その1か月前の記事は、長嶋有著「ねたあとに」の紹介でした。
はたまた長嶋有著の短編集「タンノイのエジンバラ」です。
私はオーディオ・マニアではないので、この本を読んで、タンノ
イなるスピーカーを知りました。いや、正確に言うと本当は堀江
敏幸氏の著作物で読んでいたのですが、何となく印象としてはこ
の本の印象が強いといいますか……。
その後、私の知人がいつも聴いておられるスピーカーがタンノイ
と知り、その話をしたらパンフレットを頂くやら、いろいろと話
を伺う羽目になりました。
実は「タンノイのエジンバラ」という表題作は、隣家の女の子を
預かることになった失業中の男の話で、まったくオーディオ・マ
ニアの話ではないのです。
表題作のほか「夜のあぐら」「「バルセロナの印象」「三十歳」
の四作で、どれも面白いです。
私は書評家でも何でもないので、紹介といっても感想や評論など
はしません。もちろん、面白いものを単純に面白いと思って書い
てはいますが……。
小説ってなんだろう? 何が面白いんでしょう?
小説の面白さを教えてくれる一冊であることは間違いないと思い
ます。
何て書いて、読んで面白くないじゃないかと言われても、それは
責任はとれません。何をどう面白がるかは、個々様々ですから。
ただ、面白がるにも、その面白がれるにまでには、それなりの努
力と時間はいるものだとは思います。それが読書というのものか
もしれません。
いつも言っていることですが、読書と水泳は似ている、と思いま
す。
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