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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【5/10~5/11】

2023年05月12日 00時56分35秒 | マリーンズ2023
≪5/10≫


 ロッテの小島和哉は20年に先発ローテーションに定着し、21年と22年は2年連続で規定投球回に到達。21年はチームトップの2ケタ10勝を挙げ、昨季は3勝11敗と大きく負け越したが、防御率は21年の3.76から3.14に良化した。今季は開幕投手を務め、ここまで5試合・31回2/3を投げ、2勝1敗、防御率1.71と、頼れる先発ローテーション投手だ。

 「自分の中でもう少しガッと入っていけるような感じで入っていけた。作りは早かったかなと思います」。

 開幕直後不安定だった20年、21年を反省し、22年は自主トレ期間も含めて早めに調整したが、今季も継続し開幕から安定した成績につなげている。

 これまでは2月の練習試合から登板し、この時期に武器であるカットボールの投球割合を減らしたり、新球を試したりと意図を持って色々と試すことが多かったが、今季は初実戦が3月2日のオリックスとの練習試合だった。調整面などで難しさはなかったのだろうかーー。 

 「特にはなかったですね。もともと僕自身、試合でバッターと対戦してどうだっていうところ。ブルペンで投げて課題は実際に分からなくて、ビタビタにいけば良いんですけど、ブルペンはいいコース、多少甘く入ったら“あ〜違った”となりますが、試合ではそれがいい時もあるので、ただ相手の打てるコースに投げないことの方がメイン。できるだけ試合で反省を出してという感じですね」。

 開幕してからの投球を見ると、1巡目はストレート中心であったり、追い込んでから投げることの多かったカットボール、チェンジアップを早いカウントで投げたりと、昨季までとは少し違った投球をしているようにも見える。

 「去年自体が真っ直ぐの次にカットボールの割合が多くて、スライダー、チェンジアップは3つ目、4つ目でした。今年は割合を見ても、いろんな球種を均等に使えている。真っ直ぐが多いですけど、スライダー、カット、チェンジが同じぐらいの割合で23%くらいで投げられている。そこは偏りがないのでいいかなと思います」。

 今季の小島は昨季途中から左打者にもチェンジアップを投げたり、今季から右打者のアウトコースにシュートで打たせて取るなど、投球の幅を広げている。特に4月18日の日本ハム戦、先頭の松本剛を3ボール1ストライクからの5球目に外角のシュートで内野ゴロに打ち取ったのは良かった。

 右打者のシュートに関しては「うまくいけば、真っ直ぐを狙ってきている時に少しズラして、1球でアウトが取れる」と効果的な球になっている。その一方で、「間違いが起きやすい球でもあるので、甘く入った時とか、その辺は気をつけながら投げています」と語った。

 右打者に抜群の威力を発揮していたチェンジアップも、昨季途中から左打者にも投げており、今季も4月18日の日本ハム戦で3回に清宮幸太郎をチェンジアップで空振り三振に仕留めた。 

 「一応、データをしっかり見てこのバッターはチェンジアップを使えるとか、球種ごとの長打率の数字があって、できるだけ僕はその少ない数字、長打の出にくい球種を今は使って投球を組み立てているので、あんまり失点が少ないかなと思います」。データを見ながら、その打者がチェンジアップが有効かどうかを確認している。

 18時から行われる西武戦(ベルーナドーム)に先発する。「去年よりも(勝ち星が現状で)ついていることに越したことはないとは思いますけど、あとは四球だけしっかり改善していけたらなと思います」。チームを勝利に導くため、腕を振る。

取材・文=岩下雄太 

(ベースボールキング)

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≪5/11≫


ロッテ池田来翔内野手(23)が9日に放ったプロ初本塁打には続きがあった。
西武-ロッテ戦(ベルーナドーム)の7回、池田の放物線は、西武ファンが応援するレフトスタンドに飛び込んだ。前から3列目と4列目に座っていた東京・あきる野市在住の西武ファン一家、石川家6人の横に。悔しい気持ちとは裏腹に、思わず体が動き、飛び付いたのは野球部に所属する中学2年生の石川啓太郎くん(13)だった。

だが、わずかに届かず。ホームランボールは隣の集団との間に。空席だった3列目座席の背もたれにボールが当たり、地面に落ちた。走った。だが、そのボールを一瞬早く拾い上げたのは、同じく西武ファンの中年男性だった。お互い、目があった。男性は迷いなく、野球少年にホームランボールを差し出した。お互いが笑顔になった。お礼を伝えた啓太郎くんは、ボールを手に家族のもとへ。家族でボールを持って記念撮影した。啓太郎くんはすぐに男性のもとに駆け戻った。「拾った方にも撮影してほしかった。優先権はおじさんにあるし、悪いなと思って」。喜びを共有した。

さらに事態は変わった。球団関係者が訪れ、「池田選手のプロ初本塁打なので、ご返却いただけないでしょうか…」。自身にとっては初のホームランボールだったが、プロ野球選手の記念の日に携われたことだけでも喜びを感じ、誰に言われるでもなく、快く手渡した。

その直後の7回裏、西武の応援が始まった。逆転を信じて。またサプライズが起きた。次は外崎修汰内野手(30)からのプレゼントだった。またもホームランが啓太郎くんに向かってきた。再び、必死にグラブをはめた右手を伸ばした。「パンッ」。乾いた音、そして少しだけ手の痛み。本人も驚きのダイレクトキャッチ。両親、4人のきょうだいで抱き合って喜んだ。

これだけではない。そのイニングが終わると、再び球団関係者が啓太郎くんのもとに。その手には白いバッティンググローブ。半信半疑のまま「池田選手からのお礼の品です」と手渡された。最初はなんのことか、理解出来なかった。見ると、そこには池田のサインが両手に入っていた。青い色も入って、どことなくライオンズカラー。茶色の汚れは、まさに先ほどまで使用していた証しだった。

喜びと興奮の中、ふと我に返った。「あのおじさんのおかげだ」。左投げ左打ちの啓太郎くんは、右手用をギュッと握り締めたまま、男性のもとへ再び歩みを進めた。自分の判断で。「おじさん、これもらってください」。左手用を差し出した。また、喜びを分かちあうことが出来た。

年に数回、西武の応援に、家族みんなでベルーナドームに試合観戦に行くことが楽しみだった。池田のホームランボールから始まったサプライズデー。バッティンググローブのみならず、外崎のホームランボール。キャッチしたグラブはファンクラブイベントで寄贈された源田のサイン入りグラブ。どれもが「一生の宝物です」と目を輝かせる。

「僕は西武ファンですけれど、プロ野球が大好きです。敵も味方も関係なく、これからは池田選手も応援していきます」。池田の好意に感謝した。「僕の目標は…」。少しだけ考えた。「僕も初ホームランを打ちたいです。このバッテ(バッティンググローブ)をつけて」。【鎌田直秀】

▼ロッテ池田(石川家の喜ぶ様子を知り)「おかげさまでホームランボールは今、自分の実家にあります。こんなに喜んでいただけるなんて、本当にうれしいですね。僕ももっと頑張ります」

▼石川啓太郎くんの父勝さんから池田へのメッセージ 初ホームランおめでとうございます。記念すべき日にこのような形で携われたこと、うれしく思っております。池田選手が実際に使用されたサイン入りバッティンググローブを手にした時、こんなに素晴らしい物をいただけるとは思っていなかったので、啓太郎は『一生の宝物にする!』と言って大変興奮して喜んでおりました。ますます部活の野球を頑張るそうで池田選手のお気遣いに感謝いたします。うちは西武ファンではありますが、池田選手の活躍を楽しみにこっそり応援したいと思います。子供に夢と希望をありがとうございました。

(日刊)

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