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拾い読み★2015-366≪コラム記事≫

2015年12月31日 19時21分54秒 | マリーンズ2011~15
戦力外左腕&エース右腕復活、“5年周期”不発…ロッテの2015年10大ニュース

ゴールデンイヤーにCS進出も日本Sに届かず、ロッテの2015年を振り返る

2005年、2010年に下剋上での日本一を達成したロッテにとって、2015年はその「ゴールデンイヤー」周期の年だった。前半戦はなかなか勢いに乗りきれなかったものの、後半戦になると試合巧者らしいゲーム運びで徐々に浮上。最終盤では西武との激しいデッドヒートの末に3位の座を確保し、終わってみれば73勝69敗1分と勝ち越してシーズンを終えた。

 投打ともに小粒な戦力ながら、若手とベテランが要所で支え合うというまさにロッテらしいチーム力でクライマックス・シリーズ(CS)進出を果たした2015年。Full-Count編集部ではそんなチームで今年印象に残ったプレーや出来事などを厳選。ランキング形式で振り返った。

○10位 DeNA戦力外のチェン活躍

 昨オフに4年間在籍したDeNAを戦力外となり、入団テストを経てロッテに加入した左腕チェン。開幕第2戦の先発に大抜擢されると14試合に登板して5勝(4敗)を挙げ、日本ハムとのCSでも先発の大役を務めた。25歳と年齢面でもまだまだ伸びしろを感じさせており、来季は2桁勝利への期待が高まる。

○9位 ドラ1中村奨吾、1軍定着

 昨年のドラフト1位指名で入団した中村は開幕から1軍に定着。本職は内野手だが、外野手としても17試合に出場するなど、随所で玄人好みの光るプレーを見せた。4月30日の西武戦で放ったプロ初本塁打は先頭打者弾となったが、新人のプロ1号が初回先頭打者本塁打となるのは球団史上初だった。お立ち台に上がった際は「とてもうれしいです。1打席目からどんどん振っていこうという気持ちで打席に入った結果がホームランになった。ライトフライかと思ったんですが、風に乗ってくれました。最高です」と笑顔を見せていた。

福浦が5年ぶり1試合2発&2000試合出場、ドラ1平沢、目指すはヤクルト山田

○8位 若き司令塔、田村龍弘の成長

 長きに渡りロッテの正捕手を務めた里崎が昨季限りで引退し絶対的な正捕手不在で開幕したロッテ。現役時代、名捕手として活躍した伊東監督のもと、高卒3年目の田村が随所に光るプレーを見せたことは朗報となった。打率こそ.170と苦しんだが、盗塁阻止率は両リーグ通じてトップの.429を記録。来季以降のさらなる飛躍がロッテの浮沈を左右することになりそうだ。

○7位 福浦、2010年以来の1試合2本塁打&史上48人目の2000試合出場

 ここ数年は代打の切り札としての役割が増えている福浦だが、開幕直後の4月9日のオリックス戦で先発出場し4年ぶりの本塁打を放つと、さらに5年ぶりとなる1試合2本塁打を記録した。6月15日の交流戦ヤクルト戦では代打で登場し、史上48人目の通算2000試合出場を達成。本拠地・QVCマリンで2001試合目を迎えた際は「今までと変わりなく、1試合ずつしっかりと準備をしてチームの勝利に貢献したいですね」といつも通りの表情を見せた。まだまだその打棒と、一塁手として出場した際の柔らかいグラブ捌きは健在。残り88本となっている通算2000安打まで来季どこまで近づくことができるか、注目される。

○6位 ドラフトで仙台育英・平沢を1位指名

 今季のドラフトで注目選手として前評判が高かった仙台育英・平沢大河。野球ファンにとって大きな驚きと受け止められたロッテの1位指名だが、結果として相思相愛と思われていた楽天との競合の末に入団が決まった。背番号は「13」。今江やクルーズの退団に伴い、アピール次第では開幕から1軍枠に食い込んでくる可能性は大いにあり、本人も「(ヤクルトの)山田哲人選手がトリプルスリーを達成したので、そういう選手を目指したい。技術もそうですが、身体を強くしてキャンプに臨みたい」と意気込んでいる。

○5位 サブローの決勝打でCS進出

 レギュラーシーズン最終盤での西武との激しい3位争いに終止符を打ったのは、21年目のベテラン、サブローによる一振りであった。10月4日の日本ハム戦で逆転の決勝打を放ち、ロッテはCS進出が確定。今季はわずか10安打に終わったサブローだが、大一番での起用にしっかりと応え存在感を示した。

ブレイクの清田、涌井は3度目最多勝

○4位 清田、打棒爆発でブレイク

 入団以来レギュラーの座を確保できず、これまで100試合以上の出場は一度もなかった清田育宏が、今季は23試合連続安打を放つなど大ブレイク。打率はリーグ4位となる.317を記録し、ベストナインとゴールデングラブ賞も同時受賞。シュアな打撃で来季もロッテ打線を引っ張る存在として大きな期待がかかる。

○3位 今江、クルーズ退団

 2度の日本一に大きく貢献するなど、「ミスター・ロッテ」の称号を継ぐ存在と誰しもが想像していた今江と、ここ2年間内野の要として数々の華麗なプレーを見せたクルーズが、オフにそれぞれ退団。攻守両面において中心であった2人の退団により、来季の内野陣はキャプテン・鈴木を中心に若手が積極起用される方向性が予想される。

○2位 涌井復活、最終戦10回完投で最多勝

 西武からフリーエージェント(FA)で移籍した昨季は8勝(12敗)に終わった涌井秀章。しかし今季は、文字通りエースの名に相応しい力投をみせ、シーズンを通じてロッテ投手陣を牽引した。最終戦では延長10回137球の熱投で15勝目(9敗)。29歳右腕は6年ぶり自身3度目の最多勝を獲得した。日本ハムとのクライマックス・シリーズ(CS)でも、鬼気迫る投球をみせるなど、飄々としたこれまでのイメージを払拭する活躍は、来季への期待感じさせるものであった。

○1位 ゴールデンイヤーでの優勝ならず

 2005年、2010年と下剋上で日本一に輝いたロッテ。今季終盤は西武との熾烈なCS争いを制してCSに進出すると、ファーストステージでは日本ハムも撃破。5年周期の「ゴールデンイヤー」再現への期待は高まったが、パ・リーグ覇者ソフトバンクの壁は予想以上に高く、ファイナルステージは3連敗で終戦となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count






【球界ここだけの話(406)】
超一流アスリートの努力!『夢』で終わらない人たち


 日本時間で大みそかを迎えた。津軽海峡は冬景色なのか。個人的に大ファンの国民的歌手、石川さゆりさんをこの日は特に意識する。

 だから、なんだ…という2015年の千秋楽。振り返れば取材現場で、さまざまな場面に遭遇した。感動し、鬼の目にも涙…はしばしばだったが、まさか小学生に泣かされるとは“夢”にも思わなかった。

 12月11日、埼玉県内の小学校で、京大卒のロッテ・田中英祐投手(23)が「夢先生」として1日教師を務めた。これは日本サッカー協会(JFA)が子供たちの夢を育む「こころのプロジェクト」の一環で、今オフから日本プロ野球選手会が協力。現役選手の先生第1弾として、同球団からは同投手が指名された。

 そこでの出来事。同投手が教壇に立ち、小学5年の1クラスを対象に自身の経験談を語り、逆に児童へは自身の夢を披露させた。それぞれの児童がすばらしい所信表明。同投手も「みんな、偉いなぁ…ビックリするわ」と驚いたが、中でも記者が感銘したのは1人の女児だった。

 ご実家はレストランらしく、彼女の夢も料理人。「いつかは、お父さんが作るよりもおいしいハンバーグを作りたい。そのためには、お父さんに教わりたい」と-。

 これは効いた。力石徹のアッパーより、山中慎介の左よりも強烈だった(分かるヒトには分かる)。まさに秒殺でウルウル状態となった。

 2015年、ラグビー・ワールドカップで大ブレークした日本代表。主将を務めたリーチ・マイケル(27)は、自身の講演先で「夢を持つことは大事。それをあるとき『目標』に置き換えることは、もっと大事なことだ」と力説した。

 同感だ。そして記者にいわせれば、小学5年生、年齢で10歳か11歳の彼女は、すでにこの域に達していた。

 30年におよぶ記者生活。前にも同コラムに記したが、天文学的な記録を残した選手、記憶に残る活躍で“レジェンド”と呼ばれた選手ほど「夢」は語らない。異口同音ではあるが、皆が「明確な目標」という。

 努力なくして前進なし。そして、夢は見るものではなく“かなえるもの”。これを超一流アスリートの共通認識として、2016年への『メッセージ』としたい。

(プロ野球遊軍 西村浩一)

(サンスポ)






野球クロスロード
山崎康、有原、安楽、山崎福……。
'14年ドラフト1位選手の○と×。


 ヤクルトの山田哲人とソフトバンクの柳田悠岐がトリプルスリーを達成し、広島の前田健太が沢村賞、日本ハムの大谷翔平が最多勝と最優秀防御率に輝くなど、今年のプロ野球は「活躍すべき選手が活躍した1年」と総括していいのではないだろうか。

 そして、将来のプロ野球界を担うルーキーが輝きを放った年でもあった。とりわけドラフト1位からは、2年連続で両リーグともに新人王が誕生。前評判通りの力を発揮した選手がいれば、来季への更なる飛躍を予感させるスター候補も現れたが、12球団全ての“ドラ1”が結果を残したわけではない。

 2014年の1位指名選手たちの「〇」と「×」を独断で区別するとこうなる。


新人王の山崎康と有原、8月の月間MVP高橋は「○」。

「○」(6選手)

日本ハム 有原航平(早稲田大/投手)……18試合 8勝6敗 防御率4.79
<寸評>5月に一軍昇格を果たして以降は先発ローテに加わり8勝。新人王に輝いた

ロッテ 中村奨吾(早稲田大/内野手)……111試合 打率.230 5本塁打 21打点
<寸評>内、外野ともにこなすユーティリティプレーヤーとして111試合に出場


西武 高橋光成(前橋育英/投手)……8試合 5勝2敗 防御率3.07
<寸評>一軍デビューを飾った8月に4勝。史上最年少で月間MVPに選ばれた

巨人 岡本和真(智辯学園/内野手)……17試合 打率.214 1本塁打 4打点
<寸評>9月5日のDeNA戦で、プロ初安打初本塁打を放つなどインパクトを残した

広島 野間峻祥(中部学院大/外野手)……127試合 打率.241 1本塁打 10打点
<寸評>代打、守備固め、代走などサブが目立ったが新人最多の127試合に出場

DeNA 山崎康晃(亜細亜大/投手)……58試合 2勝4敗37S9HP 防御率1.92
<寸評>新人最多セーブ記録を更新するなど大車輪の活躍。新人王に輝いた


「×」にはケガなどで調整が長引いた、あの選手が。

「×」(6選手)

ソフトバンク 松本裕樹(盛岡大付/投手)……登板なし
<寸評>高校時代に故障した右肘が完治せず、1年目はリハビリに費やした

オリックス 山崎福也(明治大/投手)……17試合 3勝6敗 防御率4.53
<寸評>先発として結果を残せず中継ぎ降格など不甲斐ないシーズンに

楽天 安楽智大(済美/投手)……1試合 1勝0敗 防御率0.00
<寸評>二軍での調整期間が長引いたが、10月5日のソフトバンク戦で初登板初勝利

ヤクルト 竹下真吾(ヤマハ/投手)……19試合 3勝1敗 防御率9.16(二軍成績)
<寸評>即戦力と期待された左腕もフォームが馴染まず一軍登板ゼロに終わる

阪神 横山雄哉(新日鉄住金鹿島/投手)……4試合 0勝2敗 防御率6.75
<寸評>初登板の巨人戦(5月21日)で7回1失点の好投も一軍登板はわずか4試合

中日 野村亮介(三菱日立パワーシステムズ横浜/投手) 3試合 0勝0敗 防御率10.13
<寸評>春先の故障などが響き、一軍登板は3試合と首脳陣の期待を裏切った


中畑監督の「心中」采配が、守護神・山崎康を確立。

 ドラフト1位とは、高卒など一部の選手は将来性を見込まれての評価が含まれるが、多くの場合「アマチュア時代のパフォーマンスをそのまま披露してくれれば、プロでも十分に通用する」と、球団のスカウトや編成担当が判断したからこそ得られる称号だ。

 しかし、いざプロの舞台に立てば差は必ず生まれる。故障といった予期せぬ事態に見舞われることもあれば、満足のいくパフォーマンスを出せないことだってあるだろうし、プロの洗礼で精神的に追い込まれてしまう選手だっている。

 今年に関して言えば、チーム方針が「〇」と「×」を隔てたと言えるのかもしれない。

 この選手を起用し続ける――。監督の「心中」にも近い大胆な采配が生んだ最たる事例が、DeNAの山崎康晃だ。

「先発ではまだ使えないけど、ショートイニングならいい球を投げる。どうせなら厳しいところでやってみろ」

 中畑清監督は春季キャンプから山崎の抑えでの起用をほのめかしており、ペナントレース開幕直前のファンミーティングで、本人に向かって守護神を指名したほどだった。

 大ベテランの三浦大輔に「堂々としていますよね。9回に山崎が投げれば勝てる、という雰囲気になっている」と言わしめたドラ1右腕が、前半戦首位ターンの原動力になった。9月に救援失敗が続いたことから中継ぎ転向も囁かれたが、中畑監督は抑えとして起用し続けた。新人最多セーブ記録の樹立、新人王の獲得は、チーム方針がもたらしたわけだ。


有原に新人王を厳命した栗山監督の固い意志。

 パ・リーグ新人王に輝いた日本ハムの有原航平も、栗山英樹監督の固い意志によって結果を残した選手だった。

「新人王を獲れ」。有原が入団して以降、そう鼓舞してきた指揮官だが、大学時代に痛めた右肘の不安が解消されるまで、期待のルーキーに無理はさせなかった。

 5月に満を持して一軍マウンドに送り込んでからの有原は、8勝とチームの温情にパフォーマンスで報いた。ロッテとのCSファーストステージ第2戦では、「流れを変えるためには有原しかいなかった」と中継ぎとしてマウンドに送るなど、栗山監督の有原への信頼は最後まで不変だった。


岡本、野間、中村、高橋に共通する“来季への場数”。

 重要な戦力として期待に応えたのがこのふたりだとすれば、残りの4人は「経験」という付加価値がいい方向に作用したと言える。

「フルスイングしたからといっていいわけではありませんけど、昨日、今日の経験を本人が大きな糧としてくれればね」

 巨人の原辰徳監督は、8月下旬に岡本和真を一軍に上げると、その言葉通り毎試合のように出場機会を与えた。トータルの数字は振るわなかったかもしれないが、チームの高卒ルーキーでは1993年の松井秀喜以来となる本塁打を放ち、大器の片鱗を見せた。

 広島の野間峻祥も着実に経験を積んだひとりだ。緒方孝市監督の“偏愛”とも受け取れる起用には賛否が飛び交ったが、野間本人はシーズン前からこう語っていたものだ。

「監督からは『マイペースでいいから』と言われているんで、積極的に行くことができるというか。そのなかで結果を出していければ」

 数字は物足りないが、127試合と場数を踏めたことは野間にとって大きな財産だ。来季はその経験を活かし、風評を吹き飛ばしてくれるはずだ。

 ロッテの中村奨吾も、野間のようにサブでの出場が中心ながら小技や守備といった持ち味を出すことで居場所をつかみ、今では「ポスト今江」と呼ばれている。西武の高橋光成も田辺徳雄監督の英断によって、早々にブレークすることができた。


故障持ちの有望株と即戦力の「×」の違いとは?

 一方で、「×」だった選手たちの原因はどこにあるのか? ソフトバンクの松本裕樹や楽天の安楽智大については、「故障持ち」だった彼らに無理をさせないといったチームの方針があったことは言うまでもない。

 ただ、即戦力候補となると話は別だ。大学、社会人出身の選手は1年目であってもレギュラークラスの働きが求められるわけだが、結果が伴わない背景のひとつとしてメンタル面があると、ある解説者が言っていた。ちなみに本人もドラフト1位でプロ入りした経験を持つ。

「ドラフト1位で指名されるような選手というのは、だいたい気持ちは強いと思うんですね。でも何試合も結果が出ないと、そういう選手に限って不安になるものなんですよ。1位は新人で誰よりもチャンスを与えてもらえますから、ピッチャーなら『次こそは』と登板日前日でもすごく練習しちゃったり。疲れが抜けないまま投げるからまた打たれる。そういう状況が続いてしまうと、なかなか前向きになれませんよね」


メンタル面で苦しんだ山崎福と野村は2年目に奮起を。

 今年、この提言に該当した選手といえば、オリックスの山崎福也と中日の野村亮介ではないだろうか。

 山崎福は福良淳一監督代行から「ちゃんと腕が振れていない。気持ちで負けている」と度々苦言を投げかけられており、中継ぎ降格という憂き目にあった。野村も春先に故障したことで「焦りが出た」と本人も認めているように、思うようなパフォーマンスを見せることができなかった。

 前出の解説者は、「不安は何年経ってもなくなるものではありませんが、メンタルを磨くことはできます。そのためにも、自分としっかり向き合って野球に取り組むしかない」とも言っていた。彼らにも、明るい未来を手にする権利はあるのだ。今季の教訓を忘れなければ、来季の捲土重来は決して不可能ではない。

 結果を出した選手は、その力で2年目のジンクスを打ち払い、苦汁を舐めた選手はチームの信頼を勝ち取るために今一度奮い立つ。

 プロに入ってしまえば、ドラフトの順位なんて実際は関係ないのかもしれない。それでも彼らは、矜持だけは忘れてはいけないのだ。

(Number)


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