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コラム記事【5/17】

2023年05月18日 01時44分20秒 | マリーンズ2023
≪5/17≫


清水直行が語る好調ロッテ 前編

佐々木朗希について


 昨シーズンにも増して圧倒的なピッチングを続けているロッテの佐々木朗希。マウンド上でもさらに風格が漂ってきたが、5月5日のソフトバンク戦はマメの影響もあって5回89球で降板し、次回登板も様子見となっている。

 そんな今季の佐々木の状態や課題について、長らくロッテで活躍し、2018年、2019年にはロッテの投手コーチも務めた清水直行氏に語ってもらった。

【WBCを経験したことでの成長】

――ここまで佐々木投手は、5試合に登板して3勝0敗。防御率0.84、奪三振率14.06、被打率.124など圧倒的な数字を残していますね。

清水直行(以下:清水) 2つのことが自信につながっていると見ています。まずひとつは、昨シーズンにある程度やれた(9勝4敗)こと。もうひとつは、WBCで大事な試合(準決勝のメキシコ戦)で先発したこと。メンタル面もそうですし、いろいろな刺激をもらってピッチングを楽しむことも覚えたような気がしますし、立ち振る舞いからも自信がみなぎっているように見えます。

――投球フォームを含む、技術的な部分での違いは感じますか?

清水 特には変わっていないですね。ただ、今までやってきたことがしっかりと形になってきたことと、いい意味でコントロールをあまり気にしなくなったのかなと。おそらく昨シーズンまでは「しっかり投げなきゃいけない」と細かいコントロールを気にしていた部分があったと思いますが、大胆さが増している感じがします。

――昨シーズンはスライダーの割合は投球全体の約6%でしたが、今シーズンは約14%に増えています。スライダーはどう見ていますか?

清水 スライダーはヒジに一番負担がかかってくる球種ですから、これまでは球数を少なくしていたと思うんです。今は耐えられる体になってきたんでしょうし、そういった部分も含めてダルビッシュ有(パドレス)や大谷翔平(エンゼルス)など、日本代表のメンバーにコツを聞いたんだと思います。

 ヒジに負担をかけないリリースの仕方、ボールの握り方......あと、ダルビッシュも大谷もトミー・ジョン手術(ヒジの側副靱帯再建手術)の経験があるので、ケガを防止するための投げ方、ケガをした後のピッチングの感覚も聞けたのかもしれません。

 そうしたアドバイスを取り入れ、「この感じだったら投げても大丈夫なんだ」ということを自分の中で検証できたんじゃないですか。それでスライダーが増えていると思います。

【マメは「苦労がわかる」】

――調整を早めたことや疲れなど、WBCに参加したことでのマイナスな影響は感じますか?

清水 それは感じませんね。ただ、これから5月、6月と湿度が高くなってくるとマメができやすくなります。(5月5日の)ソフトバンク戦はマメの影響で降板しましたが、そこは少し苦労するかもしれません。

 現役時代、吉井理人監督も黒木和宏投手コーチも「マメはできなかった」と言っていましたが、僕はすごくできるほうなので、その時の苦労がわかるんです。登板間隔が空けば空くほどマメは薄くなっていくので、ある程度は硬い状態のほうがいいんですけど、ふやけることもある。

 マメのでき方もいろいろで、すぐにパーンッと血豆みたいにできる人もいれば、固まった状態で、皮膚が違う皮膚を押す形でできる人もいたり......。みんなが一緒とは思いませんが、それは彼も「なぜ、できるんだろう」と勉強中だと思います。マリンスタジアムは海沿いなので、湿気がある風がたくさん入ってきますし、特に5月、6月はマメができやすいんじゃないかなと。

――今シーズン、特によかった登板を挙げるとすれば?

清水 すべての試合で安定していますよね。特に前回(5月5日のソフトバンク戦)は89球で5回12奪三振と、とんでもなくよかったですね。真っ直ぐ、フォーク、スライダーも思い通りに操れていましたし、異次元のピッチングでした。相当レベルの高いピッチングをしているので、本人が「今日はちょっとよくないな」という日が実感としてあったとしても、周囲にはわからないレベルだと思います。

――ピッチングの組み立てはいかがですか?

清水 組み立てはあまり変わっていません。どのチーム、どのバッターが相手でも、3球勝負、4球勝負ができていて、球数は6回を投げて80球程度を概ねクリアできています。そういう意味では、もう"佐々木朗希のピッチング"は確立されてきましたよね。

【人間的な部分でも成長】

――昨シーズンは松川虎生選手とバッテリーを組むことが多かったですが、今シーズンはその松川選手がファーム。2回目の登板以降は佐藤都志也選手と組んでいます。

清水 2人でうまくコミュニケーションをとってやっていますね。そういう意味でも佐々木は器用なんです。さらなる高みを目指していると思いますし、誰とバッテリーを組むかはチームの方針であって、彼はキャッチャーが誰であっても自分のピッチングに徹しているように見えます。

――マウンド上、ベンチでもそうですが、昨シーズンよりも喜怒哀楽が前面に出ているように感じます。

清水 そうですね。僕も2006年のWBCに出た時はそうでしたが、やはり日本代表に入ると、トッププレーヤーからの影響をかなり受けます。特に今回は大谷のような世界でもトップの選手がいたわけで、いい影響を受けたと思います。いろいろなことを学び、その中から自分に合いそうなものを取り入れていると思いますが、もしかしたら今まで自分で抑えていたものを「解放してもいいんだ」と思ったのかもしれません。

 今までは「まだ若いから」と遠慮していたことを解放し始めていて、それがリラックスやチームメイトらとのコミュニケーションにつながっているんじゃないですかね。アスリート以外の人間的な部分での成長も感じます。

――現時点での課題を挙げるとすれば?

清水 先発ピッチャーとして成長していく上で求められることは、「シーズンで何試合投げられるのか?」ということ。それが、信頼にもつながるんです。ローテーションで1年間投げて規定投球回に到達すれば、多くのタイトルを手にできる力があると思います。まずはシーズンを投げきる体力ですね。

 まだ21歳ですが、長い目で見ればピッチャーが旬を迎えるのは20代中盤から後半にかけての時期です。その頃に最大のパフォーマンスができるように、という意味も含めての課題ですね。

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清水直行が語る好調ロッテ 中編

投手陣について


 19勝14敗1分け(5月16日時点。成績は以下同)でリーグ2位のロッテ。シーズンはまだ序盤だが、開幕前の厳しい下馬評を覆す躍進を見せている。

 その主な要因と考えられるのは、先発をはじめ安定感を見せている投手陣。元ロッテのエース・清水直行氏に、前編の佐々木朗希に続いてロッテのピッチャー陣について聞いた。

【絶対的なクローザーはいない】

――ロッテが好調な要因は、やはりピッチャー陣の活躍が大きい?

清水直行(以下:清水) それは間違いないです。佐々木朗希は特別なので先に(前編で)話しましたが、先発ピッチャーで試合を壊してしまったことがあったのは、今のところ美馬学、森遼大朗くらいじゃないですかね。

(C.C.)メルセデスは(5月14日の)エスコンフィールドでの日本ハム戦で1勝目を挙げましたが、これまでも安定したピッチングは続けてくれていたので、チームとしての評価は高かったと思います。その試合は、エラーが続いた場面がありましたが、野手もよく守っていると思います(チーム失策数はリーグ最少タイの10個)。

 リリーフ陣はいろいろとやりくりしていますが、ある程度固まってきたのかなと。ただ、澤村拓一や益田直也には少し不安がありますし、今のブルペンは「なんとか持ちこたえている」という感じです。決していい状態とは思いません。

――そう思われる理由は?

清水 8回、9回の安定感はそこまで高くないです。それでも、益田は昨シーズンに比べて真っ直ぐの軌道がよくなりました。一方で澤村に関しては、今のところはあまり計算できないという感覚です。

 ただ、(ルイス・)ペルドモや西村天裕、坂本光士郎が頑張ってくれています。一番の問題は7回だったと思うんです。少し前であれば、東條大樹、佐々木千隼、国吉佑樹もいた7回を、なんとかペルドモたちがやってくれている。7回を投げるピッチャーが踏ん張っていることが、先発ピッチャーに勝ちがついている要因でもあります。

――リリーフ陣の起用法はどう見ていますか? 今シーズンはクローザーを固定せず、澤村投手と益田投手を臨機応変に起用しています。

清水 絶対的なクローザーがいないからだと思います。いれば9回を固定して、7回と8回は状況に合わせて、という形になるのかなと。ただ現状では、吉井理人監督にとって絶対的なクローザーは、澤村でもないし、益田でもないし、ペルドモもでもないということでしょう。吉井監督の信頼を勝ち得るところまでいってないから、現状はその形なんだと思います。

――最終回は投手を固定するのが理想ですか?

清水 そうですね。やはり、"試合を終わらせるピッチャー"は替えがききません。7、8回は相手チームの打順に合わせて、登板させる順番を変える選択肢がありますが、クローザーは全然違います。

――東妻勇輔投手はまだ2試合の登板ですが、最初のソフトバンク戦で好投し、次の西武戦では3者連続三振を奪うなど今後に期待ができるピッチングを見せています。

清水 しばらく一軍から離れてしまっているので、すごく危機感を抱きながらやっているなと。佐々木千隼や国吉らのほか、小野郁も計算できなくなってきた今、東妻には「割って入ってやろう」という意気込みを感じます。課題はボールが先行することなのですが、今季はストライク先行で勝負できるようになっていますね。

【先発は成長著しい投手が多数】

――先発ピッチャー陣についてお聞きしますが、以前から清水さんが「ロッテのエースにならなければいけない」と言われている種市篤暉投手はいかがですか?

清水 トミー・ジョン手術を経て、今シーズンから先発ローテーションに復帰していますが、よく投げていると思います。いい部分でもあり課題でもあるのは、「三振に対してのこだわり」が強いことです。三振を獲りにいくので球数がどうしても増えてしまう。間近で佐々木朗希の奪三振も見ていますし、かなり刺激も受けているはずです。

 彼はもともと完投能力があるピッチャーです。現在ローテーションに入っているので、徐々に「チームを勝たせる、長いイニングを投げる」という意識改革が進んでいけばいいなと。まだ成長段階ですし、彼のピッチングスタイルが完成したとは思っていません。先日マリンスタジアムで会いましたが、いい顔をしていましたし、責任感も増してきたような感じがしました。

――昨シーズンは勝ち星に恵まれなかった、小島和哉投手はどうですか?今シーズンは6試合に登板し3勝(1敗)。すでに昨シーズンの勝ち星に並びました。

清水 いいですね。開幕戦とその次の登板を見た時は、あんまり昨シーズンと変わらない印象でしたが、3回目の登板ぐらいから変わってきたなと。

――どんなところが変わってきた?

清水 個人的な考えなのですが、ピッチャーが苦しい時に最後どうするかといえば、「えいやっ」なんです。つまり、「打てるもんなら打ってみろ」という気持ちが大事だということ。これまでの小島には、それがあまり感じられなかった。苦しくなったら、最後はボール球で勝負していたからです。

 開幕戦とその次の登板を見た時、「今年もそういうピッチングをまたするのか......」と見ていたのですが、3回目の登板あたりからけっこう攻めるようになって。ボールのスピンであったり、「これならファウルを取れる」「真っ直ぐで押し込める」といった感覚は以前より増しているはずです。

 困ったら最後は「ストライクで勝負しちゃえ」という域に入ってきて、ちょっと臆病だったピッチングが克服されてきました。なので、これからが楽しみだなと。勝ち負けの数ではなく、"ピッチャーとしての成長"の階段を1段上がったと思います。

――ピッチングの組み立ての面ですが、昨シーズンよりツーシーム系のボールが増えているように感じます。

清水 右バッターに対しての外角の球が効いてますね。今まで右バッターに対してはチェンジアップと内角を突くスライダー、加えて外角のコントロールだったのですが、そこにツーシーム系のボールを加えることで右バッターに対しての苦手意識がなくなってきたんじゃないかと。相手もツーシーム系のボールがあることで狙いを絞りにくくなりますし、嫌でしょうね。

【投手陣のキーマンは?】

――今シーズンはここまで3試合に先発し、プロ初勝利を挙げた森遼大朗投手はいかがですか?

清水 森に必要なのは経験です。シーズンを通じて一軍で投げる経験や、相手チームの1巡目を抑えた後に2巡目をどう抑えていくか、連打を食らった時にどうやって間をとるか、どうすれば最少失点で切り抜けられるのか、といったことが必要なのですが、それは経験しないと身につきません。

 投げる能力はあるので、経験を積んでそういったことができるようになれば、ピッチャーとして次のステージに行けると思います。僕の投球フォームに似ていると言われたりもしているようですが、僕はあまり似ているとは思いません(笑)。足を上げた時のグラブの高さや、そこからグラブを下ろしていく動作のちょっとした部分は似ているかもしれませんが。

――先発もリリーフも含めたピッチャー陣の今後のキーマンを挙げるとすれば?

清水 冒頭でも触れたように、佐々木朗希は特別なので置いといて、やはり7回を頑張って投げてくれているピッチャーたち。特にペルドモです。今は彼の頑張りがかなり効いているので、ここが崩れてしまうとけっこうしんどくなるでしょう。

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清水直行が語る好調ロッテ 後編

吉井監督&野手について


 今季のロッテは就任1年目の吉井理人監督の采配や選手起用にも注目が集まっているが、ロッテOBの清水直行氏はどう見ているのか。複数のポジションを守ることが多くなった野手陣の起用法、各選手の状態についても聞いた。

【バレンタインに通じる選手起用】

――吉井監督はショートに藤岡裕大選手、茶谷健太選手、ルーキーの友杉篤輝選手を併用。キャッチャーの松川虎生選手はファームで鍛えさせるなど、選手起用で独自色を打ち出していますね。

清水直行(以下:清水) 各ポジションでいい競争をさせていますね。キャッチャーでいえば、昨シーズンは佐藤都志也や松川虎生など、みんな若かったんです。今シーズンは田村龍弘、江村直也といったベテランを起用していますが、"守りの要"なので経験値がある選手も起用していこうという意図が見えます。

 一方、松川に関しては「負けてもいい。打たれてもいい」ではないですが、いろいろな経験を積んでほしいという思いもあってのファームなのかなと。

 内野はショートの併用もそうですが、茶谷がファースト、ショート、サードを、故障して離脱している山口航輝もファーストやレフトを守っていますね。また、中村奨吾がしんどい時には小川龍成や友杉もセカンドを守ったり。小坂誠内野守備兼走塁コーチとも相談しながら、うまくシャッフルして起用していますね。

――競争心も高まると思いますし、今まで試合に出られなかった選手もモチベーションが高いと思います。選手も適度に休養できていますし、かつてのボビー・バレンタイン監督の起用法に似ている部分も感じます。

清水 僕もバレンタイン監督のもとで長く野球をさせてもらいましたが、非常に似ている部分があると思います。ポジションを固定することにはメリットとデメリットがある。メリットは、ひとりの選手がいい経験も悪い経験して成長できること。ただ、ケガをして外れた時に、埋めるのが大変というデメリットがあります。

 固定しないメリットは、多くの選手がいろいろなポジションを経験できて、競争が激しくなること。デメリットは"専門職"になっていかないということ。ただ、大まかなとらえ方になりますが、僕は「内野の守備ができる=専門職」でもあると思うので、いろいろなポジションを守らせてみて能力を引き出すようなマネジメントのメリットは大きいのかなと。

 ただ、吉井監督は「できれば固定したい」とも言っているので、もしかしたら今は、「1年間レギュラーを張れるのは誰かな?」と試している段階なのかもしれません。あと、ファームから上がってきた選手をすぐに使うのがいいですよね。

――確かに、和田康士朗選手も池田来翔選手も、一軍昇格後にすぐにスタメンで起用していましたね。

清水 選手の疲労も考えているかもしれないですね。試合以外でも、練習時間を短縮したり休みの日も固定するなど考慮している。スケジュールは裏方さん、球団も含め、すべて監督の方針で組んでいきますが、すごくやりやすい環境になってるんじゃないでしょうか。

 今後、交流戦に入って移動が多くなると、コンディションの維持はより大変になっていくので、そのあたりの考慮はさすがだなと。メジャー経験者で、各チームで投手コーチを務めた経験、野村克也監督や仰木彬監督、バレンタイン監督ら名将のもとで野球をやってきた中で培ってきた"吉井スタイル"が、試合以外でも存分に出ていると思います。

【多くの選手が「俺が打線の核になる」とギラギラ】

――先ほど内野手の話がありましたが、今シーズンはこれまで内野での起用が多かった平沢大河選手がライトで出場している点(2018年には外野手として87試合に出場)はいかがですか?

清水 平沢は昨シーズン、ファームでタイトルを獲得したこと(イースタン・リーグ首位打者)がかなり心の支えになっているのと、吉井監督からの信頼もあって安心してプレーしているのかなと。

 ただ、彼の癖なのか、"迷い"がすごく多いんです。打席に入るまでに考えが整理できず、腹を括って打席に入っているように見えません。打席に入ってからいろいろ考えることが多いので、それが払拭されれば、バットコントロールが優れているバッターですし、バットマンレースに食い込んでいく力はあるなと思っています。平沢の場合は、そこだけです。

 守備に関してはフライを捕るのはうまいし、足もある。ショートをやっていましたから肩も強いですしね。あとはバッティングの技術面よりも、考え方が整理できるとガラッと変わると思います。

――昨シーズンまで、特に長打はレオネス・マーティン選手やブランドン・レアード選手などに依存する傾向がありましたが、今シーズンは全員でつないでいく野球になっています。

清水 今年に関しては、外国人頼りになっていませんね。ポランコには打ってほしいのですが、彼が低調でも、全員でつなぐ野球でいい戦いができています。今年のチームの特長として、「俺が打線の核になる、チームを引っ張っていく」っていう姿勢が多くの選手に見えるんです。

――清水さんは以前、バレンタイン監督のロッテが日本一になった2005年は、清水さんのほかにもサブローさん(現ロッテ二軍監督)や里崎智也さん、西岡剛さん(現北九州下関フェニックス選手兼任監督)ら、リーダーシップのある選手が多くてチームに勢いがあったと言われていましたが、今も似ている?

清水 似ている部分はあると思います。チームの勢いに「乗り遅れたくない」という気持ちが、選手たちからひしひしと伝わってきます。みんなが打ち始めると「自分も負けていられない」と気持ちが入る。だから、ベンチの雰囲気もすごくいいですよね。ベンチの雰囲気が打席の雰囲気につながるものなので。

 そんな中で、あえてキーマンを挙げるとすれば、僕は山口航輝だと思います。彼がどのタイミングで戻ってこられるのか。彼が離脱(左大腿二頭筋損傷で4月30日に出場選手登録を抹消)してから、得点力がぐっと下がってしまいましたから、彼の復帰のタイミング、戻ってきてからまた打線が機能していくのか、ということがカギになるかなと。

 もちろん、同じく離脱中の荻野貴司や髙部瑛斗が復帰してくれたら心強いですし、今戦っているメンバーでいえば、安田尚憲と藤原恭大にも頑張ってもらわなければいけません。若いチームなので、今後さらに勢いがつけば面白いと思います。

【プロフィール】
清水直行(しみず・なおゆき)
1975年11月24日に京都府京都市に生まれ、兵庫県西宮市で育つ。社会人・東芝府中から、1999年のドラフトで逆指名によりロッテに入団。長く先発ローテーションの核として活躍した。日本代表としては2004年のアテネ五輪で銅メダルを獲得し、2006年の第1回WBC(ワールド・ベースボールクラシック)の優勝に貢献。2009年にトレードでDeNAに移籍し、2014年に現役を引退。通算成績は294試合登板105勝100敗。引退後はニュージーランドで野球連盟のGM補佐、ジュニア代表チームの監督を務めたほか、2019年には沖縄初のプロ球団「琉球ブルーオーシャンズ」の初代監督に就任した。

浜田哲男(はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

(以上 Sportiva)


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