昨日にした自動車整備の内容です。
昨晩は疲れてすぐに寝てしまったので今頃にブログの更新となりました。
整備内容は、クラウンワゴンの燃料ポンプ交換になります。
自分の忘備録も兼ねますのでブログに書く次第です。
まずは、
交換をする引き金となった車両トラブル内容を....
直接のきっかけは過去記事に書いてますが、3日前(2018年7月24日)の夜になります。
その日は歯医者へ通院がありまして、あまり暑いので車を運転していくことにしました。もちろん道中にお買い得野菜を買いに行くプランも追加です。
歯医者への行きしは特に問題無し。
帰りの行程で、なんかエンジンの吹きあがりがおかしいなー。と感じつつも、エアコンをフルパワーで使っているからだよなー。とか考えてました。
そのまま夜の運行へ突入です。夜の運行から後輩が同乗です。理由はついでに夜の半額処分スーパー巡りもしようということです。
同乗者が増えたからなのか、登り坂でどういうわけかエンジンが吹き上がりません。
後輩に「お前が重いからウンウンいうて走りよるぞ」って冗談いいつつ
ギヤ3速で踏みこむのですが、加速せずに減速するのです。
速度は50Km/hぐらいです。たとえ坂道でもここで3速だと余裕で加速しなければいけません。
おかしいなーと、アクセルをさらに踏み込みます。
すると、加速、ストール、加速、ストールを小刻みに繰り返します。ここで私も後輩もざわめきたちます。
あああっっっ。これはアクセルベタ踏みでエンジン回転を上げたらガクンとストールするあの症状か?それなら去年にスロットルボティーとブローバイガス経路を掃除して解決したはずだそ。
と、勘ぐりながら様子を探りつつ運行すると、気づきました。
今回はエンジン回転が上がったらストールするのではないのです。
どうも、じんわり加速だとモゾモゾと加速するが、どんな速度でもどんな回転でもアクセルを踏みこむとエンジンがくずりだすことがわかりました。
去年の症状は回転がある程度上がってからガクンだったのです。今回は回転がまったくあがらないのです。
おかしいなーと探りつつ、3速で30Km/h巡航モードでエンジン回転音を探っていると、アクセルをあおらなくてもエンジンがときどきノッキングするのを確認です。というか、ゼーゼーとため息を吐いているような症状になってきました。
もしやこれって・・・・
とりあえずスーパーマーケットのガレージに入れました。
ちょっと自分の頭を冷静になるべく、かつ、エンジンも落ち着かせてみようと思い、そのまま20分ほどスーパーで買い物です。
さてエンジン始動。キーを捻ってセルを回します。
エンジン始動しますが、すぐにストトンって止まります。
うん??
もう一回エンジン始動と同時にアクセルをあおってみました。
ガオーッって一瞬言ってストンと止まりました。
以降は2度とエンジン始動しなくなりました。
セルは快調に回ります。カーナビに電圧表示モードがあるのでキーをONの位置にしてカーナビを起動して電圧を見たら13Vと出ています。なのでバッテリーは問題ないとして...
セルを回して、今度は後ろの燃料ポンプの音へ聞き耳を立てます。
いつも盛大に唸っている燃料ポンプの音が聞こえません。
あーっ。これは燃料ポンプが逝かれた。ということか...
でも、このガレージから車を移動しなければなりません。
車体下へもぐりこみます。(ノーマル車高なので車体後ろからホーシング下へ潜りこめます)
燃料ポンプが見えるのでコンコン叩いてみます。これで一時的にでも動きだせばいいのですが...
後輩にキーを捻ってもらいセルを回します。その時の燃料ポンプのガソリンタンク側付け根を握りしめて確認です。最初になにか動くような小さい「クッ」という衝撃があるがモーターはまったく回ってません。回転している振動がないのです。
間違いなく燃料ポンプがダメと判断です。
どうにかがんばって燃料ポンプが作動したとしても道中でとまる可能性が高いです。
赤信号停車中に燃料ポンプが作動停止して夜中の道の真ん中で立ち往生なんて考えたら恐ろしいです。
後輩と覚悟を決めて長時間JAFを待つことにしました。スーパーの店員に迷惑かけること閉店時間を過ぎても車を駐車したままになることを詫びにいって許可をもらいました。夏のこの時期はJAFも混んでいるとのことでけっこう待ちました。
JAFでレッカー移動しました。
ガレージに到着し、JAFのレッカー代車から降ろされまして...
ウンショウンショと最初は押していたのですが、もしかしてエンジン始動するか?とエンジンかけたら、最初はセルを数回カラ回しです。そのうちに始動するがすぐにストップ。それを数回試したら突然快調にエンジン始動です。
JAF隊員と顔を合わして、「あーっ。燃料ポンプに間違いないよ」と確認する始末でした。
ちなみに燃料ポンプの唸り音については、この個体を娶ったときから気にしていました。
なので、いつ交換しよう。と考えつつ、新品を買う軍資金がないので中古の燃料ポンプを去年入手しつつも、冬の静電気があるときにガソリンに関係のあるポンプは触りたくないなーとか、梅雨の晴れ間に作業しようかな、とか考えつつも...
計画を立てた時に天気が悪かったり、突然実家から呼び出しがあったり、地震があったり、等々でずっと延び延びで、結局ポンプがダメになる症状が出るまで乗っていたことになります。
さてさて...
交換する燃料ポンプについてです。
去年にヤフオクで¥7007-の散財で入手したポンプを、今までに次の手順で掃除しています。
クラゴン君、直近の散財(燃料ポンプ中古、スロットルのガスケット達)
クラゴン君、中古燃料ポンプASSYのお色直し1日目2日目、分解とサビ取り
クラゴン君、中古燃料ポンプASSYのお色直し3日目、ホース金具部の掃除等
クラゴン君、中古燃料ポンプASSYのお色直し4日目、ホース金具部をプチ塗装
塗装はスバル君の部品塗装のついで仕事で進めました。その日にちだけでリンクを貼っておきます。
2017年12月7日、2017年12月10日、2017年12月12日、2017年12月14日、2017年12月22日
ここまで作業してブラケットへの組み付けはしないで放置していました。
今回取り付けするに辺り、ヤフオク産部品についていたストレーナー(もちろん掃除済み)が行方不明でした。
どこかに仕舞い込んでいるのですが、大雨災害でガレージが浸水したときの片づけで保管箱が移動してしまい、どけへ収納したかわからなくなりました。(要するに自分の部品管理がどんくさいということ)
ついてはすぐに揃わない部品は、今車体についているポンプから持ってくることにします。
ここからが本題の...
燃料ポンプ交換作業の内容です。
まずは燃料ポンプが云々の前に、実は点火プラグの先端が溶断とかの変なトラブルではなかろうかと、プラグを確認します。
特に問題なさそうです。
先端の着火部分も四角い角がまだまだありますよ。
次に、交換する中古の燃料ポンプの通電確認です。まだ通電テストはしていなかったのよね。
ステンレストレーの上で動作確認です。変にポンプが振動したらステンレスを盛大に鳴らすだろうという考えです。
異音なく静かに回りました。回転中に握って持ち上げてみたのですが、ものすごく微振動なのね。
ここでガソリンを吸わせて本当に流量があるのか確認したいのですが、ガソリンが手元にありません。クラウンワゴンの燃料タンクの中にありますが取り出せませんし...
灯油でもあれば、それを吸わせてもいいかと思いますが、それもありませんし...
スバル君のために、2サイクルオイルならあるのですが....
2サイクルオイルはガソリンと比較して粘度があるのよね、うーん。
といいながら、2サイクルオイルを吸わせてみました。見事に吸出し成功です。ガソリンより粘度のある液体をスムーズに結構な勢いで吸い上げました。
で、そんな実験したらガソリン以外のものを吸わせてポンプの中に少し滞留するじゃないか。って...
そのとおりです。でも、動作確認無しで素性の怪しい中古部品採用するのは嫌なのよね。それに2サイクルオイルならガソリンに混ざって一緒に燃えるだろうし、少しぐらい2サイクルオイルが混じってもいいだろうという判断です。
(本当はガソリン以外の異物を混ぜるのはダメだと思いますよ。ガソリン以外の液体で動作確認するときは自己責任にて...)
中古燃料ポンプの可動を確認したので、いよいよ車体側の燃料ポンプ取り外しにかかります。
まずは、燃料ポンプのハーネスが車両側のハーネスとどこで繋がっているかです。
車体下の燃料ポンプから伸びているハーネスを辿って室内へ入る口を確認します。
2列目シートの座席下にあります。
青色のケーブルが燃料ポンプから伸びているハーネスです。
現状にてエンジン始動しますので、エンジンを始動させまして...
燃料ポンプのハーネスを抜きました。
もちろん燃料ポンプが止まります。エンジンへのガソリン供給が止まります。
どのぐらいエンジンが回転してどういった感じで止まるのかを確認します。
あーっ。この症状って、まさに走行中にエンジン不調になったときのあの症状と酷似しています。
つまり、走行中に燃料が少なかったということ。低速回転ではなんとか必要流量が足りていたがアクセル煽って燃料が必要なときの流量が足りなかったということだろうと思います。
間違いなく燃料ポンプトラブルと確信しました。で、燃料が無くなってエンジンが止まったことで、燃料ポンプから先のエンジン側への配管内にガソリンは少なくなったものと期待します。
燃料ポンプの位置と取付ネジも確認します。
ポンプ固定ブラケットはボルト2本とナット1個で車体に固定されてます。
燃料ポンプからエンジン側へのホースリンク部分は、ホースリンク部分を抑えているブラケットを外してから、19mmのスパナと14mmフレアナットレンチが必要です。
燃料タンク側は普通にゴムホースが差し込まれているだけです。(すいません写真撮影忘れてます)
ホースバンドをずらしてホースを引き抜くだけです。
さてさて、ここでガソリンが吹き出すかですが....
エンジンへの配管は少し出ただけです。
燃料タンク側は要注意です。私は顔に盛大にガソリンをかぶりました。ガソリンが目に入ったら目が熱いですよ。
燃料タンクに半分以上ガソリンが残っている状態にて、ホースを抜いたら水道から水が出るようにガソリンが流れてきました。覗き込んで作業していたので顔にかぶりました。とっさに指でホース先端を押さえて、中古燃料ポンプの吸い込み口に被せて合ったキャップを差し込んでガソリンが止まりました。
溢れてくるガソリンをどのように対処できるかが味噌になる作業と思います。
で、普通はサクサクとボルトナットを外してホースを抜けば取り外しは簡単なものだと思います。
しかし、私の車体はそういうわけにはいきませんでした。
なんと、燃料ポンプブラケットに取り付けられている制振ブッシュが経年劣化で千切れていたのです。
制振ブッシュのナットを幾ら回したところで供回りして外れません。なので制振ブッシュのネジナットが残りました。
これはナットを壊すしかないのです。グラインダーで削り取ったらしまいといえばそうなのですが、ガソリンが今まで通っていたところが目の前にあるのです。
そんなところへ、火花が盛大にでるグラインダー作業をする勇気は私にはありません。そもそも、この狭い空間に高速回転して手振れしそうな電動工具を差し込んで小さい物体を適確に削り取る技量が私にあるか疑問です。
と、なると....
スバルの錆取りで自分の手のようになじんだ電動工具を用いることにします。
まずはガソリンの通り道を養生します。
養生した上から、さらに水に濡らして硬く絞ったウエスを巻きつけました。
次に、削り取るボルトナットの周りに新聞紙でマスキングしまして、少しでも他所へ被害がいかないようにしました。
ガソリンなのでちょっとしたことで引火する可能性があります。用心にこしたことはありません。もちろん水を張ったバケツは作業開始前から用意しております。
スバルのサビ取りで馴染んだ道具はハンドリューターです。
ハンドリューターに砥石をセットしてボルトナットをじっくりと削っていきます。
ハンドリューターなら火花もほとんど出ずにじっくりと削れます。すごく歩みは遅いですが...
グラインダーなら5分もかからず削れそうなところを2時間かけて削り取って取り外しに成功しました。
ちなみに、経年劣化で切断していた制振ゴムの断面です。
これで車体から古い燃料ポンプの取り外し成功したことになります。制振ゴムさえ切れてなければ30分ほどで取り外せるようなものなんですよ。
車体から取り外した燃料ポンプのストレーナーの確認です。
あちゃー...
って言いたくなるでしょ。
中古ポンプについていたストレーナーが行方不明なので、この汚いストレーナーを掃除して再使用です。
紙コップに入れて、エンジンコンディショナー漬けしまして、5分ほどしてからパーツクリーナーで吹き洗いすると綺麗になりました。
もちろん、このストレーナー再使用でいきますよ。
怖いものを見せますよ。もしや、貴殿のクラウンワゴンもこんなことになっていないかと考えると夜も寝れませんよ。
紙コップに溜まった汚れ水を5分ほど放置して上澄みを捨てました。残留物は...
これがストレーナーに詰まっていたということです。
これって錆びちゃうのん?ということは、燃料タンクの中はどうなっているのん?考えないことにします。
そりゃー燃料の通りも悪くなりますって、燃料の流量が少ないとポンプが焼き付き起こしますって。もちろん盛大な異音で唸りますって。
車体から取り外した燃料ポンプをお手本にして、中古の燃料ポンプをブラケットへ固定します。
そして、違いがないか現物比較して、しつこく確認します。
中古燃料ポンプをポン付けできると判断しました。
せっかく燃料ポンプが外れているのです。ついで仕事をここでいれます。
燃料ポンプが外れたことで見えている車体裏の空間を掃除して、チップコートとシャシーブラックを用いて塗り分け塗装しました。
あとは組み付けるだけです。お手軽といえばお手軽ですが....
燃料タンク側のホースを差し込むときだけガソリンがこぼれてくるのでそこだけ覚悟して作業します。
綺麗に組み付けできました。(と、思ってます)
接続口の部分をウエスで綺麗に拭き取って、ガソリンがにじみ出てこないか確認します。
問題なさそうなので、エンジン始動してみます。
セルが、いつもより少し長いめに回転してエンジン始動OKです。(パイプ内をガソリンで満たす時間だと思います。2秒ぐらいかな?)
エンジン安定して回ってます。
そして、中古燃料ポンプの音の静かさに驚きます。唸り音を感じないのです。
本当かいな?と車体下に潜り込んでポンプの根本を握るのですが以前のようなえげつない振動はありません。ものすごく超微振動なのです。それなのに燃料ホースを握ると力強い鼓動で流れているのです。
アクセルをあおってみたりしていろんな回転数にて、エンジンがため息つかないか確認です。もちろん問題ありません。
10分ほどエンジンを回してから止めました。
すぐに車体下にもぐり込んでガソリンの滲みがないか手のひらで撫でまわして確認します。問題無しです。
道具を片付けまして、そのあとにまた念のために下にもぐってガソリン滲みの確認をしておきました。もちろん問題無しです。ガソリンもれは重大トラブルの引き金になりかねないのでしつこく確認するに越したことありません。
これで中古の燃料ポンプ交換完了です。
さてさて、気になったものが残りました。
取り外したポンプですが、ポンプ内部に滞留している液体が出てきます。
ほとんどというか中身はガソリンでなければならないはずです。
かなりの液体がポンプから出てきましてほとんどがすぐに揮発します。ガソリンなので揮発していいのです。
なのに、いつまでも少し粘りのある液体が残りました。
これって何?すぐに揮発しないで残ったからガソリンじゃないよ。
なにか添加剤の類?まさかの水?
指につけてみたら少し赤い。赤色ってガソリンの色だからそうといえばそうなんだけど...
茶色ではないのでめっちゃ古いタールガソリンってことはなさそう。
匂いはガソリンのような匂いでして、粘度があります。
舐めてみようかなー。いやいややめとこう。
火をつけてみようかなー。いやいや、さっきまでポンプ取付でガソリンかぶったりしたのに、そこで火を使うなんてダメでしょう。
って、ことで何がわからないすぐに揮発しない液体です。
実際に走行してみました。
交換整備翌日となる本日に月末のいろんな予定を前倒しで計画しました。
すべて車で移動するところです。つまり実走行テストってことです。
もし途中で車が止まってもJAFで引き返せる範疇はがりです。
で、結論は....
クラウンワゴンは、ご機嫌さんになりました。
エアコンを全開に作動させているのに無理せず加速するんすよ。ってそれが当たり前だったのね。
今シーズンのエアコンを使い始めたころから、どうもエンジンがもたつくなー。とクーラーコンプレッサーを疑っていたのですが、このタイミングで燃料ポンプの流量が少なくてもっさりとしていたエンジンだったということでしょう。
現状にて、エアコン使っていても吹き上がり良し。坂道の登坂力良しです。
今思えば、5月ぐらいから燃料ポンプが不調だったのかも?ときどきエンジンがぐずるようなのがあったのよね。
このまましばらくは近場走行だけにして様子を見ることにします。
本当は明日(交換して2日後)に車体下にもぐってガソリンの滲みがないか再確認したいのですが...
明日の夜からは台風直撃予想コースの我が家です。朝から雨予報がついています。
ということは、次に私の時間が取れるのは、8月2日かな?そのタイミングにて車体下にもぐってガソリンの滲みがないか、取付がおかしくなっていないかを再確認してみることにします。
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最後に、後々に私が簡単に確認するための走行距離記録です。
交換に用いた中古燃料ポンプはヤフオクにて送料込7007円で入手。
前オーナー様(ヤフオク出品文面記載)の自己申告によると89000Km走行車体から予防交換で知り外したもので、取り外しまでは不具合がなかったとのこと。
2018年7月26日、中古燃料ポンプへ交換
中古燃料ポンプ交換時の自車の走行距離メーターは、194105Kmでした。
恐らく、今まで燃料ポンプ交換していないと思われます。
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