ハンミョウ

2013-02-26 23:09:51 | 日記
ハンミョウの中でもナミハンミョウCicindela chinensis japonicaは比較的よくみるメジャーな昆虫かと思います。
ナミハンミョウはハンミョウ科の甲虫でございます。

小さいですが、数年前に山口の萩あたりで撮影したもの。沢山飛んでて楽しかったです。
まずこの特徴的な見た目。何と言えばいいのだろう・・サイケデリック?
また面白い事に、近づくと翅を広げて飛んで逃げていきますが、何を思ってか少し離れたところに着地し、こちらをじっっと向いて止まります。かわいい。
また近づくと再び飛翔しすぐ着地、こちらを見る・・を繰り返してくれます。
この行動から、「みちおしえ」なんて粋な名前が付いています。

ハンミョウの語源。フォトエッセイさんで詳しく調べられています。
漢字で書くと「斑猫」。斑模様の虫で、獲物を求めて道を歩き回り、猫科の猛獣のように狩を行う、という意味や、中国で「斑猫」と記述されていたのを日本でもこのハンミョウに使ったが(もともとは「みちおしえ」)、実は中国で言っていた斑猫はこのハンミョウではなく、ツチハンミョウ科の虫を指していたのではないか、など諸説あるようです。


三重県の御在所で撮影したツチハンミョウ(だと思うけど)の仲間。暗い青緑の光沢をもち、お尻が大きい印象があります。
ツチハンミョウは脚からカンタリジンという強い毒を出すので、取り扱いは慎重にしなければなりません。
しかしこの毒も「発泡薬」として使われていたとか。
なお、ツチハンミョウは過変態という、幼虫の初期とそれ以降で形態が大きく変化する特徴を持っています。
これはツチハンミョウのほかにネジレバネ目でも見られる特徴で、前者はハナバチの巣、後者はスズメバチの腹部(腹部の節の間に潜り込み寄生する。さながら集合住宅である・・ぐろい!)に寄生するため、幼虫初期は移動能力を備えています。
過変態で画像検索するとほむほむが出ますね・・