うさぎ~☆な毎日♪

うさぎ中心の生活を送る飼い主と うさんぽ大好きな『兎3兄弟』のちょっとした つ・ぶ・や・き♪

ロッぴょんの3度目の奇跡♪~(前編)

2009年04月06日 | 闘病・通院・ケア(ロ)

皆さま、大変ながらくお待たせいたしました。
本日は、前々回の記事 『ご心配おかけしました♪(3/29)』の最後で
ちらっ・・っと触れておりました

『ロッぴょんに起こった小さな奇跡』
についてのお話です。

(すいません、かなり長いです。) (^^;)

ご存知のみなさんもいらっしゃるかと思いますが、
ロッぴょんは、2007年3月に5才で突然『エンセファリトゾーン(以下EZ)』を発症し、
一時は自力で立つ事は愚か、普通にお座りする事もままならないヨロヨロの状態で
食欲廃絶はもちろん、尿失禁する状態にまでなってしまいました。

最初訪れた病院では、検査の結果『腎機能の数値』がかなり悪化していて、
その時の診断では、5才という高齢であるという事から腎機能の低下は
年齢によるものでどうしようもないという診断でした。
ロッぴょんの腎臓は、かなり悪い状態で
一度衰えた腎機能は元の状態への回復は見込めない・・・。
そして
点滴での水分補給と栄養補給以外の手の施しようはなく、弱っていくのをただ
ただ指を咥えて黙って見ているしかないと・・・。
そんな辛い宣告を受けました。

当時の私は、EZという名前は耳にした事があったものの、
どんな病気なのかさえよく知りませんでした。

『ロッぴょんはもう助からない・・』と医師に宣告され、一時は諦めかけたものの、
半年前に三男のモンちゃんを『急性腎不全』でなくしたばかりだった私は、
もうあんなに悲しいお別れはしたくない・・何が何でも『お別れ』だけは避けたいと
強く思いました。
その時にモンとロッぴょんのある共通点に気付いたのです。
2匹共、腎臓が突然悪くなるなんて何かあるはずだ! 

そして

いろいろ冷静になり
今回のロッぴょんの症状とモンちゃんが亡くなる数ヶ月前から気になっていた症状を
照らし合わせたところ幾つかの共通点を突き止めたのです。

絶対何かある!ただの偶然なんかじゃないはず!!

そうしていろいろ片っ端から検索し、辿り着いたのがEZという病気でした。
今までいろんな気になっていた数々の症状がすべて繋がったのです。
もやもやした霧が一瞬にしてパァ~っと晴れたかの様でした。
そして
明らかにされる事なくお月様に旅立ってしまったモンちゃんの
腎不全の要因が『これだったのだ!』と私はこの時気付かされたのです。
ロッぴょんも、EZに違いないと確信。

最初に『助からない』と宣告をされた医師は、日本国内での
EZという病気の存在を否定されている方でした。
モンちゃんが、亡くなった時にかかった別の病院も然りです・・・。
モンちゃんは、私がこれに気付いてあげる間もなく体調悪化の翌日には
お月様に旅立ってしまったのです。

ロッぴょんは元々2.2㎏あった体重も、みるみる1.7㎏まで落ち、
撫でると背骨や肋骨がごつごつ当たる程痩せてしまい
4本足の踏ん張りも利かなくなり、座ることも毛繕いもできなくなっていました。
呼吸もお腹で大きくゆっくりハァ・・ハァ・・と正常な状態ではなくなっていました。

最悪このままだとあと数日の命になってしまうかも・・・。

そんな猶予のない状態での中で、セカンドオピニオンなんて悠長な事は
言ってられない状態で
この時は、『EZと診断してくれる病院』を探すより、
『EZに利く薬を即処方してくれる病院』を探す事に専念しました。

それで

なんとか薬を処方してくれる病院を探し当て、先生に事情を説明し
薬を処方してもらい2ヶ月投薬したところ、
ロッぴょんはみるみる回復に向かってくれたという訳です。

・・・と言っても、

食欲廃絶に加え、失った体重と体力の回復の為の『強制給餌』は、
半年以上に渡りましたが・・・。

★念の為、EZの為の投薬と平行し『EZの血液検査』をした所、
ロッぴょんの場合は『偽陽性』という高い数値が出てしまいました。
『偽陽性』の場合、もう一度検査をして同等以上の数値がでればEZ確定となる訳です。

EZのお薬もすべての子に効果がでる訳ではなく
効く子・効かない子に分かれる様です。

ロッぴょんの場合は、足腰立たない開帳肢の状態までなりつつあったのに、
その後は少しずつ脚力も回復でき、
「一度蝕まれた腎臓は回復する事はない」と一度は宣告されたものの
腎臓の数値も奇跡的に回復する事ができました。


あのままモンちゃんとの共通点に気付いていなかったら・・・

考えるとぞっとします。

でも、それに気づく事ができたのは「モンちゃんの事」があったから・・・。
そう、モンちゃんが体を張ってロッぴょんを守ってくれたんだと思います。

そう・・・これこそが『1度目の奇跡(ミラクル)・・・』

でも、この奇跡の影には、当時親身に相談にのってくれた方達や
新しく起こるEZに絡む症状に関する心配事を解決する為、当事快く協力して下さり
詳しい先生をご紹介して頂いた方など
いろんなうさ友さん方の力添えがあっての奇跡なのだと今でも思っています。
私1人じゃここま辿り着いていたかどうか・・・。
当事、ご協力下さった皆さま今でも本当に感謝しています。<(_ _)>

さて、大変前置きが長くなりましたが、

今回の『ロッぴょんの奇跡』を語る上でこのEZからの『奇跡の快復劇』
絶対欠かす事のできない話なのであります。

その後、なんとかEZを克服し元気になり、2007年の秋頃には
1.7㎏だった体重も元の2.2㎏まで回復してくれたました。

そんなロッぴょんでしたが、2007年の夏には今度は、
『膀胱炎』・『膀胱結石』を発症。

2007年12月末~2008年2月末にかけて
『重度の盲腸うっ滞』・『毛球症』・『パスツレラによる肺炎(呼吸困難)』
『食欲廃絶』・『極度の飢餓状態』・『貧血』・『下痢・軟便・粘液性腸症』
『前歯の不正咬合及びバッティング』
などの症状が次から次に併発し、毎日朝から晩まで下痢でドロドロ。







何より、一番重篤だったのは、
『盲腸うっ滞』と『貧血』・『肺炎による呼吸困難』・・・。
とにかく、腸が全く動いていず食べさせた物が胃や盲腸に停滞し、
特にロッぴょんの場合、盲腸のある横腹辺りが目視しただけで明らかに異常と分かる程
左右にありえない位ぼっこりと膨らみ本人もとても苦しそうな状態でした。
おまけに胃の中には大きな毛球もレントゲンで確認されました。

それに、加え血液検査の結果『体が極度の飢餓状態』という状態でした。
この血液データの値が出た場合、亡くなってしまう率がかなり高いとの事でした。

体が貧血・飢餓状態にあるので、そのままだと脂肪肝を引き起こし
肝臓がダメになってしまいます。そうなると助かる見込みはなくなってしまいます。
なので、食べさせないといけないのだけど、食べさせると胃や腸がパンパンになり
呼吸がかなり速くなり(呼吸困難)が激しくなってしまうのです。
この時は、お腹が苦しいから呼吸が上がるのだと思っていましたが、
それもあるのだけれど、肺炎も重なっていたのだと後にサードオピニオンの
病院で診断され驚きました。




しかし、胃や腸が閉塞していない限りは、少しずつでも強制給餌や水分補給し
常に腸を動かしてあげていないと、完全に腸が動かなくなると死に繋がってしまうのです。
それに抗生物質の投薬や胃腸内容物の停滞により、腸内の細菌バランスが崩れ、
悪玉菌が増殖する事により、毎回ありえない位のガスが腸に溜まってしまうのです。
食後、お腹に手を当てただけで腸内でガスがゴボッ・・ゴボゴボコボッ・・・っと
手に感じれる程で、聴診器でなくてもお腹に耳を当てただけでも凄い音が聞こえる程でした。
まともな●は1個もなく、2-3mmのイビツな●と1日中~続く下痢・軟便。
時には、ゼリー状の透明の粘液が大量に混じる事も・・・。

投薬はあれこれ試し、もちろんずっとしていましたが、
どれも効き目はありませんでした。

後から聞いた話ですが、当時の主治医の先生は、
「もしかしたらロッぴょんは助からないかも・・」
と思われていたそうです。



正直、セカンドオピニオンで病院を変わったりもしましたが、最初の病院同様
投薬以外、もう手の施しようがない状態だと言われました。
当時6才の高齢で手術も危険でできないと言われ・・・。

あまりにいろんな症状が次から次に併発し、どれから手を打てばいいのか
もう訳がわからなくなっていました。

毛球症には水分と繊維質が必要で、おまけに膀胱結石も抱えていたので
やはり水分は欠かせない為、補液(点滴)と口からの小まめな給水で対応。
腸を動かす薬と食欲増進剤・整腸剤や乳酸菌を補い
腸内の細菌バランスを整えつつ腸を動かす為には、やはり繊維質である牧草は
必要不可欠なのです。
強制給餌の流動食では、やはり繊維質がかなり足りないのです。
しかし、この時のロッぴょんは不運にも知らない内に前歯が不正咬合になっており、
下前歯2本の内1本がなぜか2-3㎜短くなっていて、牧草を咥えたとしても噛み切る事もできず
牧草や柔いおやつ、ペレットさえも食べる事ができず咥えてはポロっ・・っと
落とす状態でした。

始まりは、この前年末のうっ滞からだったのだけは確かなのですが、
胃腸の動きの停滞については、EZによる神経症状との関連の可能性も否定できないままで
今後EZの影響でどんな新たな症状が発症するかの恐怖に怯えつつ、
病院に行けどできる処置はなく、もう八方塞がりの状態でした。



心折れそうになりながら、毎日3-4時間置きに負担にならない様少しずつ
強制給餌と給水は続けていました。



私も、さすがにこの時だけは、「もう駄目かもしれない・・・。」と弱気になったりで
呼吸が上がり苦しそうにうずくまるロッぴょんを撫でながら、
「お願いだからロッぴょん、もうちょっと傍にいてよ・・・。」
「まだ、モンちゃんの所に行かないで・・・。」と
涙しながら話しかける毎日でした。

正直、縁起でもないのですが、今だから明かしますが、
近くの古いお寺に『延命地蔵』を見つけ、チャイくんと一緒に
「ロッぴょんを助けて下さい」・・・とお願いに行った事もあります。
すがれる者には何にでも・・・と月へ旅立って間もないモンちゃんや
モンちゃんの霊園のマリア観音菩薩様にも何度もお願いに行ったり・・・。



もう、何かにすがるしかない・・・状態にまで追い込まれていたのです。

そんな状態でも、やっぱり「この子を最後まで守れるのは私しかいないんだ!」
ロッぴょんは、辛くてもお腹がパンパンで苦しくても息が上がってても、
差し出す『強制給餌やジュース』を嫌がらず飲んでくれるのです。
そんな姿を見て、この子はこんなに頑張ってる!
最後の最後その時が来るまで・・光が見えなくても希望は捨てまい!
もしかしたら一筋の光でも差し込んでくれる奇跡が起こるかもしれない!
だって、あのEZの死の淵から奇跡の生還を遂げてくれたロッぴょんなのだから・・。
例えそれが1%なのだとしても、今のロッぴょんの頑張りに精一杯報いよう!

そう自分で自分を励ましながら、半月ほどが過ぎた頃、
あまり状況が変わらないので、一かバチかレーザー治療を試してみようと思い立ち
2008年1月半ばに、サードオピニオンも兼ね片道2-3時間もかかる
レーザー治療の可能な遠方の病院に通いだしました。
そこで初めて判明したのが『パスツレラ性の肺炎による呼吸困難』だったのです。
2つの病院でも異常なしとされていた肺の影。
3つ目の病院は、かなりレントゲンの精度がよく肺に白い炎症が発見されたのです。

肺炎を抑える為の抗生剤とビタミン注射に加え、内服の抗生剤、
それに週1回のレーザー治療・・・。
サードオピニオンは、かなり痛い出費でしたが、新しい原因を発見でき
それなりの効果はあったと思います。
寒い寒い1-2月、週一で高速使って往復6時間・・・。
体調悪いロッぴょんには、かなり負担もあったかもしれませんが、
そこはお出かけ好きのロッぴょん、なんとか頑張ってくれサードオピニオンをした事は結果よかったと思ってます。



肺炎での呼吸困難と分かった時点で、
自分なりに『酸素エアチャージャーで酸素マスク』を作ったりして
少しでも楽になれば・・と状況を改善してあげる事もできたし・・・。

レーザー治療自体は、それほど目に見えた効果は感じる事はできず、
効いたのかどうかは?でしたが、注射や抗生剤がたまたま効いてくれた様です。
まず呼吸が少し落ち着いてくると、柔らかい牧草の葉の部分を少しずつ
自発的に食べようとしだし、少しずつ少しずつでも繊維質を摂取することで
極小でイビツだつた●が少し丸い形に近づき、それにより少し腸も動き出してきて
少しずつ・・少しずつ・・一進一退を繰り返しながら2ヶ月半かけ
日に日に元気になっていってくれました。




・・・と言っても

一度にすべてが完治した訳ではなく、持病たちを悪化させない程度に
病気たちとうまく付き合いながら日常生活をなんとか送れるという状態までなのですが・・・。

でも、あの『死の淵』とも思える『重篤な危機的状況』から
見事に生還できたロッぴょんにとって、
まさに『2度目の奇跡(ミラクル)』が起きてくれたのだと思っています。

しかし、この時期と同じくして
ロッぴょんは、また『新たな試練』に襲われる事になるのです。



『ロッぴょんの3度目の奇跡♪~(後編)』 へ

=  つづく  =



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6 コメント

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おはようございます! (そらちゃん)
2009-04-07 07:33:51
ロッぴょん、みゅ~さん本当に
大変な日々を送られていたのですね
これを読んでいても、やはり一番近くにいる
みゅ~さんが一番頼りになるお医者さんだと
ゆうことが分かります。
ロッぴょんにとって一番力強い味方がついてるんですもの、ロッぴょんも感謝の気持ちで
いっぱいでしょうね
みゅ~さんのたくさんの愛情、ロッぴょんを
失いたくない気持ちがきちんと伝わってるからロッぴょんも頑張れてるんですよね
うーんステキな絆だぁ
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そらちゃんさん♪ (みゅ~@飼い主)
2009-04-07 19:28:07
長文なのに読んでくれてありがとう~。
最初は、簡単にちょちょっと書くつもりだったんだけど、
今回の話を語る上で欠かせない忘れる事のできないエピソードだったのでついつい・・・。
書きながら思いが当時にタイムスリップしてしまい涙(┯_┯)ウルウル状態で書きました。
ちょっと前置き長すぎで本題に行き着いてないし・・・。
こんな長文を果たして最後まで読んでくれる人がいるのか・・?ってちょっと不安になってみたり。
『やっぱり消しちゃおうかなぁ・・/face_z/}』なんて思いつつ、やっぱり「精魂込めて書いたからこのままにしておこう~!」って事に落ち着きました~♪
続きがんばりま~す。
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Unknown (spur)
2009-04-08 09:58:52
おはよう!
ロッぴょんの奇跡、涙なくしては読めません。
奇跡だけでなくみゅ~さんの
心からの献身看護、介護のたまものだよ!
この記録はぜったい残してね~。おねがい♪

みゅ~さんが睡眠時間やご自身の体調を
なげうって、ロッぴょんやチャイくんに
尽くす姿は胸をうちます。
私が作家だったら、ドキュメンタリー撮るわ!


(拙ブログ、コメ閉じてるけど私が元気になったら
またお付き合いよろしくね♪ぽぽは超げんき!)

返信する
spurさん♪ (みゅ~@飼い主)
2009-04-08 19:33:42
spurさんも全部読んでくれたの~!?
長いのにど~もありがと~。(*/(エ)\*)
この子達の事で日常生活が随分制約受けているのは確かだけど、全然苦にならないから不思議です。
こう長年続くとたまに疲れてキツイだるい・・はあるけれど・・。
そんな時は臨機応変に・・・(ロッぴょんにちょっと待ってもらったり・・)
無理すると続かないもんね~。

spurさん体大丈夫~?きつい時なのにコメントまでありがとね~。
でもぽぽちゃんが元気でいてくれるだけ救われてるか。
あんまり無理しないでね、どうぞお大事にね~。
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Unknown (ちったん)
2009-04-09 01:25:25
もう。。。
読んでいるだけで涙があふれてくるよ~(*/□\*)
ロッぴょん、本当によくがんばってきたね。
でも私が思う一番の奇跡は、
ロッぴょんとみゅ~さんが出会ったことではないでしょうか!
きっと別の方だったら、ここまでできなかったよ。
みゅ~さんと一緒にいたからこその奇跡。
すごいね。
素敵な絆だと思うよ!!!
私もみゅ~さんたちのような絆を結べたらいいな・・・
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ちったんさん♪ (みゅ~@飼い主)
2009-04-09 04:01:06
ごめんね~、コレ読んだらきっとちったんさんもいろいろ思い出しちゃったよね~。
私もこの件になると、口で話する分なら大丈夫なんだけど、文章にすると改めてこんな事よく2年も続けれたし乗り越えてきたなぁ~・・って気持ちにスイッチが入って(;_;)ウルウルになっちゃうの。
でも思うに、闘病しながらも今頑張ってくれてる子達って、多かれ少なかれみんな小さなキセキを積み重ねながらここまで来れてるんだろうね。
絆・・・本当そうだよね。私も大らかなロッぴょんじゃなければここまでやれていたかどうか・・・。
その点はロッぴょんに感謝感謝なんですけどね。(^^)
大丈夫!ちゃみちゃんとの絆もすでにバッチリじゃないですか~。
きっと今までの経験が大きな力になって支えてくれるはずだ・と信じましょ
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