食いついてます。
えー、食いついているんですよ。傷だらけでペッタンコになって...
こんなにスプリングワッシャーって潰れることあるの?というより、これってスプリングのテンションなんてまったくなかったわけで、思いっきり凄い力で締めこんでいるということだよね。
ということは、やっぱりえげつないインパクトレンチで連打されたということかなー。
さてさて、曲がったボルト1本については再使用したくありません。
ジャンクネジ箱をほじくります。すると、ビンゴのボルトを見つけた。8マークがいているので8T張力ボルトでしょう。強度もOKだろうと判断。
もちろんスプリングワッシャーも新品を用います。(スバル弄り用に、ワッシャーは新品を持っているんです)
そうそう。次にセルモーターを交換するときは新品ボルトを用意してあげよう。
その時に、どんなボルトだったっけ?と確認できるようにサイズを記した写真を貼り付けておこう。と、自分用の写真を貼っときます。
バッテリー線を接続していたナットもちょっと曲者ですよ。
M8ボルト(頭の2面幅は12mm)なのですが、おそらく抜け止めナットです。
スプリングワッシャーにナットが食いついてました。って、締め付けすぎが原因なのですが...
いやいやそうではなく。今回取り付ける中古のセルモーターにも、そのネジが付いてまして、そちらはまだ原型が確認できたのです。
ナット穴が縁が飛び出すようにバリのようなものがあるタイプでした。そういうナットって回り止めナットだろうと推論です。
ちなみに、回り止めナットって再利用不可だよね。
回り止めナットの新品なんて持っていないので、仕方がありません。新品のM8ナットとスプリングワッシャーを用いました。
ボルトナットにグリスを付けて元通り組み戻しました。
セルモーターの固定はインパクトレンチは使いませんよ。
手で締めこみます。しかし、ユニバーサルジョイントで中継しているので力の伝達がちょっと弱いはずです。
ついては、手トルク感覚にて7Kgぐらいで締めてみました。ジョイントの力抜分を差し引いて5Kgぐらいのトルクではないかなーと妄想しておきます。
バッテリーを繋ぐのですが、ついで仕事をしておきます。
バッテリーのターミナルと接続金具を紙やすりで研磨しました。
さらに念のために水分除去目的でKURE226を吹いて接続です。
ここで、キーを捻ってエンジン始動。
もちろんご機嫌でエンジンがかかりました。
以前のセルより元気はつらつです。
若者は知らないかもしれませんが、音楽のレコードプレーヤーに回転速度の違いがありまして、33回転と45回転の再生スピードの違いぐらいに、セルの回転スピードが違います。
だって、シュシュと2回の早い鼓動でエンジンがかかるのですよ。
故障したセルは、まったりとした回転で、「シユル、シユル、シユル、シユル、シユル、シユル」って6回ぐらい音がしてエンジンがかかっていました。
さてさて....
車体が上がっているのだからついで作業をまだしますよ。
前輪のタイヤローテーションです。
左前輪を外してアレを発見です。
また、オイル噴いているよ。
なんでー。グリスニップル先端から噴いているのさ。
前回の車検でグリスニップル交換をオーダーしたから、交換したのとちゃうのん?って、車検で交換した部品をもらってきたものにグリスニップルが入っていたので交換されているのよね。
そもそも、私が以前に気付いたときって...。やっぱり左前輪だわ。
左前輪になにかあるのか?ホイールがニップルに当った形跡はないのだけどなー。
保管場所の地面の関係で左だけ段差乗り越えがあるのよね。
つまり間違いなく左側足回りへ「カッコン」と段差乗り越えの衝撃が多いのよね。
それが左前輪のアッパーポールジョイントへ常に圧をかけることになりグリスニップルの先端から噴きだすとか...
って、考えにくいなー。たまたま、ずっとグリスニップル不幸なのかなー。
さすがにグリスニップルの予備を所有していないので今回はこのグリスニップルのままでいきます。
もちろんグリスは補充しておきます。
本日の作業はこれで終わりです。
テストドライブへ行きます。って、近所のスーパーへ半額食品を求めてうろつくのです。
いつもより寄り道件数を増やしました。総経距離は18Kmで、その間に7店舗です。つまりそれだけセルモーターを作動させたということ。
セルモーターはご機嫌です。エンジンも調子いいです。
ハンドリングも足回りをグリスアップしたので、はっきりわかるぐらいスムーズになりました。
明日、ないしは明後日にでも、また車体を持ち上げて、手トルクで締め付けたセルモーターの取付ネジが緩んでいないか確認だけしておこうかと思います。
そうそう。総走行距離何キロでセルモーターを交換したかをブログへ記録しておかなければ....
たしか走行距離165000Kmぐらいで寒いときにセルモーターのマグネットスイッチの戻りが悪いとかの不調が稀に出始めました。そして昨日に力尽きたのです。
走行距離185475kmにて中古のセルモーターへ交換となりました。
私がこのクラウンのオーナーになってからは初めてのセルモーター交換です。
前オーナーの時にセルモーターを交換されているかは不明です。
ちなみに、この車の前に乗っていた白色のクラウンバンは、たしか16万キロぐらいでセルモーターを交換したのよね。
ということは、走行距離16万キロでセルモーターの寿命が近づくというこなのかな。
今回の中古セルモーターは走行距離約12万キロの車両から外したもの。ついてはあと4万キロってことか?
年に8000Km走行するとして約5年の延命ってことになるかな?
と、そんな心配するならリビルドセルモーターを奢ってやれやとつっこまれそうですが、激貧家庭ですからねー。
さてさて....
もしもの時のために保管していた中古セルモータを使っちゃったので、またヤフオクで安い中古セルモーターを物色しておこう。
グリスニップルも消耗品と考えて常備しておくようにしようかな。
そういえば半年たったのにオイル交換してないや。近々やらなければ....
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