ゆったりミチクサ

馬上少年過
世平白髪多
残軀天所赦
不楽是如何
   (戦国武将)
   伊達政宗公詩

日本特産種「キヌガサソウ」

2015-07-21 | 栽培は楽し

高山植物を大切に育てたい。
野に咲く花は、野にあるように。

庭に咲く高山植物、国内希少植物種。
バイオ技術が進み、山野草栽培も楽しいものです。

自然と上手に付き合い馴染む。
自生地を侵略せず、争わず、日本古来の武道のように、
相手の力を上手に捌き、利活用。

「キヌガサソウ」は、我が儘きまま、
芽が出たと思えば途中消滅。
順調に伸びて来たと思ったとたん、ぴたりと止まる。

高山植物の生育環境、土壌、気候。
奥が深いですね。

.真夏の「キタダケソウ」(VU:絶滅危険増大)と「ヒダカソウ」(CR:野生絶滅近い)

緑の葉が少し枯れ始めた、「ヒダカソウ」。
新緑が若々しく伸びている「キタダケソウ」。
標高3000m級、高山植物のお花畑を想像します。
いつも思います、「ヒダカソウ」は一足早く育つ先輩。
開花も早く、花数も多く咲きます。
「キタダケソウ」は特定国内希少植物種。

2.「礼文アツモリソウ」の夏越し(EN:野生絶滅高い)

レモングリーンの美しい花が咲き終わった「礼文アツモリソウ」。
真夏を無事すごし、来年初夏に咲く花が今から楽しみです。
「アツモリソウ」も元気に生育して、早10年以上になるでしょう。
薄紅色の綺麗な花を咲かせます。
株が大きくなり花数も増えるよう、毎年手入れが楽しみです。
「アツモリソウ」と「礼文アツモリソウ」も特定国内希少植物種です。

3.チャーミング「キバナヒメユリ」

吾妻シャクナゲの傍に「キバナヒメユリ」が咲きました。
土中で着々とユリ根を肥大させていたのでしょう。
三年目でようやく咲く花は、ヒメユリの名のように楚々としています。
綺麗に輝くようなイエローカラーが、何とも言えません。

4.凛々しい花姿「クルマユリ」

高山植物の「クルマユリ」。
背筋を伸ばし真っ直ぐ前を向き、胸を張って歩く
若人の趣があります。

「クルマユリ」が咲くたび、山の涼しさを思い出します。
山は、純粋で清らかな花を咲かせる、そんな気がします。
空気が澄み切っているからなのでしょうか。

5.順調に生育している「ハナシノブ」(CR:野生の絶滅近い)

若々しい「ハナシノブ」の成長の姿です。
来年の春が待ち遠しい。
「ハナシノブ」も特定国内希少植物種に指定されています。
これらは登録事業者から購入します。
栽培は、上手に自生地環境を作り出す事でしょうか。

6.これが夏の姿「早池峰ウスユキソウ」(EN:野生の絶滅高い)

周りを見ると、自然に増えている「早池峰ウスユキソウ」。
蛇紋岩の山地を、逞しく生き抜く「早池峰ウスユキソウ」。
我が家の庭も、そんな環境なのかしら。
早池峰山で見た、ウスユキソウに早く追いつき、
スイス・アルプスで見た、エーデルワイスに肩を並べたい。

7.「ウルップソウ」を庭に咲かせる(NT:準絶滅)

以前から「ウルップソウ」に関心を持っていました。
運よく事業者から手に入れる事が出来、栽培しています。
中々手強いとの事ですが、楽しみながら来春を待ちます。
上手に夏を越さないと。
しっかり大地に根を張って欲しい。

8.種をつける「ヤマシャクヤク」(NT:準絶滅)

「シロバナヤマシャクヤク」や
「ベニバナヤマシャクヤク」が種をつけて夏越しです。

秋には、真っ赤なフカフカの布団に包まれた、
黒ダイヤの種が顔を出します。

種がこぼれ、自然任せで増えていきます。
自然のあるがままに、山野草栽培の鉄則かも知れません。
実はこれが、なかなか難しいのですが。

9.「シラネアオイ」も種をつけました(日本特産種)

一属一種の日本特産種。
涼しい木陰で種を抱き、お休みなのでしょう。
「ヤマシャクヤク」も「シラネアオイ」も袋果の姿が、
双子のようです。

種の形は其々違いますし、
ボタン科とキンポウゲ科に種別されています。

山野草として、どちらも美しい花を咲かせます。

10.「キバナシャクナゲ」の若葉です

「ハクサンシャクナゲ」・「アヅマシャクナゲ」は、
以前から栽培していました。

最も高所に咲く「キバナシャクナゲ」を手掛けます。
綺麗な若葉が顔をだしました。
花を咲かせるのに、数年程度は必要でしょう。
じっくりユックリ、過大な負荷を与えず。

11.浜辺に咲き誇る「ハマボウフウ」

浜辺を歩くと、波打ち際から離れた
砂浜に見られる「ハマボウフウ」。

近年は、中々見ることが出来なくなりました。
懐かしさのあまり、園芸店で購入しました。
浜辺の自然環境に思いを巡らせ、太陽光が満面に当たる砂浜。
しっとりした海風、朝凪夕凪、暴風雨もなんのその。
成長が楽しみです。

12.サク果を付けた「ヒメサユリ」(NT:準絶滅

「ヤマユリ」の咲く頃、種を付けている「ヒメサユリ」。
新潟、福島、宮城、山形の亜高山帯に特産します。
種が周りにこぼれ、芽が出るのを待つのも一興です。
ますます楽しみの増す、山野草栽培です。

13.ルビーのような実「コケモモ」

葉陰に輝く、真っ赤なルビー。
「コケモモ」が毎年付ける、目の覚めるような実です。
白い花が咲き、赤い実がなる自然の巡り。
平穏無事を実感します。
山の散策に出かけてみましょうか。

14.深山の「ヨウラクツツジ」(VU:絶滅危険増大)

釣鐘形の白花に、口紅を付けたような「ヨウラクツツジ」の花。
深山の自然環境を想定し、ユックリ焦らず植え付けました。
低地の「ドウダンツツジ」は、
数十年日当たりの良い所でスクスク育っています。

「サツキ」は日陰でも日当たりでも、咲き続けます。

15.鮮やかな「タカネビランジ」

山岳では、岸壁にすがるように咲く「タカネビランジ」。
鮮やかな朱色の花が、ひときわ目立ちます。
ここ数年花を見ませんでしたが、今年は鮮やかに咲きました。
根を十分張っているのでしょう。

16.秋の七草「ナデシコ」

ヤマトナデシコ、なでしこジャパン。
「ナデシコ」の花は、変異の多い花だそうです。
タカネナデシコ、カワラナデシコ、
このナデシコは「シナノナデシコ」です。

別名「ミヤマナデシコ」と言われるように、
亜高山帯の岩場や川原に生育しています。


17.夏の花「ホタルブクロ」



紅白の「ホタルブクロ」。
道端に、普通に咲いています。
夏に見られる、一般的な花で自然に増えています。
大きな釣鐘状の花は、インパクトがあり、夏到来を知らせます。

18.若葉の出た「イワカガミ」

花がすっかり終わり、新緑を出してきた「イワカガミ」。
登山で目にする「イワカガミ」の花を、来年も期待します。
新芽が出ると、古葉が枯れる、自然界の摂理。
常緑の世代交代でしょうか。

19.里山に育つ「イワウチワ」

葉脈が綺麗に表れる「イワウチワ」。
「イワカガミ」の高山に比し、比較的低地に育つ「イワウチワ」。
季節が巡り、春の訪れとともに開花。
可愛い花を、早く見たいと思う今日この頃。

20.見事、絢爛に咲いた「ヤマユリ」(日本特産種)

栽培してから20年近い「ヤマユリ」。
2m近い一本の茎に15個は咲いています。
花も大きく、豪華絢爛と云った所でしょうか。
どれ程大きくなるのか、どれ程花を咲かすのか、これからも楽しみです。

21.「キキョウ」が咲きだしました(VU:絶滅危険増大)



既に、自然の変化に敏感な植物の世界では、秋模様です。
ハギ
キキョウ
オバナ
クズバナ
オミナエシの花
ワレモコウに
フジバカマ
これぞ秋の七草。
節をつけながら、口ずさんだものです。

季節に順応し、高山植物などを愛でる。
優雅に過ごせる、なんて魅力ある世界でしょう。

植物の自生地環境を知る。
これが一番でしょうか。



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