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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【5/12】

2023年05月12日 23時57分09秒 | マリーンズ2023
≪5/12≫


「ミスターロッテ」と呼ばれた通算2057安打の内野手、有藤通世がつけた背番号8。ロッテの象徴ともいえる栄光の背番号を2017年から継承するのが主将の中村奨吾内野手(30)だ。

奈良・天理高、早大を経てドラフト1位で入団して9年目。今季は全32試合に先発出場し、打率・190と苦戦を強いられている。開幕から多くの選手を入れ替えながら打線を組んできた吉井理人監督(58)は、中村奨だけはスターティングメンバーから外さなかった。

「キャプテンですし、ロッテは(中村)奨吾のチームだと思っているので」
主将はもがき苦しみながらも、チームの顔としての役割を全うしてきた。守備では何度もファインプレーでチームを救った。ピンチになれば、真っ先に投手に駆け寄って仲間を鼓舞する姿があった。

「状態が上がらない中でもやるべきことは変わらない。進塁打だったり、バントだったり、守備もそうですけど、できることはあるので。それを一つずつやっていくしかない」

主砲として期待され、4番に座りながらもなかなか一発が出ずに苦しむ山口航輝外野手(22)には、自らの弱みを見せて寄り添った。「俺も苦しいけど、冷静になることも必要だと思う」。そう声をかけた試合(4月25日)で山口に本塁打が飛び出した。精神的支柱としてチームを支えながら、黙々と練習に打ち込んだ。 

「できることをやっていけば、少しずついい方に行くかなというふうに思うので」。自らにいい聞かせ、何度も自身の打撃の映像を見返しながら試行錯誤を続けた。4月は・141だった月間打率は、5月に入って・313と上向き。9日の西武戦では2号2ランを含む4安打4打点を記録した。それでも、おごることなく、「一歩一歩できることを続けていきたい」と冷静に振り返った。

吉井監督は「オープン戦(序盤)は調子がよかったけど、脚の故障からおかしくなっていたので、たぶん体のどっかが悪かったと思う。でも、彼はそんなことを言う選手じゃないので。ようやく全力プレーできる体になったのかなというふうに見ています」と復調を喜んだ。

昨年4月に取得した国内FA権を行使せず残留。あまり多くは語らないが、「優勝を一度も経験していないし、まだ球団に恩返しができていない」と、2005年以来18年ぶりのリーグ優勝への思いは人一倍強い。現在チームは2位で好位置をキープ。目標を果たし、名実ともに「ミスターロッテ」の継承者となる。(サンケイスポーツ・ロッテ担当) 

(サンスポ)

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 ロッテの西野勇士は先発した11日の西武戦、6回以外は毎回走者を背負う苦しい投球も要所を締め、6回・88球、8安打、7奪三振、1死球、無失点に抑え、リーグトップタイの4勝目を挙げた。

 右肘のトミー・ジョンから本格復帰となった昨季は37登板全てリリーフで、3勝3敗15ホールド、防御率1.73の好成績を残した。「先発のつもりで調整してきているので、今は先発の気持ちでいます」とオフの自主トレから先発で投げる準備をし、競争を勝ち抜き先発ローテーション入りを果たすと、ここまで5試合・29回を投げて、4勝1敗、防御率3.10。先発投手の指標のひとつにあたるクオリティスタート(QS、6回以上3自責点以内)は3試合達成している。

 西野はこれまで何度も先発 → リリーフ、リリーフ → 先発の転向をしてきた。その度に、きっちりとその役割を果たしているのが西野の凄さでもある。13年に先発で9勝を挙げると、14年から抑えに配置転換し3年連続で20セーブ以上をマーク。14年と15年には30セーブ以上を挙げた。17年と18年は成績を落とすも、19年の夏前には「みんな好不調の波があるように、その中で『これだ』っていうのをみんな掴むから1年間一軍に居続けられる。僕の中でもある程度、『こういうのかな』というのが1個あって、それは先発転向する直前から(良い)感覚が続いているのかな」と“新しい感覚”をつかみ始め、先発・リリーフの両方をこなし37試合・70回を投げて2勝3敗5ホールド2セーブ、防御率2.96と完全復活。20年に右肘を手術したが、復帰した22年はリリーフ、そして今季は先発で、先発でもリリーフの時と変わらず安定した投球を見せる。

 西野に先発でもリリーフでも好結果を残せているのは“自分の役割”を全うすることを常に意識しているからなのかとぶつけると、「それはもちろんあるかもしれないですね」と回答。 

 続けて西野は「僕の中での先発の理想像があって、それはとにかくカウント、テンポ、そういうところを、もちろんランナーが出たらテンポというところの話は変わってくるかもしれないですけど、過程というか、試合の作り方はある程度理想がある。それをやっているという感じですかね」と、先発での理想像について明かしてくれた。

 「どんな相手でもそうなんですけど、カウントを自分有利で持っていけるような感じにしないといけないと思っている。後手後手にまわっていれば四球とかもそうですけど、自分が追い込まれていくので、投げる球がどんどんなくなっていくという悪循環みたいになってくる。とにかくストライク先行で」。

 ストライク先行で投球していたこともあり、11日の西武戦は6回までに8安打を許したが、88球という少ない球数だった。現在、美馬学、石川歩といった先発ローテーションの軸として期待された2人が一軍不在の中で、西野が先発でゲームを作り、なおかつチームに勝ちをもたらしているのは非常に大きい。どの役割でもハイレベルにこなす西野は、間違いなく好調の先発陣を支えるひとりになっている。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)


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