ひとり語り 劇車銀河鐵道 いちかわあつき

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ひとり語り20周年口演第一夜を終えて……。

2015-10-28 00:04:08 | 日記
さねとうあきら・作「おこんじょうるり」
私が20年前の旗揚げに、語らせてもらっ
た演目を、今回の記念口演でも演らせても
らいました。

実はこの20周年、新作をやるかどうする
か、かなり迷いました。
しかし、諸事情あってなかなか新作を仕込
む時間が都合出来ず、とにかく原点に戻っ
て、この20年を支えてくれた語り物をや
ろうと決めました。

殊に最初の10年はひとり語りしかありま
せんでしたから、今あるレパートリーは私
の財産ともいえる作品たちです。
もちろん、原作者の方々のご厚意に甘えて
語らせてもらっているものばかりです。

それゆえに大切に、その物語の心を聴いて
くださる皆様に伝えていくのが、語り手の
使命であると考え、私の精一杯を込めて、
その都度、その都度のありったけを尽くし
て、語らせてもらっています。

写真の場面は、イタコのばば様を演じてい
るところかと思います。
写真を見ると随分年とったなぁ、と思いま
す。髪の毛も少しあやしくなって参りまし
た。しかし、20年前には出来なかったこ
とも、いろいろ出来るようになりました。

「継続は力なり」をあらためて思いつつ、
また「道半ばなり」という言葉も浮かんで
きました。
どれだけやっても、完成という事はありま
せん。またいくら焦っても、思うように出
来るものでもありません。

芸というものは、難しいものです。
創っては壊し、創っては壊ししているうち
に、自分が目指していたものが何だったの
かわからなくなることもあります。
そういう時、スタート地点に戻って自分を
見つめ直す。
今回は、そういうことを強く思った次第で
す。

まったく勝手に落語やってます。

2015-10-19 22:33:25 | 日記
もちろん、本物の落語家じゃありません。
が、一応自分では銀河亭悠朝(ぎんがてい
ゆうちょう)なんて名乗って、落語やって
ます。

と言っても、そんなにネタを持っているわ
けじゃなくて、これまでやらせてもらった
のは、古典落語「芝浜」「藪入り」あと二
つばかりありますが、これはひょっとして
新作の部類に入るのかなぁ? ですんで無
断でやってますから内緒です。

上等なものはありませんが、落語用の着物
一式と扇子に手ぬぐいもありまして、お声
が掛かれば一席伺いますが、あまりお声は
かからない。あくまで、芝居とかの口演で
なんですね。
だから、どうも私の場合は落語家を演じて
いるのかもしれませんね。

落語に目覚めたのは、小学校の一、二年生
の頃で、LPレコードの当時三遊亭歌奴、
現在の圓歌師匠の「授業中」~山のあなあ
な……っていうのを擦り切れるほど聞いて
笑い転げてました。
そのレコードのB面、いや正確にはどちら
がAかBかなんてなかったかもしれません
が、先ごろ亡くなつた橘屋圓蔵師匠が、月
の家圓鏡時代の「寝床」。

しかし、その当時の私には、この「寝床」
はあまりヒットしなかったようで、もっぱ
ら「授業中」でした。

けれど、本当に落語の面白さを知ったのは
大師匠と呼ばれた六代目春風亭柳橋師匠の
「こんにゃく問答」を聞いてからです。

まあ、そればかりでなく江戸落語も上方落
語もよく聞いた小学生でした。
小学六年生のお楽しみ会かなんかで、「道
具屋」をやりましたね。当代桂春団治師匠
の真似だったかな?

写真は先日、FBの方に載せて頂いた「芝
浜」の本番写真です。
落語に限らず、語り物の本番写真あまりな
いので、もしどなたか持っておいでの方が
お有りならください。よろしくお願いします。

久しぶりに新刊を買いました。

2015-10-13 00:37:28 | 日記
私が本を買うというと、だいたい古本です。
が、今日は久しぶりに新刊を買いました。

それも2冊もです。
1冊は孫のための絵本です。やはりスタート
はこれに限る、ということでディック・ブル
ーナのミッフィちゃんの絵本です。

しっかりとした線と色。これに勝る赤ちゃん
絵本はないというくらいに,私は思っていま
す。
もちろん、優れた赤ちゃん絵本はたくさんあ
りますが、ここを起点に置きたいというのが
私の信条なのです。

さて、今1冊の購入本は保阪和志著「カフカ
式練習帳」。ずっと前から読みたいと思って
いた1冊が、文庫本でありました。

さあ、いつから読むか……。今読んでいるも
のを少し読了してからにした方がいいですね。
無限に手を広げると、収拾がつかなくなりま
すからネ。



去年の今頃の記事を読むと……。

2015-10-02 13:28:49 | 日記
うかうかしていたら、もう10月になっていました。
と、去年の記事にはありました。
8月は雨ばかり,9月はすぐに寒くなり、終わりかけ
て急に残暑めいてきたので、また半袖のTシャツを出
して着た。とありました。
さほどに変わりない毎年のようです。

収まりどころなくうかうか暮らすという所も、あまり
違いはなく、同じような繰り返しのうちに、少しづつ
ずれて、年を取って行っているんだなぁ……。

反復とずれ、ということで思い出すのがやはり小津安
二郎監督の映画作品です。
あそこには、人間の人生の法則のようなものが、淡々
と描かれていて、可笑しみのうちにジーンとくるもの
が滲み出てきます。

本当に素晴らしい作品というものは、大笑いも大泣き
も生まない、クスクスとジーンを生み出すものだと思
います。

観客に、一粒だけの涙をこぼさせる、そんな芝居が書
けないかなぁ? と夢見ています。

そう、もう来年のお芝居書き出さなければいけないん
です。