【パCS】岸VS古谷で開幕!連勝中の両腕マッチアップ!
西武・岸孝之投手(28)、ロッテ・古谷拓哉投手(32)が、CS第1S(西武D)の開幕投手を務めることが8日、決定的になった。現在9連勝中の岸に対し、今季先発でブレークした古谷も8連勝中。連勝街道を歩む両腕のマッチアップで幕を開ける。
最大3試合の第1Sで最重要視される第1戦に、西武はエースを送り込む。5月に不振で2軍落ちしたが、6月16日のDeNA戦(西武D)から9連勝中。「短期決戦なので追いかける展開をつくらないようにしたい」とテーマを掲げた。
一方のロッテは古谷を抜てきする。今季初登板の6月26日オリックス戦(京セラD)では、9回2死までノーヒットノーランの快投を披露。7月17日のソフトバンク戦(QVC)から8連勝中と波に乗る左腕は「しっかり準備したい」と力を込めた。
西武とロッテが戦った10年の第1S(西武D)は2試合連続の延長戦となり、ロッテが連勝した。レオのエースか、ロッテの遅咲き左腕か―。負けない男たちが、初戦から火花を散らす。
(報知)
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【西武10-2ロッテ (10月8日 西武D)】
「でなきゃプロ失格」/伊東監督
ロッテは西武戦で今季3度目の2ケタ失点。3連敗で3位が決まり、CSファーストステージの本拠地開催を逃した。伊東勤監督は「これだけ一方的にやられたら、悔しいを取り越して仕返ししなきゃと思うでしょ。でなきゃプロ失格。勝負師としても失格」と一蹴。「全然分かってないから、今度は(バッテリー)ミーティングも俺がやる」と直々の補習も宣言した。
(日刊)
ロッテ3連敗3位 10年日本一再現だ
ロッテは、CS進出を決めているチームとは思えないムードだった。西武戦で今季3度目の2ケタ失点。3連敗で3位が決まり、CSファーストステージの本拠地開催を逃した。伊東勤監督(51)は「これだけ一方的にやられたら、悔しいを取り越して仕返ししなきゃと思うでしょ。でなきゃプロ失格。勝負師としても失格」と一蹴。「全然分かってないから、今度は(バッテリー)ミーティングも俺がやる」と直々の補習も宣言した。
リスクは承知の上だったが、やはり成瀬が苦しかった。左肩痛のため1軍戦は6月28日以来。経験ではブランクを埋められず、3回5安打4失点でKOされた。「ぶざま。使ってくれた監督に(恩を)返さないと」とCS登板を希望したが、それも厳しくなってきた。
内容が良ければ古谷、松永、唐川で計算しているCSの先発候補に入れたかった。だがこの状態では、1週間足らずで劇的な改善は期待できない。指揮官は「白紙に戻す。投げさせるのは逆に酷かもしれない。ベンチには入れるけど…」と苦しい胸の内を吐露した。
12日からの再戦に向けて厳しい言葉を並べる一方で、3年ぶりのAクラスもまた事実。「ありがとう。そしておめでとう。(就任)1年目でAクラスはうれしいこと。前を向いて、次に勝てばいい」。最後はナインへ、感謝の言葉で締めくくった。【鎌田良美】
(日刊)
ロッテ 10点大敗3位 成瀬3回KO「悔しいです」
ロッテは最終戦に大敗し、3位が確定した。左肩痛からの復帰戦となった先発の成瀬が初回に浅村に左越え2ランを被弾するなど3回5安打4失点でKOされた。
球速も131キロ止まりで「パフォーマンスが出せないのにCSを本拠地でやりたいという欲が出てしまった。悔しいです」とがっくり。伊東監督も「あの球では(CSで)投げさせるのも酷だね」と険しい表情で話した。CSのファーストステージは今季3勝9敗と苦手の西武ドームで戦うが、12試合で81失点を喫しており指揮官は「一人一人、僕がミーティングをやる。やり返す気持ちがないとプロとして失格だ」と雪辱を誓った。
(スポ二チ)
【ロッテ】伊東監督、成瀬乱調で無念3位「いつもと同じ」
屈辱だけが刻み込まれた。「10・8」の最終決戦で完膚なきまでにたたきつぶされ、3位でシーズンは終わった。伊東監督は「いつもと同じようなやられ方。序盤にあれだけ失点しては厳しい」と唇をかみしめた。
ぶっつけ本番で大一番に臨んだエースの乱調が、全てだった。左肩痛で6月29日から戦線離脱していた成瀬が復帰後初登板するも3回4失点(自責2)でKO。CS第1Sでの起用について「2、3日で球のキレが戻るとは思えない」と指揮官は中継ぎ待機を決めた。
ライバル対策に、伊東監督自らが乗り出す。CS第1Sは今季3勝9敗と苦戦する西武Dに決まったが、今季12試合で81失点している“鬼門”だ。「対西武打線一人一人のミーティングを僕がやる。分かっているようで分かっていないので徹底してやらせる」。次の戦いまで残り少ない時間できっちりと対策を施す。
(報知)
鬼門でメッタ打ち…ロッテ・伊東監督、3位から下克上誓う!
ロッテが鬼門でまたも完敗を喫し、CSファーストステージの本拠地開催を逃した。
6月28日以来の登板となる成瀬が3回4失点(自責2)と結果を残せず、2番手の西野も2回3失点と流れを止められなかった。登板した4投手が全員失点するメッタ打ちを食らった。
伊東監督は「いつも同じやられ方。これだけ一方的にやられたら、選手たちは悔しさとかは通り越しているでしょ。悔しい気持ちがなければ、プロとして失格だと思う」と声を大にした。
これでCSは、今季3勝9敗の敵地で挑まなければならない。
「CSまでに西武打線一人一人のミーティングを僕がやります。徹底してやる」と同監督。リーグ3位から日本一となった2010年以来チーム2度目の下克上へ、陣頭指揮を執ることを宣言した。(塚沢健太郎)
(サンスポ)
ロッテ・伊東監督「プロとして失格。勝負師としても失格」
ロッテは大敗を喫し3位が確定した。6月28日以来の1軍登板だった成瀬が3回4失点と崩れると、2番手の西野も2回3失点と次々と投手陣がつかまり計10失点。伊東監督は「一方的にやられた。次、しっかりやらないと。プロとしても失格。勝負師としても失格」と厳しい表情で話した。
これでクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージは今季3勝9敗と苦戦する西武ドームで戦うことになった。“鬼門”では投手陣が今季12試合で81失点を喫している。指揮官は「一人一人、僕がミーティングをやる。徹底してやる」とCSでの雪辱を誓った。
西野(2番手で2回3失点)「良くなかった。球がずっと上ずってしまった。(先発時と)違う感覚だった」
ロッテ・斉藤投手コーチ(成瀬に)「球も高かったし、コースも甘かった」
(共同)
ロッテ・成瀬、久々1軍登板も3回4失点「悔しい」
左肩痛から復帰したロッテの成瀬は6月28日以来の1軍登板となったが3回5安打4失点と先発の役割を果たせなかった。一回に浅村に2ランを浴び、二回にも味方の失策のあとにヘルマンの2点適時打を許した。エースは「本当に悔しいとしか表現できないです」とコメントした。
レギュラーシーズン最終戦は西武と2位の座を懸けた大事な一戦だった。「監督の期待に応えることができずに悔しい。試合もつくることができなくて申し訳ない」と話した。
(共同)
【ロッテ】成瀬3回4失点降板「悔しい」
ロッテ成瀬善久投手(27)が、3回4失点で降板した。
左肩痛で2軍調整を続け、6月28日のソフトバンク戦以来の1軍復帰を果たした。1回に浅村に先制2ランを浴びると、2回にもヘルマンに2点適時打を食らった。
「大事な試合を任されたのに、監督の期待に応えることができずに悔しいし、試合を作ることができずに申し訳ないです。久しぶりの登板だったので、何とか初回をすんなり切り抜けて、自分自身、そしてチームに、流れを作りたかったのですが…。本当に悔しいとしか表現できないです」とコメントした。
(日刊)
ロッテ成瀬6月以来の登板も3回4失点
ロッテ先発の成瀬が、3回を投げ5安打4失点で降板した。6月28日以来の登板だったが、初回に浅村に左越え2ランで先制を許すと、二回にも2死からヘルマンに中前へ2点適時打を浴びるなど、苦しい内容。三回は味方の好守などもあり無失点に抑えたが、この回まででマウンドを降りた。
成瀬は不調で6月29日に出場選手登録を抹消され、2軍降格後に左肩の違和感を訴えていた。
「大事な試合を任されたのに、監督の期待に応えることができず、悔しいし、試合をつくることができずに申し訳ないです。久しぶりの登板だったので、なんとか初回をすんなり切り抜けて、自分自身、そしてチームに流れをつくりたかったのですが。本当に悔しいとしか表現できないです」とコメントした。
(デイリー)
益田 最多セーブ確定も6敗に「失敗もたくさんしている」
ロッテの益田が最多セーブを確定させた。オリックスの平野佳が残り2試合でセーブを挙げても、益田の33セーブを上回ることはなくなった。ただタイトル獲得が確定しても、6敗も喫しているために「取れたのはうれしいですけど、失敗もたくさんしている」と控えめだ。
セーブを挙げたのは9月24日が最後。終盤になると登板機会が減りこの日もマウンドに立たなかった。クライマックスシリーズに向け「チームが勝てるように投げたい」と意気込んだ。
(スポ二チ)
【ロッテ】サブロー5号「負けられへん」
ロッテ・サブロー外野手(37)が2回2死走者なしから5号ソロを放った。
1回に浅村の2ランで2点先制を許した直後、本塁打には本塁打とばかりに、初球の速球を、バックスクリーン左まで持って行った。
ベンチに戻ると「打ったのはストレート。負けられへん。それだけや」。短い言葉に力を込めた。
(日刊)
【ロッテ】サブロー2打席連続で打点
ロッテ・サブロー外野手(37)が、2打席連続で打点をマークした。3点を追う4回1死一、三塁。カウント2ボール1ストライクから、左前に適時打を放った。2回の5号ソロに続き、2点目もサブローのバットがたたき出した。「打ったのはスライダーかカーブだと思う。負けられへん。それだけや」とコメントした。
(日刊)
ロッテのサブロー「負けられへん」
ロッテのサブローが反撃の本塁打を放った。
2点を追う二回2死。牧田の初球。高めの直球をバックスクリーンへ。9月27日の楽天戦以来の5号ソロ。シーズン2位がかかる試合での一発に「負けられへん。それだけや」とコメントした。
(デイリー)
【獅子さん目線】
「ぶっとく、骨太なチームに」/渡辺監督
西武がロッテを下して2位となった。渡辺久信監督のコメント。
「まだまだ発展途上で、ひ弱、ひ弱と言ってきましたが、終盤の戦いぶりを見ていて、本当に、本当に、ぶっとく、ぶっとく、骨太なチームになったと思います」
(日刊)
西武下克上2位 崖っぷち4位から8連勝
西武がCSファーストステージの本拠地開催権をかけた「10・8」決戦を2ケタ得点で大勝した。1回に浅村栄斗内野手(22)が先制の27号2ラン。4回には片岡、栗山、浅村の3連続適時打で突き放した。13試合連続で2点差以内での試合だったが、最終戦を2ケタ得点でフィニッシュ。崖っぷちの4位からはい上がった獅子が、猛烈な勢いで12日からのCSファーストステージに臨む。
セレモニーの冒頭だった。大勢のファンが注目する中、西武渡辺久信監督(48)はマイクの前に立ち、選手の活躍をたたえた。言葉に込めた迫力が、壮絶な戦いであったことの証明だった。
渡辺監督 まだまだ発展途上で、ひ弱、ひ弱と言ってきましたが、終盤の戦いぶりを見ていて、本当に、本当に、ぶっとく、ぶっとく、骨太なチームになったと思います。
昨季終盤、優勝争いを繰り広げながら、4年連続のV逸。CSファーストステージもソフトバンクに敗れた。勝負どころで強さを見せるチームに向け、掲げたスローガンは「骨太」だった。「まだチーム自体にひ弱さを感じる。もう少し、骨太のチームを作る」。そんなチームが、1年で変わったことをファンの前で堂々と認めた。
「骨太」の象徴が、4番の浅村だった。5月29日のDeNA戦から、4番に抜てき。前日28日の同戦で攻守に精彩を欠き「カンフル剤」としての起用が始まりだった。昨シーズン序盤は不振から「打てなくて、いろいろ考えて、悩んだ」男が、4番の品格と重みを胸に刻み、「骨太」へ変身。渡辺監督から「110まで行け」と指令を受けたが、1回に先制の27号2ラン、6回にも適時打を放ち、約束通り、リーグトップの110打点に乗せた。
最終戦を8月18日の楽天戦以来となる2ケタ得点で圧勝。勝てば2位が決まる「10・8」決戦だったが、13試合連続で2点差以内の試合を戦ってきたチームは、強く、たくましかった。崖っぷちの4位から猛烈なラストスパートで2位フィニッシュ。今季最多の8連勝で締め、西武ドームでCSファーストステージを迎える。渡辺監督はあいさつの席上、V逸に頭を下げ、力強く締めた。「日本一を目指して頑張りましょう」。骨太最終章は、日本一で完結する。【久保賢吾】
(日刊)
浅村 2位決着弾!若き主砲が成瀬討ち、西武8連勝締め
2位を懸けたロッテとの今季最終戦は、勢いそのままに完勝だった。西武はレギュラーシーズンを8連勝でフィニッシュ。今季のチームスローガン「骨太」を体現する勝負強さだった。
その最大の象徴が4番の浅村だった。初回2死二塁で今季初対戦となった成瀬から先制の27号2ランを放つと、4回は左前適時打で追加点。特に本塁打は内角低めの難しい直球を、体の回転を利かせて左翼ポール際にライナーで運んだ。「もう一本打てと言われても打てない」と自画自賛。昨秋に左膝を手術した中村が不在の中、5月29日のDeNA戦(横浜)から4番に座り、今季リーグトップの110打点を積み上げた。「うれしいことだし、それだけ4番は責任がある。最後の試合で打てて良かった。強引に振るんじゃなく、自分らしいホームランだったと思う」。そう振り返ったプロ5年目、22歳の若き主砲にけん引された打線は14安打10得点と大爆発。CSファーストステージで戦う相手を圧倒した。
チームは9月に入って勝率5割を切り、一時は3位まで5ゲーム差と崖っ縁に立たされた。それでも中村、片岡と故障上がりの主力が決して万全でないながらも「ここ一番」で働き、最後は抑えに回った涌井が10連投するなど総力戦で、CSファーストステージでの本拠地開催権を得た。
試合後のセレモニー。渡辺監督はV逸をファンに謝罪した。しかし、直後には「敗者のままで終わるわけにはいかない。我々はぶっとく骨太のチームになってきた。必ずここ(CS)を勝ち抜いて、日本一を目指して頑張りたい」と高らかに宣言した。目指すは「下克上」での日本一。最後に浅村は言った。「良い時も悪い時も使ってもらったので感謝している。日本シリーズに出て、日本一になって、渡辺監督を胴上げしたい」。12日から再びロッテとの戦いが始まる。
▼西武・牧田(4回2失点)何としても勝ちたかったので初回から飛ばした。意地でも勝ちたかったが、粘れなかった。
▼西武・炭谷(3安打)最近ずっと僅差で勝ってきた。負ける気がしなかった。
≪意外と勝てない!?≫04年以降、パのCSファーストステージで2位チームがファイナルステージに進出したのが4度、3位チームは5度と下位チームの方が勝率が高い。特に10年から昨年まではロッテ、西武、ソフトバンクと3年連続で3位チームがファイナルステージに。なお、セでは07年CS導入後、2位チームが4度勝ち抜け、3位チームの2度を上回っている。
(スポ二チ)
埼玉でCS!西武、最終決戦10点爆勝&今季初8連勝で2位
本拠地でCSだ!! 西武は8日、ロッテ最終戦(西武ドーム)に10-2で快勝し、2位でレギュラーシーズンを終えた。3位に最大5ゲーム差をつけられた崖っぷちからの大逆襲で、今季初となる8連勝でフィニッシュ。渡辺久信監督(48)も認める骨太さを発揮し、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの本拠地主催権を勝ち取った。ホームの声援を背に、12日から再びロッテと激突し、5年ぶりとなる日本一へ走り出す。
快勝で締めた最終戦。144試合を戦い終えた渡辺監督が、ファンの前で絶叫した。
「勝利に対しての執念を見せてくれました。まだまだ発展途上で、ひ弱と言ってきましたが、本当に本当にぶっとくぶっとく骨太のチームになってきたと思います!!」
勝てば2位、負ければ3位の大一番。CS導入後、初の“決戦”にも、西武にプレッシャーはなかった。チームはこの試合まで7連勝、13試合連続で2点差以内の接戦を11勝2敗で乗り切ってきた。だがこの日は競り合いどころか、大量10得点で圧倒した。
口火を切ったのは浅村の一発だ。一回二死二塁。成瀬の131キロの直球を、左翼席に弾丸ライナーで運ぶ先制の27号2ラン。「もう一度打てといわれても打てない本塁打」。チームを勢いに乗せた。この日3安打3打点の活躍で、打点は110の大台に。「110まで行け!」という指揮官からの厳命を達成し、打点王のタイトルをほぼ確実にした。
浅村の成長がチームを骨太にした。守りのミスの直後に空振り三振し、懲罰交代となった翌日の5月29日以降、一度も外れることなく4番に座り続けた。22歳には背負いきれないほどの重圧だった。目にはものもらい、口には口内炎が何度もできた。「4番キャラじゃない」と言い続けながら、歯を食いしばった。
周りを見渡せば、中村、片岡ら主力選手はリハビリ中。4番を返上できる状況ではなかった。「4番に恥じないプレーをしたい」。終盤、「キャラじゃない」は封印された。芽生えた4番の自覚と責任感が、片岡、中村の復帰との相乗効果を生み、チームの大逆襲へとつながった。
「若い4番なので、いろいろ悩むこともあったと思う。そんななかよく4番の重責を果たしてくれた」。指揮官も浅村に目を細めた。9月14日には6・5ゲームあったロッテとの差をひっくり返し、今季9勝3敗と圧倒したホームでのCS主催権を奪取。「これからまだまだ。ゆっくりもしていられない」。2008年、就任1年目以来の日本一へ。下克上への新たないばらの道を、進んでいく。 (高橋かずみ)
★チケット9日から一般販売
本拠地でのCS開催が決まり、9日のみファンクラブ会員限定のチケット先行販売がスタート。10日から一般販売が始まる。この日は平日にも関わらず、3万2258人がつめかけただけに、CS当日も多くのファンが球場にかけつけることが予想される。
(サンスポ)
【西武】ナベQ、8連勝で2位決めた!浅村が初回V弾
CS第1ステージ(S)の本拠地開催をかけた西武とロッテの「10・8」最終決戦は、西武が10―2で圧勝。8連勝でレギュラーシーズンを終え、2位を確定させた。“ナベQチルドレン”の4番・浅村が初回、先制2ランで火をつけ、14安打、10得点と打線が大一番で大爆発した。3位・ロッテは今季3勝9敗と苦しんだ“鬼門”の西武Dから“下克上”を目指す。
骨太な声に、所沢が熱狂した。大勝の余韻が冷めやらぬ、最終決戦後のセレモニー。渡辺監督がファンに向け、叫んだ。
「勝負の世界は勝者と敗者がいるものですが、期待に応えられず、申し訳なく思っています。本当にすいませんでした」
V逸の謝罪に、レオ党から戸惑いの声が上がる。そして、こう続けた。
「我々も敗者のままで終わるつもりはありません。後半の戦いを見て、本当に本当に、ぶっとくぶっとく骨太のチームになってきたと思います」
破竹の8連勝で2位になったチームをたたえると、万雷の拍手が起きた。チームスローガン「骨太」が「10・8」に結実した。
大一番の重圧を振り払ったのは“ナベQチルドレン”の一撃だった。初回2死二塁、浅村が成瀬の6球目、内角直球を捉えた。打球は歓喜の左翼席へと着弾する。先制の27号2ランだ。「もう1回打て、と言われても打てない本塁打が、最後の最後に出た」。4回にもダメ押しの左前適時打。打点を110に伸ばし、初タイトルを確定させた。
屈辱があったからこそ、今がある。浅村が「分岐点でした」と振り返るのは、5月28日のDeNA戦(横浜)だ。「7番・遊撃」でスタメンも攻守に精彩を欠き、早々と懲罰交代させられた。それでもふてくされず、ベンチでは渡辺監督の目前に座り、大声を出し続けた。その骨太な姿が指揮官の心に響いた。翌日から4番に抜てきすると、覚醒。主砲の座を守り切り、打点王へと上り詰めた。「骨太にかなり、なりました」と胸を張った。
戦いは続く。12日からは西武Dで、ロッテとCS第1Sを争う。「あんまりゆっくりしているヒマはない。すぐ始まるし」と渡辺監督。骨太な男たちの骨太なドラマが、いよいよクライマックスを迎える。
◆2位のメリット 最大3試合のCS第1Sを本拠地で開催できるため、収入面でのメリットが大きい。入場料や広告、グッズ売り上げなどで、最低でも2億円弱、3試合開催されれば約3億円の収入が見込まれる。ただ、CSとして開催された07年以降、パの第1Sでは、2位チームの最終S進出が2度に対し、3位チームは4度。過去のデータでは3位チームが優勢だが、今季の西武は本拠地でロッテを9勝3敗と圧倒している。
(報知)
西武、8連勝締め!2位死守でCS本拠地開催決めた
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの本拠地開催を懸けて、2位・西武と3位・ロッテが8日、西武ドームで直接対決。両チームともに今季最終戦となる「10・8決戦」は、西武が14安打10得点を奪って快勝。9月29日のロッテ戦(西武D)から負けなしの8連勝締めで2位を守った。
シーズン終盤、破竹の7連勝で2位に浮上してきた西武が、まさに勢いの違いを見せつけた。初回2死一塁から4番・浅村が左越え27号2ランを放ち先制。1点を返された直後の2回には、2死から炭谷の右越え二塁打などで二、三塁の好機をつかむと、ヘルマンの中前適時打で2点を加え、4―1とリードを広げた。
再び2点差に詰め寄られた4回には、炭谷の中前打と犠打などで2死二塁から片岡、栗山の連続二塁打、浅村の左前打と3連続適時打で3点を奪い取った。6回には2死一、二塁から秋山の左越え適時二塁打で2点。8回にもヘルマンの4号ソロで加点した。
先発・牧田は打線の援護を受けて4回5安打2失点。その後は増田、高橋、岡本篤、山本とつなぎ、5回以降は無失点でしのいだ。
ロッテは先発・成瀬が3回5安打4失点。4回からリリーフした西野も3失点。3番手・レデズマも2失点と、投手陣がことごとく西武打線に打ち込まれた。3連敗で今季を終え、12日から敵地でのCSファーストステージに向けて不安を残した。
(スポ二チ)
14安打10得点で2位死守!炭谷「負ける気しなかった」
CSファーストステージの本拠地開催を懸けたロッテとの最終決戦で14安打10得点を奪っての圧勝。この日、3安打を放った西武・炭谷は、ファンの大歓声の中、お立ち台に上がり「ここ最近、ずっと僅差で勝ってきたんで負ける気はしませんでした」と満面に笑みを浮かべた。シーズン終盤、怒とうの8連勝でソフトバンク、ロッテを抜き去り2位フィニッシュ。12日からのCSへ向け「絶対に勝つ」と力を込めた。
続いて初回の先制2ランを含む3安打3打点の浅村もお立ち台に。「是が非でもチャンスをものにしたいと打席に入った。自然に体が反応した」と、猛打を誘発する先制弾に胸を張った。
(スポ二チ)
西武ルーキー高橋 大一番で初勝利 3番手で1回2/3零封
ルーキー左腕の西武・高橋が大一番でプロ初勝利を挙げた。
5点リードの6回1死一、二塁のピンチで3番手で登板。代打のG・G・佐藤を中飛、鈴木を三飛に仕留めると、7回も3者凡退に抑えた。13試合連続無失点で、特に10月は7戦中6試合に登板。8連勝フィニッシュに大きく貢献した高橋は「負けよりも先に1勝がついてうれしい。大事な場面で使ってもらって幸せです」と語った。
(スポ二チ)
13戦連続0封!西武・高橋、最終戦でプロ初勝利
六回一死一、二塁から3番手で登板したD4位・高橋(西濃運輸)が、1回2/3を無安打無失点。13試合連続無失点と抜群の安定感を見せ、今季最終戦でプロ初勝利をマークした。「実感がわかない。負けより先に勝ちがついてよかった」と充実感たっぷりの様子。渡辺監督は「初勝利? 言葉をかけるの忘れたよ」と苦笑いも、孝行息子の誕生に笑顔を見せた。
(サンスポ)
西武・高橋がプロ初勝利「全然実感がない」
西武は救援陣で欠かせない存在に成長した左腕の高橋がプロ初勝利を挙げた。3番手で無得点に抑え「点差が開いていたので気持ちを楽にいった。全然実感がない」と笑みを浮かべた。
六回1死一、二塁で代打G・G・佐藤と鈴木を打ち取ると、七回も三者凡退でつけいる隙を与えなかった。13試合連続無失点中。この期間中、許した安打はわずか1本と抜群の安定感を誇る。クライマックスシリーズに向けて「何も考えずに炭谷さんのミットをめがけて投げたい」と意気込んだ。
牧田(4回2失点)「何としても勝ちたかったので初回から飛ばした。意地でも勝ちたかったが、粘れなかった」
炭谷(3安打)「良かった。最近ずっと僅差で勝ってきた。負ける気がしなかった」
秋山(六回に2点二塁打)「いい雰囲気の中で一人だけ流れを止めるわけにはいかなかった」
(共同)
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石井らしく引退 セグウェイで場内一周、胴上げは「落とされるかと」
西武・石井らしい笑いに包まれた引退セレモニーだった。「早く場内を回りたかった」と史上初の立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」でのグラウンド一周。3万人を超える大観衆から降り注がれる「一久」コールに右手を上げて応え、左翼席前で深々と頭を下げた。
「(西武に来て)6年間毎日お弁当を作ってもらって、のんびりのほほーんとできたのは妻のおかげ。ファンの皆様の頑張れコールを聞いて、僕みたいなへぼピッチャーが普通のピッチャーにレベルアップできたのを覚えています」
22年間の現役生活に別れを告げるメモリアルピッチでは捕手を務め、長男・幹大(かんた)君(11)のストライク投球をキャッチ。「父親として背中を見せてきたつもり」と胸を張った。マウンド付近で6回胴上げされ「怖かった。重いので落とされるかと思った」と笑わせた。
試合前には1本数万円するシャンパン約100本を首脳陣、選手、スタッフに感謝の気持ちを込めて配布。ブルワーズの青木やタレントの中山秀征ら数十人を球場に招待し「野球は引退してもお肉は引退しません!!」とユーモアあふれる特製弁当でもてなした。
セレモニーでは岸や牧田ら涙ぐむ選手もいたが「最後はありがとうございました、と言わなきゃだから」と涙をこらえた。今後は野球解説者を務めながら、吉本興業に契約社員として入社し、第二の人生を始める。「西武は温かく、思いやりがあって、向上心のある選手ばかり。ファンは夢を託しても間違いない」。明るく奔放な性格で愛された日米通算182勝左腕は、最後にそう言ってユニホームを脱いだ。
▼石井の長男・幹大君 投げる前は緊張したけれど、投げた時は緊張しませんでした。パパのユニホーム姿が格好良かった。
(スポ二チ)
最後も笑顔の“石井劇場”「ロッテファンの前で良かった」
今季限りでの現役引退を表明している西武・石井の引退セレモニーが、今季最終戦となった8日のロッテ戦後、西武ドームで行われた。
大観衆が見つめる中、グラウンドに立った石井は「ちゃんとしゃべれるかわからないですけど、聞いてください」と、まず最初の笑いをとってから、あいさつし始めた。
「本日、最終戦でこんな大一番の時に、セレモニーを開いて頂き、球団の方々、ありがとうございました。そして僕、千葉県出身なんで、ロッテファンの前でセレモニーができて良かったです」。これにはロッテファンも笑顔で大きな拍手を送った。
“石井劇場”はまだ続く。「6年前、西武に誘って頂いた時、正直、迷いました。ヤクルトで1年やって、無難に終わってもいいかなと…。しかし、西武に行けば、新しい出会い、人生の引き出しが増えると思った時には、決断に時間はいりませんでした。そしてその決断に文句も言わず、家族も一緒になって応援してくれた。毎朝、6年間、お弁当をつくってくれて、野球人生、のんびり、のほほんとできたのも妻のおかげだと思ってます。そして息子・幹大(かんた)には、東京、ロサンゼルス、ニューヨーク、東京といろんな苦労をかけましたけど、父親として背中は見せてきたつもりです。これからは幹大の頑張っている背中を見るのが、お父さんとしての楽しみです」。笑顔で話し続けた石井は、支えてくれた家族に、感謝の言葉を並べた。
感謝の思いはチームにもかけられた。「西武球団の方、コーチ、スタッフの方、こんなわがままボーイを面倒みて頂きありがとうございました。そして渡辺監督、こんなヘボピッチャーを6年間、信用して頂きありがとうございました。そして6年前、温かく迎えてくれたチームメート。皆といると勝っても負けても…ちょっと語弊があるかもしれないですけど、笑顔でいれました。そしてみんなといると、勝っても負けても、次の日から、次の試合、頑張ろうって気持ちになれました」。
そして、最後にはファンへ。「最後になりますが、ファンの皆様の頑張れコール、マウンドで聞いてましたけど、ピンチになった時に、僕みたいなヘボピッチャーが、普通のピッチャーとして、レベルアップしてバッターと対戦できたのを覚えています。ちょっと長くなっちゃったけど、もう一つ最後に。西武は本当にこれからもっともっと強くなっていくと思います。そしてチームメートも温かくて、思いやりがあって、向上心豊かな選手ばかりです。皆さんの夢を、これからも西武に託しても間違いありません。本日はありがとうございました」。
セレモニー後、電動立ち乗り二輪車「セグウェイ」に乗り“らしく”場内一周した石井。ナインとあらためて別れの握手をかわし、胴上げされても、やはり最後まで涙をみせることなく、笑顔でグラウンドを去った。(スポ二チ)
最後までひょうきんに…西武・石井、セグウェイでお別れ
日米通算182勝をマークした石井の引退セレモニーが、今季最終戦の試合後に行われた。電光掲示板では仲間からのメッセージ、栄光の軌跡が流され、夫人でフリーアナウンサーの木佐彩子さん(42)、長男・幹大くん(11)も駆けつけた。あいさつでは西武での6年間、毎朝弁当を作ってくれた夫人へ感謝の気持ちを伝え、ファンに向けて「このチームはもっともっと強くなります。皆さんの夢を西武ライオンズに託して間違いありません」と断言。セグウェイ(電動式立ち乗り二輪車)での場内一周で別れを告げた。
(サンスポ)
【西武】「わがままボーイ」石井、セグウェイでお別れ
今季限りでの引退を発表した石井一久投手(40)の引退セレモニーが、8日のロッテ戦後に行われた。22年間で2550三振を奪った左腕は「こんなわがままボーイを面倒見てくださって、ありがとうございました」と、最後まで石井節で笑わせた。
フリーアナウンサーの木佐彩子夫人(42)と長男・幹大君(11)が見守る中、最後は「なるべく早く終わらせよう」とセグウェイに乗って球場一周。約3万2000人のファンに「皆さんの頑張れコールで、ヘボピッチャーが普通の投手にレベルアップできました」と、感謝の言葉を贈った。
今後は野球解説者を務めながら、吉本興業で“サラリーマン”に転身する。「向上心豊かな選手ばかり。(ファンは)夢を西武に託して間違いありません」。ひょうきんなキャラクターで人気の男が、第二の人生を歩み出す。
(報知)
【西武】石井一引退式で涙「妻のおかげ」
西武石井一久投手(40)の引退セレモニーが、ロッテ戦の試合後、西武ドームで行われた。
大型ビジョンでプロ22年を振り返る映像とチームメートの惜別メッセージが流され、スピーチでは涙ぐんだ。
「ちゃんとしゃべれるかわかんないですけど、聞いて下さい。最終戦のこんな大一番でセレモニーを開いていただき、ありがとうございます。僕は千葉県出身なので、ロッテファンの前でセレモニーができてよかったです。
6年前、西武に誘っていただいたときに正直迷いました。ヤクルトでもう1年やって無難に終わっていいかなと思ってましたが、西武にいけば新しい人と出会えて、新しい引き出しが増えると思ったら、決断に時間はかかりませんでした。文句も言わず、家族も一緒になって応援してくれました。毎朝6年間お弁当をつくってくれて、野球人生をのんびり、のほほんとできたのも、妻のおかげだと思います。息子の幹大(かんた)には、背中を見せてきたつもりです。これからは幹大の頑張っている背中を見るのが、お父さんとしての楽しみです。
西武ライオンズのみなさん、こんなわがままボーイを面倒みていただき、ありがとうございました。渡辺監督、こんなヘボピッチャーを6年間信用していただき、ありがとうございました。6年前、あったかく迎え入れてくれたチームメートといると、次の試合をがんばろうという気持ちになれました。
ファンのみなさんの頑張れコールのおかげで、僕みたいなヘボピッチャーが普通のピッチャーにレベルアップできたのを覚えています。西武ライオンズはもっと強い球団になっていくと思います。あったかくて思いやりがあって、向上心のある選手ばかりです。みなさんの夢を西武ライオンズに託しても、間違いありません。本当にありがとうございました」
セレモニアルピッチでは、彩子夫人(42)が見守る前で、長男の幹大(かんた=11)くんのストライク投球を受けた。場内の声援にこたえるため、電動立ち乗り2輪車セグウェイに乗ってグラウンドを1周。「カズヒサ」コールを受け、何度も頭を下げた。チームメートの手で6度宙を舞い、現役生活に幕を閉じた。
(日刊)
西武・石井 「こんなヘボピッチャーを信用していただき…」
今季限りで現役を引退する西武・石井が、試合後の引退セレモニーであいさつ。「渡辺監督、こんなヘボピッチャーを6年間信用していただきありがとうございました」など一久節を全開させた。また、長男がマウンドから投じた球を捕手役で受けると、満面の笑みをみせた。夫人のフリーアナウンサー、木佐彩子さんから花束を受け取り、家族3人で記念撮影に収まるなど感無量の表情をみせた。
(サンスポ)
【気になる記事】
中日谷繁兼任監督、落合氏にGM就任要請
中日が球団初のGM制を導入し、落合博満前監督(59)に初代ゼネラルマネジャー(GM)就任を要請することが8日、分かった。白井文吾オーナー(85=中日新聞社会長)による球団大改革で、新監督は谷繁元信捕手(42)を兼任監督とし、落合監督時代にヘッドコーチを務めた森繁和氏(58)が同職に戻る新体制。今季は12年ぶりBクラスとなったが、来季は斬新な新体制で立て直しを図る。中日球団が今日9日に臨時株主総会と役員会を開いて最終決定する。
中日が球団史上最大の改革を敢行することが判明した。新監督候補に浮上していた前監督の落合氏を、球団初のGMとして招聘(しょうへい)に動くことが分かった。「勝てるチームを作るにはどうすればいいか」と思案してきた白井オーナーの、画期的なサプライズ人事だ。球団首脳は「オーナーが落合さんしか球団を立て直せないとお願いした」と説明。監督を務めた8年間で4度のリーグ優勝と07年に日本一に導いた名将をフロントトップで迎え、復活を目指すことになった。
新監督には25年目のベテラン谷繁を起用することが分かった。「野球をよく知っている人」とオーナーが挙げる新監督の条件に合致し、落合氏も以前から将来の監督候補と認める存在だ。本人が現役続行を望んでいることを受け入れ、球界では野村克也、古田敦也に続く捕手のプレーイングマネジャーで起用する。参謀役には落合体制を支えた森氏がヘッドコーチとして復帰する見込みだ。14年は落合、谷繁、森のトロイカ体制でV奪回に臨む。
落合氏をGM起用する背景には、監督退任後も不変だったオーナーの厚い信頼がある。落合氏は04年の監督就任後、非情に徹し勝つ野球に尽力。キャンプ名物となった6勤1休の猛練習やベテラン特権剥奪の競争主義、個性を生かした指導で8年間すべてAクラスの常勝軍団をつくり上げた。
だが後を受けた高木政権で弱体化したチームは、主力の高齢化に伴う世代交代がうまく進まないなど難題が山積。そこで落合氏を監督候補としてリストアップしてきたオーナーは熟慮を重ね、その手腕を今度は監督以下チーム全体を統括するGMで発揮してもらう構想を描いた。青年監督かつ現役兼任となる谷繁をサポートし、12年ぶりBクラスに沈んだチームの再建を落合GMの実現により推し進めていく意向だ。
今日9日に名古屋市中区の中日新聞本社で臨時の株主総会を開催。定款を改め、GM制度を設置する。その後臨時の役員会を開き、落合GM、谷繁監督、森ヘッドコーチのトロイカを承認する運びとなる。あわせて、高木体制を支えた坂井球団社長以下の役員も大刷新。落合GMによる新体制のもと、中日が再建を進める。
◆落合博満(おちあい・ひろみつ)1953年(昭28)12月9日、秋田県生まれ。秋田工-東洋大(中退)-東芝府中を経て78年ドラフト3位でロッテ入団。82、85、86年に3冠王。首位打者、本塁打王、打点王を各5度。最高出塁率7度。82、85年MVP。86年オフにトレードで中日へ移籍。93年オフにFAで巨人入り。96年オフには自由契約で日本ハム移籍。98年に引退した。通算2236試合、7627打数2371安打(打率3割1分1厘)、510本塁打、1564打点。04年から11年まで中日監督を務め、リーグ優勝4度、日本一1度。11年野球殿堂入り。
◆谷繁元信(たにしげ・もとのぶ)1970年(昭45)12月21日、広島県生まれ。江の川(現石見智翠館)では甲子園出場2度。高校通算42本塁打。88年ドラフト1位で大洋(現DeNA)入団。98年横浜で日本一の原動力に。01年オフにFAで中日移籍。新人から25年連続本塁打はプロ野球記録。98年ベストナイン。ゴールデングラブ賞6度。06年に捕手の連続守備機会無失策(シーズン)1062のセ・リーグ記録。盗塁阻止率リーグ1位5度。球宴出場11度。06年WBC日本代表。176センチ、81キロ。右投げ右打ち。家族は夫人と3男。今季推定年俸1億9000万円。
(日刊)
谷繁さん、こんな大変な役割、よく引き受けたなぁ~(◎ω◎;)
マー君 開幕24連勝無敗締め 星野監督「神の領域」
楽天の田中将大投手(24)が8日、オリックス戦に先発。7回を4安打2失点で、開幕24連勝、昨年8月26日からは28連勝として、有終の美を飾った。自身の通算勝利を99勝とした同戦がレギュラーシーズン最終登板で、プロ野球史上初の「無敗の最多勝投手」の誕生となった。田中は17日に開幕するクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの第1戦(Kスタ宮城)に先発、日本一を目指す。
前人未到の偉業。素直にうれしい。ただ、まだ先がある。田中は喜びも控えめに振り返った。
「自分でもびっくり。毎年、シーズンが始まる前から全部勝つんだという気持ちでやっているが、ここまで来られるとは思ってなかった。一試合一試合、集中して臨んだ結果。ただ、まだCSがあるので、あまり(実感は)ない」
序盤は不運が続いた。味方の失策、相手の重盗で2回までに2点を失った。それでも心は折れない。試合は壊さない。ずっと開幕から続けてきたことを実践した。序盤から早打ちの相手に3回は初球から際どいコースに投じ、中軸3人を全て内野ゴロに抑えた。
今季の田中は場面に応じ、効率良く打たせて取る投球を使い分けている。リーグで田中とともに防御率1点台を誇るオリックス・金子と比較すると、金子は28試合で計3334球を投げているが田中は28試合で2981球。差は353球で1試合に要する球数を120で計算すると、3試合近い違いが生じている。球数の少なさがテンポの良さを生み、攻撃のリズムを引き出す。この日も3回に味方打線が一挙6点。田中の登板試合の平均援護点が6・18という数字が証明している。
人知れず苦悩していた。「短いイニングを全力で投げた後、(次の登板で)長い回を投げるのは難しい」。球団初優勝を決めた9月26日の西武戦(西武ドーム)で救援登板。「胴上げ投手」となってから、投球フォームのバランスに微妙なずれを感じていた。前回登板となった1日の日本ハム戦(札幌ドーム)でも下半身の力が上半身にうまく伝わらず、リリースポイントがばらけて制球に苦しんだ。毎年、短い回を投げる球宴が終わり、後半戦最初の登板で感じる違和感と同じものだった。そこで登板間はキャッチボールで力を入れず、フォーム修正に集中。6日のKスタ宮城でのブルペン投球で初めて力を入れると剛球が戻った。
24個の白星の裏には、努力が隠れている。星野監督は田中について「考えられない。素晴らしい。神の領域とそう言われても不思議ではない」と評した。
10月8日は自身3年連続勝利。94年に巨人と中日が同勝率のまま最終戦で優勝を懸けた伝説の10・8。当時5歳だった少年は19年後に「24勝0敗」という新たな伝説をつくった。無敵だったレギュラーシーズン。だが、目指すものはもう一つある。日本一。「みんなで一体になって相手より勝りたい」。田中の挑戦は終わらない。
(スポ二チ)
西武・岸孝之投手(28)、ロッテ・古谷拓哉投手(32)が、CS第1S(西武D)の開幕投手を務めることが8日、決定的になった。現在9連勝中の岸に対し、今季先発でブレークした古谷も8連勝中。連勝街道を歩む両腕のマッチアップで幕を開ける。
最大3試合の第1Sで最重要視される第1戦に、西武はエースを送り込む。5月に不振で2軍落ちしたが、6月16日のDeNA戦(西武D)から9連勝中。「短期決戦なので追いかける展開をつくらないようにしたい」とテーマを掲げた。
一方のロッテは古谷を抜てきする。今季初登板の6月26日オリックス戦(京セラD)では、9回2死までノーヒットノーランの快投を披露。7月17日のソフトバンク戦(QVC)から8連勝中と波に乗る左腕は「しっかり準備したい」と力を込めた。
西武とロッテが戦った10年の第1S(西武D)は2試合連続の延長戦となり、ロッテが連勝した。レオのエースか、ロッテの遅咲き左腕か―。負けない男たちが、初戦から火花を散らす。
(報知)
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【西武10-2ロッテ (10月8日 西武D)】
「でなきゃプロ失格」/伊東監督
ロッテは西武戦で今季3度目の2ケタ失点。3連敗で3位が決まり、CSファーストステージの本拠地開催を逃した。伊東勤監督は「これだけ一方的にやられたら、悔しいを取り越して仕返ししなきゃと思うでしょ。でなきゃプロ失格。勝負師としても失格」と一蹴。「全然分かってないから、今度は(バッテリー)ミーティングも俺がやる」と直々の補習も宣言した。
(日刊)
ロッテ3連敗3位 10年日本一再現だ
ロッテは、CS進出を決めているチームとは思えないムードだった。西武戦で今季3度目の2ケタ失点。3連敗で3位が決まり、CSファーストステージの本拠地開催を逃した。伊東勤監督(51)は「これだけ一方的にやられたら、悔しいを取り越して仕返ししなきゃと思うでしょ。でなきゃプロ失格。勝負師としても失格」と一蹴。「全然分かってないから、今度は(バッテリー)ミーティングも俺がやる」と直々の補習も宣言した。
リスクは承知の上だったが、やはり成瀬が苦しかった。左肩痛のため1軍戦は6月28日以来。経験ではブランクを埋められず、3回5安打4失点でKOされた。「ぶざま。使ってくれた監督に(恩を)返さないと」とCS登板を希望したが、それも厳しくなってきた。
内容が良ければ古谷、松永、唐川で計算しているCSの先発候補に入れたかった。だがこの状態では、1週間足らずで劇的な改善は期待できない。指揮官は「白紙に戻す。投げさせるのは逆に酷かもしれない。ベンチには入れるけど…」と苦しい胸の内を吐露した。
12日からの再戦に向けて厳しい言葉を並べる一方で、3年ぶりのAクラスもまた事実。「ありがとう。そしておめでとう。(就任)1年目でAクラスはうれしいこと。前を向いて、次に勝てばいい」。最後はナインへ、感謝の言葉で締めくくった。【鎌田良美】
(日刊)
ロッテ 10点大敗3位 成瀬3回KO「悔しいです」
ロッテは最終戦に大敗し、3位が確定した。左肩痛からの復帰戦となった先発の成瀬が初回に浅村に左越え2ランを被弾するなど3回5安打4失点でKOされた。
球速も131キロ止まりで「パフォーマンスが出せないのにCSを本拠地でやりたいという欲が出てしまった。悔しいです」とがっくり。伊東監督も「あの球では(CSで)投げさせるのも酷だね」と険しい表情で話した。CSのファーストステージは今季3勝9敗と苦手の西武ドームで戦うが、12試合で81失点を喫しており指揮官は「一人一人、僕がミーティングをやる。やり返す気持ちがないとプロとして失格だ」と雪辱を誓った。
(スポ二チ)
【ロッテ】伊東監督、成瀬乱調で無念3位「いつもと同じ」
屈辱だけが刻み込まれた。「10・8」の最終決戦で完膚なきまでにたたきつぶされ、3位でシーズンは終わった。伊東監督は「いつもと同じようなやられ方。序盤にあれだけ失点しては厳しい」と唇をかみしめた。
ぶっつけ本番で大一番に臨んだエースの乱調が、全てだった。左肩痛で6月29日から戦線離脱していた成瀬が復帰後初登板するも3回4失点(自責2)でKO。CS第1Sでの起用について「2、3日で球のキレが戻るとは思えない」と指揮官は中継ぎ待機を決めた。
ライバル対策に、伊東監督自らが乗り出す。CS第1Sは今季3勝9敗と苦戦する西武Dに決まったが、今季12試合で81失点している“鬼門”だ。「対西武打線一人一人のミーティングを僕がやる。分かっているようで分かっていないので徹底してやらせる」。次の戦いまで残り少ない時間できっちりと対策を施す。
(報知)
鬼門でメッタ打ち…ロッテ・伊東監督、3位から下克上誓う!
ロッテが鬼門でまたも完敗を喫し、CSファーストステージの本拠地開催を逃した。
6月28日以来の登板となる成瀬が3回4失点(自責2)と結果を残せず、2番手の西野も2回3失点と流れを止められなかった。登板した4投手が全員失点するメッタ打ちを食らった。
伊東監督は「いつも同じやられ方。これだけ一方的にやられたら、選手たちは悔しさとかは通り越しているでしょ。悔しい気持ちがなければ、プロとして失格だと思う」と声を大にした。
これでCSは、今季3勝9敗の敵地で挑まなければならない。
「CSまでに西武打線一人一人のミーティングを僕がやります。徹底してやる」と同監督。リーグ3位から日本一となった2010年以来チーム2度目の下克上へ、陣頭指揮を執ることを宣言した。(塚沢健太郎)
(サンスポ)
ロッテ・伊東監督「プロとして失格。勝負師としても失格」
ロッテは大敗を喫し3位が確定した。6月28日以来の1軍登板だった成瀬が3回4失点と崩れると、2番手の西野も2回3失点と次々と投手陣がつかまり計10失点。伊東監督は「一方的にやられた。次、しっかりやらないと。プロとしても失格。勝負師としても失格」と厳しい表情で話した。
これでクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージは今季3勝9敗と苦戦する西武ドームで戦うことになった。“鬼門”では投手陣が今季12試合で81失点を喫している。指揮官は「一人一人、僕がミーティングをやる。徹底してやる」とCSでの雪辱を誓った。
西野(2番手で2回3失点)「良くなかった。球がずっと上ずってしまった。(先発時と)違う感覚だった」
ロッテ・斉藤投手コーチ(成瀬に)「球も高かったし、コースも甘かった」
(共同)
ロッテ・成瀬、久々1軍登板も3回4失点「悔しい」
左肩痛から復帰したロッテの成瀬は6月28日以来の1軍登板となったが3回5安打4失点と先発の役割を果たせなかった。一回に浅村に2ランを浴び、二回にも味方の失策のあとにヘルマンの2点適時打を許した。エースは「本当に悔しいとしか表現できないです」とコメントした。
レギュラーシーズン最終戦は西武と2位の座を懸けた大事な一戦だった。「監督の期待に応えることができずに悔しい。試合もつくることができなくて申し訳ない」と話した。
(共同)
【ロッテ】成瀬3回4失点降板「悔しい」
ロッテ成瀬善久投手(27)が、3回4失点で降板した。
左肩痛で2軍調整を続け、6月28日のソフトバンク戦以来の1軍復帰を果たした。1回に浅村に先制2ランを浴びると、2回にもヘルマンに2点適時打を食らった。
「大事な試合を任されたのに、監督の期待に応えることができずに悔しいし、試合を作ることができずに申し訳ないです。久しぶりの登板だったので、何とか初回をすんなり切り抜けて、自分自身、そしてチームに、流れを作りたかったのですが…。本当に悔しいとしか表現できないです」とコメントした。
(日刊)
ロッテ成瀬6月以来の登板も3回4失点
ロッテ先発の成瀬が、3回を投げ5安打4失点で降板した。6月28日以来の登板だったが、初回に浅村に左越え2ランで先制を許すと、二回にも2死からヘルマンに中前へ2点適時打を浴びるなど、苦しい内容。三回は味方の好守などもあり無失点に抑えたが、この回まででマウンドを降りた。
成瀬は不調で6月29日に出場選手登録を抹消され、2軍降格後に左肩の違和感を訴えていた。
「大事な試合を任されたのに、監督の期待に応えることができず、悔しいし、試合をつくることができずに申し訳ないです。久しぶりの登板だったので、なんとか初回をすんなり切り抜けて、自分自身、そしてチームに流れをつくりたかったのですが。本当に悔しいとしか表現できないです」とコメントした。
(デイリー)
益田 最多セーブ確定も6敗に「失敗もたくさんしている」
ロッテの益田が最多セーブを確定させた。オリックスの平野佳が残り2試合でセーブを挙げても、益田の33セーブを上回ることはなくなった。ただタイトル獲得が確定しても、6敗も喫しているために「取れたのはうれしいですけど、失敗もたくさんしている」と控えめだ。
セーブを挙げたのは9月24日が最後。終盤になると登板機会が減りこの日もマウンドに立たなかった。クライマックスシリーズに向け「チームが勝てるように投げたい」と意気込んだ。
(スポ二チ)
【ロッテ】サブロー5号「負けられへん」
ロッテ・サブロー外野手(37)が2回2死走者なしから5号ソロを放った。
1回に浅村の2ランで2点先制を許した直後、本塁打には本塁打とばかりに、初球の速球を、バックスクリーン左まで持って行った。
ベンチに戻ると「打ったのはストレート。負けられへん。それだけや」。短い言葉に力を込めた。
(日刊)
【ロッテ】サブロー2打席連続で打点
ロッテ・サブロー外野手(37)が、2打席連続で打点をマークした。3点を追う4回1死一、三塁。カウント2ボール1ストライクから、左前に適時打を放った。2回の5号ソロに続き、2点目もサブローのバットがたたき出した。「打ったのはスライダーかカーブだと思う。負けられへん。それだけや」とコメントした。
(日刊)
ロッテのサブロー「負けられへん」
ロッテのサブローが反撃の本塁打を放った。
2点を追う二回2死。牧田の初球。高めの直球をバックスクリーンへ。9月27日の楽天戦以来の5号ソロ。シーズン2位がかかる試合での一発に「負けられへん。それだけや」とコメントした。
(デイリー)
【獅子さん目線】
「ぶっとく、骨太なチームに」/渡辺監督
西武がロッテを下して2位となった。渡辺久信監督のコメント。
「まだまだ発展途上で、ひ弱、ひ弱と言ってきましたが、終盤の戦いぶりを見ていて、本当に、本当に、ぶっとく、ぶっとく、骨太なチームになったと思います」
(日刊)
西武下克上2位 崖っぷち4位から8連勝
西武がCSファーストステージの本拠地開催権をかけた「10・8」決戦を2ケタ得点で大勝した。1回に浅村栄斗内野手(22)が先制の27号2ラン。4回には片岡、栗山、浅村の3連続適時打で突き放した。13試合連続で2点差以内での試合だったが、最終戦を2ケタ得点でフィニッシュ。崖っぷちの4位からはい上がった獅子が、猛烈な勢いで12日からのCSファーストステージに臨む。
セレモニーの冒頭だった。大勢のファンが注目する中、西武渡辺久信監督(48)はマイクの前に立ち、選手の活躍をたたえた。言葉に込めた迫力が、壮絶な戦いであったことの証明だった。
渡辺監督 まだまだ発展途上で、ひ弱、ひ弱と言ってきましたが、終盤の戦いぶりを見ていて、本当に、本当に、ぶっとく、ぶっとく、骨太なチームになったと思います。
昨季終盤、優勝争いを繰り広げながら、4年連続のV逸。CSファーストステージもソフトバンクに敗れた。勝負どころで強さを見せるチームに向け、掲げたスローガンは「骨太」だった。「まだチーム自体にひ弱さを感じる。もう少し、骨太のチームを作る」。そんなチームが、1年で変わったことをファンの前で堂々と認めた。
「骨太」の象徴が、4番の浅村だった。5月29日のDeNA戦から、4番に抜てき。前日28日の同戦で攻守に精彩を欠き「カンフル剤」としての起用が始まりだった。昨シーズン序盤は不振から「打てなくて、いろいろ考えて、悩んだ」男が、4番の品格と重みを胸に刻み、「骨太」へ変身。渡辺監督から「110まで行け」と指令を受けたが、1回に先制の27号2ラン、6回にも適時打を放ち、約束通り、リーグトップの110打点に乗せた。
最終戦を8月18日の楽天戦以来となる2ケタ得点で圧勝。勝てば2位が決まる「10・8」決戦だったが、13試合連続で2点差以内の試合を戦ってきたチームは、強く、たくましかった。崖っぷちの4位から猛烈なラストスパートで2位フィニッシュ。今季最多の8連勝で締め、西武ドームでCSファーストステージを迎える。渡辺監督はあいさつの席上、V逸に頭を下げ、力強く締めた。「日本一を目指して頑張りましょう」。骨太最終章は、日本一で完結する。【久保賢吾】
(日刊)
浅村 2位決着弾!若き主砲が成瀬討ち、西武8連勝締め
2位を懸けたロッテとの今季最終戦は、勢いそのままに完勝だった。西武はレギュラーシーズンを8連勝でフィニッシュ。今季のチームスローガン「骨太」を体現する勝負強さだった。
その最大の象徴が4番の浅村だった。初回2死二塁で今季初対戦となった成瀬から先制の27号2ランを放つと、4回は左前適時打で追加点。特に本塁打は内角低めの難しい直球を、体の回転を利かせて左翼ポール際にライナーで運んだ。「もう一本打てと言われても打てない」と自画自賛。昨秋に左膝を手術した中村が不在の中、5月29日のDeNA戦(横浜)から4番に座り、今季リーグトップの110打点を積み上げた。「うれしいことだし、それだけ4番は責任がある。最後の試合で打てて良かった。強引に振るんじゃなく、自分らしいホームランだったと思う」。そう振り返ったプロ5年目、22歳の若き主砲にけん引された打線は14安打10得点と大爆発。CSファーストステージで戦う相手を圧倒した。
チームは9月に入って勝率5割を切り、一時は3位まで5ゲーム差と崖っ縁に立たされた。それでも中村、片岡と故障上がりの主力が決して万全でないながらも「ここ一番」で働き、最後は抑えに回った涌井が10連投するなど総力戦で、CSファーストステージでの本拠地開催権を得た。
試合後のセレモニー。渡辺監督はV逸をファンに謝罪した。しかし、直後には「敗者のままで終わるわけにはいかない。我々はぶっとく骨太のチームになってきた。必ずここ(CS)を勝ち抜いて、日本一を目指して頑張りたい」と高らかに宣言した。目指すは「下克上」での日本一。最後に浅村は言った。「良い時も悪い時も使ってもらったので感謝している。日本シリーズに出て、日本一になって、渡辺監督を胴上げしたい」。12日から再びロッテとの戦いが始まる。
▼西武・牧田(4回2失点)何としても勝ちたかったので初回から飛ばした。意地でも勝ちたかったが、粘れなかった。
▼西武・炭谷(3安打)最近ずっと僅差で勝ってきた。負ける気がしなかった。
≪意外と勝てない!?≫04年以降、パのCSファーストステージで2位チームがファイナルステージに進出したのが4度、3位チームは5度と下位チームの方が勝率が高い。特に10年から昨年まではロッテ、西武、ソフトバンクと3年連続で3位チームがファイナルステージに。なお、セでは07年CS導入後、2位チームが4度勝ち抜け、3位チームの2度を上回っている。
(スポ二チ)
埼玉でCS!西武、最終決戦10点爆勝&今季初8連勝で2位
本拠地でCSだ!! 西武は8日、ロッテ最終戦(西武ドーム)に10-2で快勝し、2位でレギュラーシーズンを終えた。3位に最大5ゲーム差をつけられた崖っぷちからの大逆襲で、今季初となる8連勝でフィニッシュ。渡辺久信監督(48)も認める骨太さを発揮し、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの本拠地主催権を勝ち取った。ホームの声援を背に、12日から再びロッテと激突し、5年ぶりとなる日本一へ走り出す。
快勝で締めた最終戦。144試合を戦い終えた渡辺監督が、ファンの前で絶叫した。
「勝利に対しての執念を見せてくれました。まだまだ発展途上で、ひ弱と言ってきましたが、本当に本当にぶっとくぶっとく骨太のチームになってきたと思います!!」
勝てば2位、負ければ3位の大一番。CS導入後、初の“決戦”にも、西武にプレッシャーはなかった。チームはこの試合まで7連勝、13試合連続で2点差以内の接戦を11勝2敗で乗り切ってきた。だがこの日は競り合いどころか、大量10得点で圧倒した。
口火を切ったのは浅村の一発だ。一回二死二塁。成瀬の131キロの直球を、左翼席に弾丸ライナーで運ぶ先制の27号2ラン。「もう一度打てといわれても打てない本塁打」。チームを勢いに乗せた。この日3安打3打点の活躍で、打点は110の大台に。「110まで行け!」という指揮官からの厳命を達成し、打点王のタイトルをほぼ確実にした。
浅村の成長がチームを骨太にした。守りのミスの直後に空振り三振し、懲罰交代となった翌日の5月29日以降、一度も外れることなく4番に座り続けた。22歳には背負いきれないほどの重圧だった。目にはものもらい、口には口内炎が何度もできた。「4番キャラじゃない」と言い続けながら、歯を食いしばった。
周りを見渡せば、中村、片岡ら主力選手はリハビリ中。4番を返上できる状況ではなかった。「4番に恥じないプレーをしたい」。終盤、「キャラじゃない」は封印された。芽生えた4番の自覚と責任感が、片岡、中村の復帰との相乗効果を生み、チームの大逆襲へとつながった。
「若い4番なので、いろいろ悩むこともあったと思う。そんななかよく4番の重責を果たしてくれた」。指揮官も浅村に目を細めた。9月14日には6・5ゲームあったロッテとの差をひっくり返し、今季9勝3敗と圧倒したホームでのCS主催権を奪取。「これからまだまだ。ゆっくりもしていられない」。2008年、就任1年目以来の日本一へ。下克上への新たないばらの道を、進んでいく。 (高橋かずみ)
★チケット9日から一般販売
本拠地でのCS開催が決まり、9日のみファンクラブ会員限定のチケット先行販売がスタート。10日から一般販売が始まる。この日は平日にも関わらず、3万2258人がつめかけただけに、CS当日も多くのファンが球場にかけつけることが予想される。
(サンスポ)
【西武】ナベQ、8連勝で2位決めた!浅村が初回V弾
CS第1ステージ(S)の本拠地開催をかけた西武とロッテの「10・8」最終決戦は、西武が10―2で圧勝。8連勝でレギュラーシーズンを終え、2位を確定させた。“ナベQチルドレン”の4番・浅村が初回、先制2ランで火をつけ、14安打、10得点と打線が大一番で大爆発した。3位・ロッテは今季3勝9敗と苦しんだ“鬼門”の西武Dから“下克上”を目指す。
骨太な声に、所沢が熱狂した。大勝の余韻が冷めやらぬ、最終決戦後のセレモニー。渡辺監督がファンに向け、叫んだ。
「勝負の世界は勝者と敗者がいるものですが、期待に応えられず、申し訳なく思っています。本当にすいませんでした」
V逸の謝罪に、レオ党から戸惑いの声が上がる。そして、こう続けた。
「我々も敗者のままで終わるつもりはありません。後半の戦いを見て、本当に本当に、ぶっとくぶっとく骨太のチームになってきたと思います」
破竹の8連勝で2位になったチームをたたえると、万雷の拍手が起きた。チームスローガン「骨太」が「10・8」に結実した。
大一番の重圧を振り払ったのは“ナベQチルドレン”の一撃だった。初回2死二塁、浅村が成瀬の6球目、内角直球を捉えた。打球は歓喜の左翼席へと着弾する。先制の27号2ランだ。「もう1回打て、と言われても打てない本塁打が、最後の最後に出た」。4回にもダメ押しの左前適時打。打点を110に伸ばし、初タイトルを確定させた。
屈辱があったからこそ、今がある。浅村が「分岐点でした」と振り返るのは、5月28日のDeNA戦(横浜)だ。「7番・遊撃」でスタメンも攻守に精彩を欠き、早々と懲罰交代させられた。それでもふてくされず、ベンチでは渡辺監督の目前に座り、大声を出し続けた。その骨太な姿が指揮官の心に響いた。翌日から4番に抜てきすると、覚醒。主砲の座を守り切り、打点王へと上り詰めた。「骨太にかなり、なりました」と胸を張った。
戦いは続く。12日からは西武Dで、ロッテとCS第1Sを争う。「あんまりゆっくりしているヒマはない。すぐ始まるし」と渡辺監督。骨太な男たちの骨太なドラマが、いよいよクライマックスを迎える。
◆2位のメリット 最大3試合のCS第1Sを本拠地で開催できるため、収入面でのメリットが大きい。入場料や広告、グッズ売り上げなどで、最低でも2億円弱、3試合開催されれば約3億円の収入が見込まれる。ただ、CSとして開催された07年以降、パの第1Sでは、2位チームの最終S進出が2度に対し、3位チームは4度。過去のデータでは3位チームが優勢だが、今季の西武は本拠地でロッテを9勝3敗と圧倒している。
(報知)
西武、8連勝締め!2位死守でCS本拠地開催決めた
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの本拠地開催を懸けて、2位・西武と3位・ロッテが8日、西武ドームで直接対決。両チームともに今季最終戦となる「10・8決戦」は、西武が14安打10得点を奪って快勝。9月29日のロッテ戦(西武D)から負けなしの8連勝締めで2位を守った。
シーズン終盤、破竹の7連勝で2位に浮上してきた西武が、まさに勢いの違いを見せつけた。初回2死一塁から4番・浅村が左越え27号2ランを放ち先制。1点を返された直後の2回には、2死から炭谷の右越え二塁打などで二、三塁の好機をつかむと、ヘルマンの中前適時打で2点を加え、4―1とリードを広げた。
再び2点差に詰め寄られた4回には、炭谷の中前打と犠打などで2死二塁から片岡、栗山の連続二塁打、浅村の左前打と3連続適時打で3点を奪い取った。6回には2死一、二塁から秋山の左越え適時二塁打で2点。8回にもヘルマンの4号ソロで加点した。
先発・牧田は打線の援護を受けて4回5安打2失点。その後は増田、高橋、岡本篤、山本とつなぎ、5回以降は無失点でしのいだ。
ロッテは先発・成瀬が3回5安打4失点。4回からリリーフした西野も3失点。3番手・レデズマも2失点と、投手陣がことごとく西武打線に打ち込まれた。3連敗で今季を終え、12日から敵地でのCSファーストステージに向けて不安を残した。
(スポ二チ)
14安打10得点で2位死守!炭谷「負ける気しなかった」
CSファーストステージの本拠地開催を懸けたロッテとの最終決戦で14安打10得点を奪っての圧勝。この日、3安打を放った西武・炭谷は、ファンの大歓声の中、お立ち台に上がり「ここ最近、ずっと僅差で勝ってきたんで負ける気はしませんでした」と満面に笑みを浮かべた。シーズン終盤、怒とうの8連勝でソフトバンク、ロッテを抜き去り2位フィニッシュ。12日からのCSへ向け「絶対に勝つ」と力を込めた。
続いて初回の先制2ランを含む3安打3打点の浅村もお立ち台に。「是が非でもチャンスをものにしたいと打席に入った。自然に体が反応した」と、猛打を誘発する先制弾に胸を張った。
(スポ二チ)
西武ルーキー高橋 大一番で初勝利 3番手で1回2/3零封
ルーキー左腕の西武・高橋が大一番でプロ初勝利を挙げた。
5点リードの6回1死一、二塁のピンチで3番手で登板。代打のG・G・佐藤を中飛、鈴木を三飛に仕留めると、7回も3者凡退に抑えた。13試合連続無失点で、特に10月は7戦中6試合に登板。8連勝フィニッシュに大きく貢献した高橋は「負けよりも先に1勝がついてうれしい。大事な場面で使ってもらって幸せです」と語った。
(スポ二チ)
13戦連続0封!西武・高橋、最終戦でプロ初勝利
六回一死一、二塁から3番手で登板したD4位・高橋(西濃運輸)が、1回2/3を無安打無失点。13試合連続無失点と抜群の安定感を見せ、今季最終戦でプロ初勝利をマークした。「実感がわかない。負けより先に勝ちがついてよかった」と充実感たっぷりの様子。渡辺監督は「初勝利? 言葉をかけるの忘れたよ」と苦笑いも、孝行息子の誕生に笑顔を見せた。
(サンスポ)
西武・高橋がプロ初勝利「全然実感がない」
西武は救援陣で欠かせない存在に成長した左腕の高橋がプロ初勝利を挙げた。3番手で無得点に抑え「点差が開いていたので気持ちを楽にいった。全然実感がない」と笑みを浮かべた。
六回1死一、二塁で代打G・G・佐藤と鈴木を打ち取ると、七回も三者凡退でつけいる隙を与えなかった。13試合連続無失点中。この期間中、許した安打はわずか1本と抜群の安定感を誇る。クライマックスシリーズに向けて「何も考えずに炭谷さんのミットをめがけて投げたい」と意気込んだ。
牧田(4回2失点)「何としても勝ちたかったので初回から飛ばした。意地でも勝ちたかったが、粘れなかった」
炭谷(3安打)「良かった。最近ずっと僅差で勝ってきた。負ける気がしなかった」
秋山(六回に2点二塁打)「いい雰囲気の中で一人だけ流れを止めるわけにはいかなかった」
(共同)
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石井らしく引退 セグウェイで場内一周、胴上げは「落とされるかと」
西武・石井らしい笑いに包まれた引退セレモニーだった。「早く場内を回りたかった」と史上初の立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」でのグラウンド一周。3万人を超える大観衆から降り注がれる「一久」コールに右手を上げて応え、左翼席前で深々と頭を下げた。
「(西武に来て)6年間毎日お弁当を作ってもらって、のんびりのほほーんとできたのは妻のおかげ。ファンの皆様の頑張れコールを聞いて、僕みたいなへぼピッチャーが普通のピッチャーにレベルアップできたのを覚えています」
22年間の現役生活に別れを告げるメモリアルピッチでは捕手を務め、長男・幹大(かんた)君(11)のストライク投球をキャッチ。「父親として背中を見せてきたつもり」と胸を張った。マウンド付近で6回胴上げされ「怖かった。重いので落とされるかと思った」と笑わせた。
試合前には1本数万円するシャンパン約100本を首脳陣、選手、スタッフに感謝の気持ちを込めて配布。ブルワーズの青木やタレントの中山秀征ら数十人を球場に招待し「野球は引退してもお肉は引退しません!!」とユーモアあふれる特製弁当でもてなした。
セレモニーでは岸や牧田ら涙ぐむ選手もいたが「最後はありがとうございました、と言わなきゃだから」と涙をこらえた。今後は野球解説者を務めながら、吉本興業に契約社員として入社し、第二の人生を始める。「西武は温かく、思いやりがあって、向上心のある選手ばかり。ファンは夢を託しても間違いない」。明るく奔放な性格で愛された日米通算182勝左腕は、最後にそう言ってユニホームを脱いだ。
▼石井の長男・幹大君 投げる前は緊張したけれど、投げた時は緊張しませんでした。パパのユニホーム姿が格好良かった。
(スポ二チ)
最後も笑顔の“石井劇場”「ロッテファンの前で良かった」
今季限りでの現役引退を表明している西武・石井の引退セレモニーが、今季最終戦となった8日のロッテ戦後、西武ドームで行われた。
大観衆が見つめる中、グラウンドに立った石井は「ちゃんとしゃべれるかわからないですけど、聞いてください」と、まず最初の笑いをとってから、あいさつし始めた。
「本日、最終戦でこんな大一番の時に、セレモニーを開いて頂き、球団の方々、ありがとうございました。そして僕、千葉県出身なんで、ロッテファンの前でセレモニーができて良かったです」。これにはロッテファンも笑顔で大きな拍手を送った。
“石井劇場”はまだ続く。「6年前、西武に誘って頂いた時、正直、迷いました。ヤクルトで1年やって、無難に終わってもいいかなと…。しかし、西武に行けば、新しい出会い、人生の引き出しが増えると思った時には、決断に時間はいりませんでした。そしてその決断に文句も言わず、家族も一緒になって応援してくれた。毎朝、6年間、お弁当をつくってくれて、野球人生、のんびり、のほほんとできたのも妻のおかげだと思ってます。そして息子・幹大(かんた)には、東京、ロサンゼルス、ニューヨーク、東京といろんな苦労をかけましたけど、父親として背中は見せてきたつもりです。これからは幹大の頑張っている背中を見るのが、お父さんとしての楽しみです」。笑顔で話し続けた石井は、支えてくれた家族に、感謝の言葉を並べた。
感謝の思いはチームにもかけられた。「西武球団の方、コーチ、スタッフの方、こんなわがままボーイを面倒みて頂きありがとうございました。そして渡辺監督、こんなヘボピッチャーを6年間、信用して頂きありがとうございました。そして6年前、温かく迎えてくれたチームメート。皆といると勝っても負けても…ちょっと語弊があるかもしれないですけど、笑顔でいれました。そしてみんなといると、勝っても負けても、次の日から、次の試合、頑張ろうって気持ちになれました」。
そして、最後にはファンへ。「最後になりますが、ファンの皆様の頑張れコール、マウンドで聞いてましたけど、ピンチになった時に、僕みたいなヘボピッチャーが、普通のピッチャーとして、レベルアップしてバッターと対戦できたのを覚えています。ちょっと長くなっちゃったけど、もう一つ最後に。西武は本当にこれからもっともっと強くなっていくと思います。そしてチームメートも温かくて、思いやりがあって、向上心豊かな選手ばかりです。皆さんの夢を、これからも西武に託しても間違いありません。本日はありがとうございました」。
セレモニー後、電動立ち乗り二輪車「セグウェイ」に乗り“らしく”場内一周した石井。ナインとあらためて別れの握手をかわし、胴上げされても、やはり最後まで涙をみせることなく、笑顔でグラウンドを去った。(スポ二チ)
最後までひょうきんに…西武・石井、セグウェイでお別れ
日米通算182勝をマークした石井の引退セレモニーが、今季最終戦の試合後に行われた。電光掲示板では仲間からのメッセージ、栄光の軌跡が流され、夫人でフリーアナウンサーの木佐彩子さん(42)、長男・幹大くん(11)も駆けつけた。あいさつでは西武での6年間、毎朝弁当を作ってくれた夫人へ感謝の気持ちを伝え、ファンに向けて「このチームはもっともっと強くなります。皆さんの夢を西武ライオンズに託して間違いありません」と断言。セグウェイ(電動式立ち乗り二輪車)での場内一周で別れを告げた。
(サンスポ)
【西武】「わがままボーイ」石井、セグウェイでお別れ
今季限りでの引退を発表した石井一久投手(40)の引退セレモニーが、8日のロッテ戦後に行われた。22年間で2550三振を奪った左腕は「こんなわがままボーイを面倒見てくださって、ありがとうございました」と、最後まで石井節で笑わせた。
フリーアナウンサーの木佐彩子夫人(42)と長男・幹大君(11)が見守る中、最後は「なるべく早く終わらせよう」とセグウェイに乗って球場一周。約3万2000人のファンに「皆さんの頑張れコールで、ヘボピッチャーが普通の投手にレベルアップできました」と、感謝の言葉を贈った。
今後は野球解説者を務めながら、吉本興業で“サラリーマン”に転身する。「向上心豊かな選手ばかり。(ファンは)夢を西武に託して間違いありません」。ひょうきんなキャラクターで人気の男が、第二の人生を歩み出す。
(報知)
【西武】石井一引退式で涙「妻のおかげ」
西武石井一久投手(40)の引退セレモニーが、ロッテ戦の試合後、西武ドームで行われた。
大型ビジョンでプロ22年を振り返る映像とチームメートの惜別メッセージが流され、スピーチでは涙ぐんだ。
「ちゃんとしゃべれるかわかんないですけど、聞いて下さい。最終戦のこんな大一番でセレモニーを開いていただき、ありがとうございます。僕は千葉県出身なので、ロッテファンの前でセレモニーができてよかったです。
6年前、西武に誘っていただいたときに正直迷いました。ヤクルトでもう1年やって無難に終わっていいかなと思ってましたが、西武にいけば新しい人と出会えて、新しい引き出しが増えると思ったら、決断に時間はかかりませんでした。文句も言わず、家族も一緒になって応援してくれました。毎朝6年間お弁当をつくってくれて、野球人生をのんびり、のほほんとできたのも、妻のおかげだと思います。息子の幹大(かんた)には、背中を見せてきたつもりです。これからは幹大の頑張っている背中を見るのが、お父さんとしての楽しみです。
西武ライオンズのみなさん、こんなわがままボーイを面倒みていただき、ありがとうございました。渡辺監督、こんなヘボピッチャーを6年間信用していただき、ありがとうございました。6年前、あったかく迎え入れてくれたチームメートといると、次の試合をがんばろうという気持ちになれました。
ファンのみなさんの頑張れコールのおかげで、僕みたいなヘボピッチャーが普通のピッチャーにレベルアップできたのを覚えています。西武ライオンズはもっと強い球団になっていくと思います。あったかくて思いやりがあって、向上心のある選手ばかりです。みなさんの夢を西武ライオンズに託しても、間違いありません。本当にありがとうございました」
セレモニアルピッチでは、彩子夫人(42)が見守る前で、長男の幹大(かんた=11)くんのストライク投球を受けた。場内の声援にこたえるため、電動立ち乗り2輪車セグウェイに乗ってグラウンドを1周。「カズヒサ」コールを受け、何度も頭を下げた。チームメートの手で6度宙を舞い、現役生活に幕を閉じた。
(日刊)
西武・石井 「こんなヘボピッチャーを信用していただき…」
今季限りで現役を引退する西武・石井が、試合後の引退セレモニーであいさつ。「渡辺監督、こんなヘボピッチャーを6年間信用していただきありがとうございました」など一久節を全開させた。また、長男がマウンドから投じた球を捕手役で受けると、満面の笑みをみせた。夫人のフリーアナウンサー、木佐彩子さんから花束を受け取り、家族3人で記念撮影に収まるなど感無量の表情をみせた。
(サンスポ)
【気になる記事】
中日谷繁兼任監督、落合氏にGM就任要請
中日が球団初のGM制を導入し、落合博満前監督(59)に初代ゼネラルマネジャー(GM)就任を要請することが8日、分かった。白井文吾オーナー(85=中日新聞社会長)による球団大改革で、新監督は谷繁元信捕手(42)を兼任監督とし、落合監督時代にヘッドコーチを務めた森繁和氏(58)が同職に戻る新体制。今季は12年ぶりBクラスとなったが、来季は斬新な新体制で立て直しを図る。中日球団が今日9日に臨時株主総会と役員会を開いて最終決定する。
中日が球団史上最大の改革を敢行することが判明した。新監督候補に浮上していた前監督の落合氏を、球団初のGMとして招聘(しょうへい)に動くことが分かった。「勝てるチームを作るにはどうすればいいか」と思案してきた白井オーナーの、画期的なサプライズ人事だ。球団首脳は「オーナーが落合さんしか球団を立て直せないとお願いした」と説明。監督を務めた8年間で4度のリーグ優勝と07年に日本一に導いた名将をフロントトップで迎え、復活を目指すことになった。
新監督には25年目のベテラン谷繁を起用することが分かった。「野球をよく知っている人」とオーナーが挙げる新監督の条件に合致し、落合氏も以前から将来の監督候補と認める存在だ。本人が現役続行を望んでいることを受け入れ、球界では野村克也、古田敦也に続く捕手のプレーイングマネジャーで起用する。参謀役には落合体制を支えた森氏がヘッドコーチとして復帰する見込みだ。14年は落合、谷繁、森のトロイカ体制でV奪回に臨む。
落合氏をGM起用する背景には、監督退任後も不変だったオーナーの厚い信頼がある。落合氏は04年の監督就任後、非情に徹し勝つ野球に尽力。キャンプ名物となった6勤1休の猛練習やベテラン特権剥奪の競争主義、個性を生かした指導で8年間すべてAクラスの常勝軍団をつくり上げた。
だが後を受けた高木政権で弱体化したチームは、主力の高齢化に伴う世代交代がうまく進まないなど難題が山積。そこで落合氏を監督候補としてリストアップしてきたオーナーは熟慮を重ね、その手腕を今度は監督以下チーム全体を統括するGMで発揮してもらう構想を描いた。青年監督かつ現役兼任となる谷繁をサポートし、12年ぶりBクラスに沈んだチームの再建を落合GMの実現により推し進めていく意向だ。
今日9日に名古屋市中区の中日新聞本社で臨時の株主総会を開催。定款を改め、GM制度を設置する。その後臨時の役員会を開き、落合GM、谷繁監督、森ヘッドコーチのトロイカを承認する運びとなる。あわせて、高木体制を支えた坂井球団社長以下の役員も大刷新。落合GMによる新体制のもと、中日が再建を進める。
◆落合博満(おちあい・ひろみつ)1953年(昭28)12月9日、秋田県生まれ。秋田工-東洋大(中退)-東芝府中を経て78年ドラフト3位でロッテ入団。82、85、86年に3冠王。首位打者、本塁打王、打点王を各5度。最高出塁率7度。82、85年MVP。86年オフにトレードで中日へ移籍。93年オフにFAで巨人入り。96年オフには自由契約で日本ハム移籍。98年に引退した。通算2236試合、7627打数2371安打(打率3割1分1厘)、510本塁打、1564打点。04年から11年まで中日監督を務め、リーグ優勝4度、日本一1度。11年野球殿堂入り。
◆谷繁元信(たにしげ・もとのぶ)1970年(昭45)12月21日、広島県生まれ。江の川(現石見智翠館)では甲子園出場2度。高校通算42本塁打。88年ドラフト1位で大洋(現DeNA)入団。98年横浜で日本一の原動力に。01年オフにFAで中日移籍。新人から25年連続本塁打はプロ野球記録。98年ベストナイン。ゴールデングラブ賞6度。06年に捕手の連続守備機会無失策(シーズン)1062のセ・リーグ記録。盗塁阻止率リーグ1位5度。球宴出場11度。06年WBC日本代表。176センチ、81キロ。右投げ右打ち。家族は夫人と3男。今季推定年俸1億9000万円。
(日刊)
谷繁さん、こんな大変な役割、よく引き受けたなぁ~(◎ω◎;)
マー君 開幕24連勝無敗締め 星野監督「神の領域」
楽天の田中将大投手(24)が8日、オリックス戦に先発。7回を4安打2失点で、開幕24連勝、昨年8月26日からは28連勝として、有終の美を飾った。自身の通算勝利を99勝とした同戦がレギュラーシーズン最終登板で、プロ野球史上初の「無敗の最多勝投手」の誕生となった。田中は17日に開幕するクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの第1戦(Kスタ宮城)に先発、日本一を目指す。
前人未到の偉業。素直にうれしい。ただ、まだ先がある。田中は喜びも控えめに振り返った。
「自分でもびっくり。毎年、シーズンが始まる前から全部勝つんだという気持ちでやっているが、ここまで来られるとは思ってなかった。一試合一試合、集中して臨んだ結果。ただ、まだCSがあるので、あまり(実感は)ない」
序盤は不運が続いた。味方の失策、相手の重盗で2回までに2点を失った。それでも心は折れない。試合は壊さない。ずっと開幕から続けてきたことを実践した。序盤から早打ちの相手に3回は初球から際どいコースに投じ、中軸3人を全て内野ゴロに抑えた。
今季の田中は場面に応じ、効率良く打たせて取る投球を使い分けている。リーグで田中とともに防御率1点台を誇るオリックス・金子と比較すると、金子は28試合で計3334球を投げているが田中は28試合で2981球。差は353球で1試合に要する球数を120で計算すると、3試合近い違いが生じている。球数の少なさがテンポの良さを生み、攻撃のリズムを引き出す。この日も3回に味方打線が一挙6点。田中の登板試合の平均援護点が6・18という数字が証明している。
人知れず苦悩していた。「短いイニングを全力で投げた後、(次の登板で)長い回を投げるのは難しい」。球団初優勝を決めた9月26日の西武戦(西武ドーム)で救援登板。「胴上げ投手」となってから、投球フォームのバランスに微妙なずれを感じていた。前回登板となった1日の日本ハム戦(札幌ドーム)でも下半身の力が上半身にうまく伝わらず、リリースポイントがばらけて制球に苦しんだ。毎年、短い回を投げる球宴が終わり、後半戦最初の登板で感じる違和感と同じものだった。そこで登板間はキャッチボールで力を入れず、フォーム修正に集中。6日のKスタ宮城でのブルペン投球で初めて力を入れると剛球が戻った。
24個の白星の裏には、努力が隠れている。星野監督は田中について「考えられない。素晴らしい。神の領域とそう言われても不思議ではない」と評した。
10月8日は自身3年連続勝利。94年に巨人と中日が同勝率のまま最終戦で優勝を懸けた伝説の10・8。当時5歳だった少年は19年後に「24勝0敗」という新たな伝説をつくった。無敵だったレギュラーシーズン。だが、目指すものはもう一つある。日本一。「みんなで一体になって相手より勝りたい」。田中の挑戦は終わらない。
(スポ二チ)
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