≪7/2≫
開幕前、中村奨吾内野手から1、2軍のチームスタッフ全員にオリジナルバスタオルがプレゼントされた。そこには自身の想いをこめて「Thank you for your support」とプリントされていた。
中村奨吾は毎年、開幕前に決まって、支えてくれる裏方に感謝の気持ちからプレゼントを贈っている。昨年はTシャツ。一昨年はランニングシューズ。その前はサングラスだった。昨年は夏場、打撃投手に、しゃぶしゃぶのお肉セットを贈ったこともあった。デスクワークを行うスタッフには自身の折れたバットをメーカーに頼み、穴をあけるなどの加工を施し、特製の鉛筆立てとして渡したこともある。
このことについて「いつも支えてくださっているチームスタッフの方々に、感謝の気持ちをなんらかの形に変えて伝えることも大事なことなのかなと思っている」と中村奨吾は話す。
先輩たちの姿を見て覚えたことでもある。井口資仁氏も現役時代に毎年、開幕前にチームスタッフにサングラスをプレゼントしていた。その姿を見て、日ごろの感謝の気持ちを形にして伝えることの大切さを学んだ。
中村奨吾は本拠地ZOZOマリンスタジアムで試合を行う時は誰よりも早く球場入りをして、ティー打撃やロングティーなどを行う。その時はチームスタッフが練習を手伝ってくれる。そんな、いつもサポートしてくれる人への感謝の気持ちを忘れたことはない。
6月25日のイーグルス戦(ZOZOマリンスタジアム)で中村奨吾はプロ通算1000安打を達成した。三回2死一塁。カウント1-2から右中間への適時二塁打だった。ファンの大歓声を一身に受け、二塁ベース上で記念のボードを受け取るといつものポーカーフェイスが少し崩れた。
試合後は「こうしてみんなが喜んでくれて、すごくうれしい気持ちです。そういう意味ではマリンで達成できてよかった。なかなかうまくいかないことの方が多いけど、サポートしてくださる方に恩返しというか、喜んでいただけるように、まだまだこれから結果を出して頑張らないといけないと思っています」とスタッフへの感謝の気持ちを伝えた。中村奨吾らしい言葉だった。
お立ち台に上がりヒーローインタビューを受ける中村奨吾の姿を見ようと、一塁側ベンチ付近には多数のスタッフの姿があった。みんな自分事のようにうれしそうな笑顔でヒーローの言葉を聞き入っていた。みんなから愛される選手会長に両手を掲げ、心から祝福の拍手を送っていた。素敵な光景が広がっていた。
(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)
(千葉日報)
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≪7/2≫
入団時から“打てる捕手”を目標に掲げてきたロッテ・佐藤都志也は現在リーグ4位の打率.289をマークする。
2月の石垣島春季キャンプから村田修一打撃コーチと一緒に“前に突っ込まない意識づけ”、“イメージの仕方”を継続して取り組む。4月終了時点で打率.385だったが、5月は一転して打率.224と下がった。
それでも、6月は12日のDeNA戦から16日の中日戦にかけて5試合連続安打、6月22日のソフトバンク戦から25日の楽天戦にかけて3試合連続複数安打、25日の楽天戦では1試合4安打を放つなど、月間打率.289と復調した。
6月2日に取材した時には「自分の頭でやりたいことと体の一致が今できていない状態」と話していたが、現在はどういう状態なのだろうかーー。
「今はあってるんじゃないですかね、ちょっとずつ。体の状態とかがあったので、やりたいことはうまくできているんじゃないかなと思います。ただ、ズレはあるんですけど、一時よりはいいんじゃないですかね」。
状態を上げるために意識していることについて佐藤は「キレを落ちていると思ったので、疲れているから動かないとかじゃなくて、ちょっとずつキレが出るようにランニングしたり、疲れを抜く方法、ウエイトもそうですけど、やることをやってダメだったら変えればいいやという感じではいましたね。交流戦終わったちょっとした時間も含めて、もう1回原点に戻って良くはなっているのかなと思います」。
長いペナントレース、疲れが出てくる中で、打率3割近くを残し続ける難しさは感じたりはするのだろうかーー。
「何百打席立つので、今日打てなかったとかどうしようとかじゃなくて、僕が今思っているのは10打席、20打席、30打席の中で何本打とうとなると、前回20打席でヒットが4本で打率2割だったけど、次の20打席で頑張って5、6本打てれば、前の打席をかえせる。変に打てない、打てないじゃなくて、幅広い(考えの)中で打っていければ、もっと楽というか、ここで打てればなんとかなるとなるので、そこはずっと意識しています」。
これまでは調子が落ちたりすると、自分から取り組んできたことを変更することがあった。今季は春季キャンプから取り組んでいることを継続している。「ここまでやってきたことが自分の中であっていると思って信じてやってこれているので、波がないというのも多少、不調になってもある程度盛り返せるのかなというのはありますね」。
今季の佐藤の打撃を見ていると、ポップフライのアウトが減り、詰まりながらもレフト前、ライト前に落とす安打が増えている。それは春季キャンプから取り組んできた“前に突っ込まない意識づけ”の成果なのだろうかーー。
「前に突っ込まなかったり、開かなかったり、それが詰まっても開いたらもっと詰まってバットが折れたりするんですけど、詰まりながらもある程度イメージで。いい方向じゃないですかね、いい状態だと思います」。
“打てる捕手”として開幕から攻守にチームを引っ張る佐藤都志也。「チャンスで打点、ランナーがいないときは自分が塁に出た時には得点というところをできればと思っています」。今月も佐藤のバットに期待だ。
取材・文=岩下雄太
状態を上げるために意識していることについて佐藤は「キレを落ちていると思ったので、疲れているから動かないとかじゃなくて、ちょっとずつキレが出るようにランニングしたり、疲れを抜く方法、ウエイトもそうですけど、やることをやってダメだったら変えればいいやという感じではいましたね。交流戦終わったちょっとした時間も含めて、もう1回原点に戻って良くはなっているのかなと思います」。
長いペナントレース、疲れが出てくる中で、打率3割近くを残し続ける難しさは感じたりはするのだろうかーー。
「何百打席立つので、今日打てなかったとかどうしようとかじゃなくて、僕が今思っているのは10打席、20打席、30打席の中で何本打とうとなると、前回20打席でヒットが4本で打率2割だったけど、次の20打席で頑張って5、6本打てれば、前の打席をかえせる。変に打てない、打てないじゃなくて、幅広い(考えの)中で打っていければ、もっと楽というか、ここで打てればなんとかなるとなるので、そこはずっと意識しています」。
これまでは調子が落ちたりすると、自分から取り組んできたことを変更することがあった。今季は春季キャンプから取り組んでいることを継続している。「ここまでやってきたことが自分の中であっていると思って信じてやってこれているので、波がないというのも多少、不調になってもある程度盛り返せるのかなというのはありますね」。
今季の佐藤の打撃を見ていると、ポップフライのアウトが減り、詰まりながらもレフト前、ライト前に落とす安打が増えている。それは春季キャンプから取り組んできた“前に突っ込まない意識づけ”の成果なのだろうかーー。
「前に突っ込まなかったり、開かなかったり、それが詰まっても開いたらもっと詰まってバットが折れたりするんですけど、詰まりながらもある程度イメージで。いい方向じゃないですかね、いい状態だと思います」。
“打てる捕手”として開幕から攻守にチームを引っ張る佐藤都志也。「チャンスで打点、ランナーがいないときは自分が塁に出た時には得点というところをできればと思っています」。今月も佐藤のバットに期待だ。
取材・文=岩下雄太
(ベースボールキング)
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≪7/3≫
ロッテの育成2年目・吉川悠斗は、開幕から先発・リリーフの両方を経験し、ここまで8試合・16回1/3を投げ、防御率3.31の成績を残す。
吉川はここまで4月21日のヤクルト二軍戦、4月29日のオイシックス戦、5月30日の楽天二軍戦の3試合に先発している。「最初の1回、2回は中継ぎみたいだったんですけど、3回目楽天で投げた時は別メニューでという感じでした」と振り返る。
「どういうメニューで調整して、どういうふうにトレーニングして疲れとってというのがまだ確立できていない。今後も先発と中継ぎでやると思うんですけど、中継ぎでも先発でもどっちでも同じようなルーティンができたらなと思いますね」と、自身が合った調整法を模索しているようだ。
ストレートに関しては「(上半身と下半身の)連動に関してはまあまあ良くなってきているのかなと思うんですけど」としながらも、「楽天戦で4回投げてその前のオイシックス戦では5回を投げてやっていると最後の方は腕だけというか、体の方に力があんまり入らなくなるというか、疲れてきてしまう。中継ぎだったら大丈夫なんですけど、先発で長いイニングを投げるとなると体力的には微妙かなと思います」と体力面の課題を口にした。
腕だけで投げてしまう原因について吉川は具体的に「疲れてくると足が動かなくなってしまう。できるだけ体というか下半身、上半身を大きく使って最初の方は投げられるんですけど、疲れてくると下半身が動かなくなってきて腕だけになっちゃう感じですね」と説明した。
長いイニングでもしっかり上半身と下半身を連動して投げるために「できるだけ体力をつける感じでトレーニングは続けていますね」とのことだ。
変化球に関しては、「現状はチェンジアップ、スライダーの2つしか投げていないので、真っ直ぐだけとなると、打たせるのはなかなか厳しい。空振りをとっていくピッチングが理想かなと思っています。そのためには真っ直ぐだけだとどうしてもタイミングがあったり、打ち損じでゴロになったとしても空振りが取れているわけではないので、2つとも使えたらいいんですけど、ひとまずスライダーか、チェンジアップか。どちらか1つしっかり操れるように、組み合わせられるようにどっちでも空振りを取れるようにと思ってやっていますね」と語った。
今後に向けては「上で使いたくなるようなピッチングというか、結果もそうなんですけど、軌道、球筋、結果、内容であったり、支配下上がって一軍がひとまずの目標になっている。上で使いたくなるピッチングじゃないと支配下に上がれないと思いますし、そういうところを意識してやっていけたらなと思います」と意気込んだ。
支配下選手になるため、まずは自身の課題をひとつひとつ潰して、与えられたファームでの登板機会で結果を残していきたい。
取材・文=岩下雄太
長いイニングでもしっかり上半身と下半身を連動して投げるために「できるだけ体力をつける感じでトレーニングは続けていますね」とのことだ。
変化球に関しては、「現状はチェンジアップ、スライダーの2つしか投げていないので、真っ直ぐだけとなると、打たせるのはなかなか厳しい。空振りをとっていくピッチングが理想かなと思っています。そのためには真っ直ぐだけだとどうしてもタイミングがあったり、打ち損じでゴロになったとしても空振りが取れているわけではないので、2つとも使えたらいいんですけど、ひとまずスライダーか、チェンジアップか。どちらか1つしっかり操れるように、組み合わせられるようにどっちでも空振りを取れるようにと思ってやっていますね」と語った。
今後に向けては「上で使いたくなるようなピッチングというか、結果もそうなんですけど、軌道、球筋、結果、内容であったり、支配下上がって一軍がひとまずの目標になっている。上で使いたくなるピッチングじゃないと支配下に上がれないと思いますし、そういうところを意識してやっていけたらなと思います」と意気込んだ。
支配下選手になるため、まずは自身の課題をひとつひとつ潰して、与えられたファームでの登板機会で結果を残していきたい。
取材・文=岩下雄太
(ベースボールキング)
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