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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【5/28】

2024年05月29日 02時37分23秒 | マリーンズ2024
≪5/28≫


 久しぶりの場所だった。高部瑛斗外野手が5月24日のホークス戦でお立ち台に上がった。本拠地ZOZOマリンスタジアムでのヒーローインタビューは2022年9月12日ファイターズ戦以来。遠い記憶の向こう。忘れかけていた場所だった。

 「ちょっと不思議な感じがしました」。ヒーローを終えてロッカーに戻ってきた高部はポツリとつぶやいた。お立ち台の上で脳裏に浮かんだのはここまで支えてくれた人たちの顔だった。

 「ボクがけがで苦しんでいるときに支えてくれた家族やスタッフにいいところを見せたいという一心でやってる。そういう人たちに喜んでもらいたい」と高部。一昨年は44盗塁で盗塁王を獲得。ゴールデングラブ賞を受賞するなど華やかなシーズンを過ごしたが昨年は開幕前に右肩を痛め、1軍未出場で1年を終えた。3月に右肩を肉離れ。4月にも右肩を痛めるとなかなか状態が上向くことなく復帰と離脱を繰り返した1年だった。8月に胸郭出口症候群と診断されると9月1日に群馬県館林市の病院にて第一肋骨切除術を行い、新たな1年で再起をかけた。

 リハビリの日々を高部は「果てしなく長く感じた。何回、もういいやと諦めそうになったか。兆しが見えたと思ったら、悪くなる。また兆しが見えたと思ったら悪くなる。その繰り返しでした」と話す。暗いトンネルの中を歩くような毎日を耐え、抜け出すことができたのは支えてくれた存在がいたから。「トレーナーの皆さまが本当に支えてくださった。毎日、病院についてきてくれましたし、なにかいい方法はないかといろいろと調べたり模索してくれた。家族もいつも励ましてくれた。そんな人たちがいるのに自分が諦めてはいけない。そういう思いでした」と振り返る。

 1軍昇格が決まった時、2軍のみんなが喜んでくれた。サブロー2軍監督からは「もう、帰ってくるなよ」と送り出された。リハビリに付き合ってくれたトレーナー陣も自分のことのようにうれしそうにしてくれた。「周りのみなさんの笑顔が忘れられない。自分が活躍することでもっと喜んでもらいたいと思った」と誓った。

 今、背番号「38」が躍動している。5月22日のライオンズ戦(ベルーナドーム)では3安打猛打賞の固め打ち。守っても自慢の脚力を存分に生かし、中堅手として幾度となくヒット性の当たりをアウトにした。

 苦しい日々に、支えてくれた人たちがいた。だから何度も心が折れそうになりながらも一歩ずつ前に進んだ。時には後退した時もあった。しかし、諦めなかった。すると光が差し、長いトンネルの出口が見えた。素晴らしい光景が広がっていた。高部は野球ができる喜びを知っている。苦しい日々を乗り越えて、支えてくれた人、応援してくれる人の気持ちと一緒にグラウンドを舞っている。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

(千葉日報)

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28日から『日本生命セ・パ交流戦2024』が開幕する。

 ロッテの選手もセ・リーグの球団から加入した選手が多く、澤村拓一、C.C.メルセデス、グレゴリー・ポランコ、石川慎吾が過去に巨人でプレーしており、国吉佑樹、ネフタリ・ソトはDeNA、二保旭が阪神に所属していた経験がある。

 坂本光士郎は、交流戦最初のカードとなるヤクルトに22年途中まで在籍。坂本は18年ドラフト5位でヤクルトに入団し、同期入団の清水昇とは今年の自主トレを一緒に行い、「今も連絡はちょこちょこ取っていますね」という関係性だ。

 22年7月27日に山本大貴とのトレードでロッテに加入してから、一軍でのヤクルトとの公式戦ではZOZOマリンスタジアムで行われた23年6月6日に登板している。「(山田)哲人さんとかに投げられたので、そこは前まで同じ選手と戦えたのは嬉しかったし、楽しかったです」と、3-4の7回一死一塁の場面で登板し、長岡秀樹を2ボール2ストライクから5球目の132キロスライダーで空振り三振、続く山田哲人を1ボール2ストライクから4球目の147キロストレートで見逃し三振に奪った。 

 ヤクルト戦は4月19日と21日の二軍戦で登板しており、神宮球場でも昨年3月15日のオープン戦で登板している。登板となれば、久しぶりの神宮球場でのマウンドとなるが、「去年も(オープン戦で神宮球場で)投げていますし、今のところは全然どこの球場も関係なくいつものピッチングができるかなと思います」と、平常心で投げられそうだ。

 神宮球場での思い出について訊くと、坂本は「3年目初勝利したのが神宮だったので、それがいちばんの思い出かなと思います」と、1回を無失点に抑え、プロ初勝利をマークした21年4月24日の中日戦を挙げた。

 去年は長岡、山田と対戦したが、今季は「左なので村上には投げてみたいかなと思います」と、22年に令和で初めて三冠王に輝き、史上最年少で通算200号本塁打を達成した村上宗隆との対戦を心待ちにしている。

 公式戦となれば、ヤクルト時代の22年7月23日の広島戦以来の神宮球場でのマウンドとなる。「ちゃんとロッテでしっかり投げている姿を見せたいと思います」。マリーンズに移籍2年目となった昨季、シーズン自己最多の51試合、16ホールド、防御率3.21の成績を残したが、プロのスタートを切ったヤクルトでもリーグ優勝した21年に36試合に登板しており、スワローズファンも、マリーンズのユニホームを着て躍動する坂本の姿を楽しみにしているのではないだろうかーー。ヤクルトの本拠地・神宮球場で、スワローズを応援するファンの前で成長した姿、進化した姿を見せたいところだ。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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28日にセ・パ交流戦が始まる。2020年以来4年ぶりの8連勝と勢いに乗るロッテは、ヤクルト戦(神宮)からのスタート。キーマンとなるのが今季加入したネフタリ・ソト内野手(35)だ。昨季まで6年間DeNAでプレーし〝セ界〟を知るスラッガーは、新天地でも4番打者として活躍中。このほど本紙のインタビューに応じ、好調の秘訣や新ポーズなど、ソトの〝ウチ〟側に迫った。(取材構成・森祥太郎)

――6年間プレーしたDeNAから今季、ロッテに加入。26日時点で打率・265、5本塁打、24打点。得点圏では打率・293と結果を残している

「ここまで調子はいいですけど、もっと良くなるところはある。これまでパ・リーグは交流戦で、どのチームもやってきましたが、それでも初めての投手が多い。難しいことですが、少しずつアジャストしようと心掛けています。日本は長いので投手の特徴はある程度わかる。経験をもとにやっていきたいです」

――アジャストするために工夫していることは

「パ・リーグの投手はセ・リーグに比べると全体的にスピードが少し速い。速い球に対応するために、早く準備することを心掛けてやっています」

――好調を支えるルーティンは

「日課として、球場に来たら必ずウエートルームに行って、体を起こすようなトレーニングをしています。準備運動のような感じ。全身を動かすために、どの部位も1種目ずつやっています。1時間くらい、やっていますかね」

――球場入りの際にヘッドホンをつけている姿もよく見る

「毎回、音楽を聴いているわけではなくて、打撃の参考にもなるのでメジャーリーグの試合を見ることもあります。音楽を聴いているときはキリスト教の歌とか、ちょっとリラックスできるものを流しています」

――テンションを上げるのではなく、落ち着かせる音楽を聴くのか

「自分の性格は落ち着いているタイプだと思っていて、落ち着いているときほどうまくいく。あまりテンションを上げるのではなくて、平常心になれるようにしています」

――選手紹介や安打を放つと「ゲッツ」のポーズをしている

「ラミちゃん(アレックス・ラミレス)がやっていたものです。ラミちゃんと呼ばせてもらっているのですが、日本で活躍できたのは面倒を見てくれたラミちゃんのおかげで、その恩返しでやっています。ラミちゃんが好きですし、日本ではレジェンドのような選手。尊敬の意味も込めています」

――ソト選手は来日1年目の2018年から20年まで、ラミレス監督が率いるDeNAでプレー。ラミレス氏にどんなことを習った

「ラミちゃんのデータ野球はすごいです。あとは、アメリカと日本の投手のタイミングの違いを毎回、打席のたびに注意されていました。タイミングが大事だと教えてもらいました」

――「ゲッツ」を持ちネタとするお笑い芸人のダンディ坂野は指1本でポーズを披露。ソト選手はラミレス氏がやっていたように、指2本でポーズを取る。これは〝ラミちゃんポーズ〟でいい?

「そうですね! ラミちゃんのポーズなので、その名前がいいと思います」

――28日に交流戦が始まる。古巣のDeNAとも対戦する

「今年はけがもあってまだ(元同僚には)誰にも会えていないので楽しみです。試合に関してはお互いにいいチームなので、いい試合ができると思います」

――今後の目標

「優勝することです。今のチームは打撃陣、投手陣といいバランスがある。しっかりとかみ合ってくればすごいチームができるので、頑張っていきたいです」

■取材後記

ソトは相手の懐に入り込む能力に長けていると感じた。チームメートからは「ソト先生」と呼ばれるときがある。チーム最年長38歳の荻野や岡が打撃の教えを請うたり、左投手の小島が打者心理を聞きに来たりするからだ。加入して半年ほどで早くも信頼関係を築いている。〝ラミちゃんポーズ〟もすぐに浸透した。本塁打を放った際にロッカールームで隣の大下と一緒に始めたところ、今では他の選手が安打などで出塁すると塁上でやっているほど、お決まりのポーズになった。今回の取材終わりに写真撮影用のサインをお願いした際、私の不手際で色紙の隅が少し折れてしまい「ナニ、ヤッテンネン」と関西弁で笑いながらツッコミを受けた。来日7年目。日本に順応している助っ人の愛され術を体感した。(祥)

(サンスポ)


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