さねとうあきら・作「おこんじょうるり」
私が20年前の旗揚げに、語らせてもらっ
た演目を、今回の記念口演でも演らせても
らいました。
実はこの20周年、新作をやるかどうする
か、かなり迷いました。
しかし、諸事情あってなかなか新作を仕込
む時間が都合出来ず、とにかく原点に戻っ
て、この20年を支えてくれた語り物をや
ろうと決めました。
殊に最初の10年はひとり語りしかありま
せんでしたから、今あるレパートリーは私
の財産ともいえる作品たちです。
もちろん、原作者の方々のご厚意に甘えて
語らせてもらっているものばかりです。
それゆえに大切に、その物語の心を聴いて
くださる皆様に伝えていくのが、語り手の
使命であると考え、私の精一杯を込めて、
その都度、その都度のありったけを尽くし
て、語らせてもらっています。
写真の場面は、イタコのばば様を演じてい
るところかと思います。
写真を見ると随分年とったなぁ、と思いま
す。髪の毛も少しあやしくなって参りまし
た。しかし、20年前には出来なかったこ
とも、いろいろ出来るようになりました。
「継続は力なり」をあらためて思いつつ、
また「道半ばなり」という言葉も浮かんで
きました。
どれだけやっても、完成という事はありま
せん。またいくら焦っても、思うように出
来るものでもありません。
芸というものは、難しいものです。
創っては壊し、創っては壊ししているうち
に、自分が目指していたものが何だったの
かわからなくなることもあります。
そういう時、スタート地点に戻って自分を
見つめ直す。
今回は、そういうことを強く思った次第で
す。
私が20年前の旗揚げに、語らせてもらっ
た演目を、今回の記念口演でも演らせても
らいました。
実はこの20周年、新作をやるかどうする
か、かなり迷いました。
しかし、諸事情あってなかなか新作を仕込
む時間が都合出来ず、とにかく原点に戻っ
て、この20年を支えてくれた語り物をや
ろうと決めました。
殊に最初の10年はひとり語りしかありま
せんでしたから、今あるレパートリーは私
の財産ともいえる作品たちです。
もちろん、原作者の方々のご厚意に甘えて
語らせてもらっているものばかりです。
それゆえに大切に、その物語の心を聴いて
くださる皆様に伝えていくのが、語り手の
使命であると考え、私の精一杯を込めて、
その都度、その都度のありったけを尽くし
て、語らせてもらっています。
写真の場面は、イタコのばば様を演じてい
るところかと思います。
写真を見ると随分年とったなぁ、と思いま
す。髪の毛も少しあやしくなって参りまし
た。しかし、20年前には出来なかったこ
とも、いろいろ出来るようになりました。
「継続は力なり」をあらためて思いつつ、
また「道半ばなり」という言葉も浮かんで
きました。
どれだけやっても、完成という事はありま
せん。またいくら焦っても、思うように出
来るものでもありません。
芸というものは、難しいものです。
創っては壊し、創っては壊ししているうち
に、自分が目指していたものが何だったの
かわからなくなることもあります。
そういう時、スタート地点に戻って自分を
見つめ直す。
今回は、そういうことを強く思った次第で
す。